2020年05月29日更新
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」をくわしく紹介!
「Spectreカメラ」はAppleの「BEST OF 2019」にも選ばれたiPhoneの有料アプリです。長時間露光が可能で、車のテールランプが綺麗動いている写真などを撮影することが出来ます。この記事では「Spectreカメラ」の使い方について解説します。
目次
- 1【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」とは
- ・「Spectreカメラ」の特徴
- 2【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」の機能
- ・主な機能
- 3【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」の基本の使い方
- ・基本の撮影
- ・露光時間のセット
- ・インカメラ/アウトカメラの切り替え
- ・露出の変更
- ・焦点と明るさの調整
- 4【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のおすすめの使い方
- ・人や車を消す以外の長時間露光の活用方法
- 5【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のメリット/デメリット
- ・メリット
- ・デメリット
- 6【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のレビュー
- ・利用者の評判/口コミ
- ・まとめ
- ・合わせて読みたい!カメラアプリに関する記事一覧
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」とは
「Spectreカメラ」はAppleの「BEST OF 2019」にも選ばれたプロ顔負けの写真が撮影可能になるiPhoneの有料アプリです。
長時間露光が可能で、移動中の人や車を消すような写真や、車のテールランプが綺麗に尾を引いているような写真などを撮影することが出来ます。
水の流れや光の動きがある景色を美しく撮影出来るiPhoneアプリである「Spectreカメラ」。この記事では「Spectreカメラ」の使い方やメリットとデメリット、車や人を消す方法やレビューなどについて解説します。
「Spectreカメラ」の特徴
「Spectreカメラ」の特筆すべき点は、「Pixel 3」の夜間撮影モード「Night Sight」や「iPhone」などのポートレートモードに使われている技術によく似た技術を採用している点です。
「Spectreカメラ」はAIや機械学習(ML)などを利用することで、長時間露光(スローシャッター)の写真を作り出すことが出来ます。「Spectreカメラ」にはいくつか特徴があります。それについて以下で解説します。
2019年のApp Storeのベストアプリ
前述の通り、「Spectreカメラ」は「BEST OF 2019」に選ばれています。この「BEST OF 2019」とは、1年間に世界のエンターテインメントとカルチャーに影響を与えたアプリやゲームをAppleが厳選して紹介するものです。
AIを利用して長時間露光の写真撮影が可能
「Spectreカメラ」はAIを利用して長時間露光の写真撮影が可能です。自動でシーンに合わせた最適なモードに切り替えた撮影が可能です。光のある長時間露光写真はSNS映え必至です。
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」の機能
「Spectreカメラ」では長時間露光によって人や車を消すことが出来たり、水の流れを表現したりすることが出来ます。以下ではその詳しい機能について解説します。
主な機能
「Spectreカメラ」の主な機能は以下の通りです。
長時間露光の写真撮影
「Spectreカメラ」は長時間露光の写真撮影が可能です。3~9秒の間に撮影された数百以上のショットを組み合わせて、人工知能(AI)を利用しながらシーンに合わせた撮影が可能となっています。
ガイド機能
「Spectreカメラ」にはガイド機能が搭載されており、「Spectreカメラ」の基本的な使用方法や、効果の説明、どういった操作をしたら良いのかを「クイックガイド」で読めるようになっています。
また、キャプチャ設定では撮った長時間露光の写真をiPhoneの「Live Photo」に保存するかどうかの設定もできます。設定は歯車アイコンから開くことが出来ます。
手ブレ防止機能
「Spectreカメラ」には手ブレ補正の機能が付いています。中央のグリーンの枠をONにすることで、せっかくの写真がブレるのを防ぐことが出来ます。この機能は、撮影の際にお好みでONとOFFの切り替えが可能です。
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」の基本の使い方
「Spectreカメラ」のは使い方もシンプルで簡単です。まずは基本の使い方について解説します。
基本の撮影
「Spectreカメラ」の基本の撮影機能の使い方は以下の通りです。
被写体を捉えてシャッターをタップ
中央の緑の「◎」がシャッターボタンになります。被写体をとらえたらシャッターをタップして撮影します。
iPhoneを動かさなれけば長時間露光の撮影も可能
右下にある秒数メーターで露光時間の設定が可能です。選んだ秒数分(3〜9秒間)撮影を行います。撮影をすることで、AIが写真を組み合わせて1枚の写真にします。これにより、余計な人や車を消す(消えたような)写真の撮影が可能です。
例えば駅に貼ってあるポスターを通路で撮影したい場合や、道路の様子だけを撮影したい場合など、人や車を消すことが出来るので「Spectreカメラ」は便利です。
手振れの確認
画面中央の「STABLE」が手振れの確認アイコンです。「Spectreカメラ」で手振れを補正してはくれますがなるべくiPhoneを動かさないに越したことはありません。
画面中央の「STABLE」の中に示されているiPhoneマークをなるべく動かさないようにすることで美しく写真を撮影することが可能です。
露光時間のセット
露光時間をセットする機能の使い方は以下の通りです。
ダイヤルで切り替え可能
「Spectreカメラ」の撮影画面の右下に露光時間の切り替えダイヤルがあります。3秒・5秒・9秒の3段階に切り替えることが可能で、露光時間が長ければ長いほど、動いている人や車などを消すことが出来ます。
ただし、その分手ブレによる影響がでやすくなります。短ければ手ブレの影響はあまりありませんが、今度は人や車といった動いているものの影は映りやすくなります。
インカメラ/アウトカメラの切り替え
「Spectreカメラ」のインカメラとアウトカメラの切り替え機能の使い方は以下の通りです。
切り替えボタンをタップ
インカメラでも長時間露光の写真撮影が可能です。左側の丸い矢印のアイコンをタップすることで切り替えられます。このインカメラを使うことで、記念撮影の際に、自分達だけ動かないようにして、背景で動いている人たちを消すといったことが可能です。
露出の変更
「Spectreカメラ」では露出の変更機能もあります。使い方は以下の通りです。
露出ボタンで調整
右上の露出ボタンをタップすることで、撮影画面の露出を変更可能です。光の具合を実際に見ながら、明るさと暗さを変更して撮影することが出来ます。
焦点と明るさの調整
「Spectreカメラ」では焦点と明るさの調整の変更機能もあります。使い方は以下の通りです。
焦点の合わせ方
「Spectreカメラ」の焦点(ピント)を合わせたい場合、撮影時にピントを合わせたいところを長押しすることで、押したところにピントを合わせることが出来ます。動作としてはiPhoneの標準カメラと同様の操作となります。
明るさの調整
「Spectreカメラ」の明るさの調整をする場合は、上記の方法で焦点(ピント)を合わせた際に、上下にスワイプすることで明るさを調整することが出来ます。動作としてはiPhoneの標準カメラと同様の操作となります。
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のおすすめの使い方
「Spectreカメラ」で長時間露光の撮影をすると、短時間しか写していないものは薄くボヤけて写るため、最終的には動かないものだけがはっきりと写っている写真が撮れます。
これは本来であれば三脚などをセットして、カメラが動かないようにして撮影するものなのですが、「Spectreカメラ」を利用することで、アプリで自動的に補正がかかるため、多少の手ブレがあっても大丈夫です。
人や車を消す以外の長時間露光の活用方法
そんな「Spectreカメラ」のおすすめの使い方は人や車を消すだけではありません。Spectreカメラの長時間露光を使うと、水の表現や夜景の処理などで活用することが可能です。以下で紹介します。
水の表現
通常のカメラアプリで流れる水を撮影すると、どうしても水は止まって写ってしまいますが、「Spectreカメラ」を利用することで、流れる水を捉えたり、波紋を抑えて水面をきれいに撮ることが可能になります。
車のヘッドライトを美しく表現
都市の夜景写真では、動く車のヘッドライトやテールランプを長時間露光を使ってまるで光が流れているように撮影する手法を用いられることがありますが、「Spectreカメラ」を利用すると、同様の写真を簡単に撮影することが可能です。
三脚があればなお美しく撮影出来ます。
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のメリット/デメリット
ここまで記してきたように、「Spectreカメラ」は2019年のApp Storeのベストアプリに選出されただけあり、非常に優秀なアプリです。ですが、万能なアプリなわけではありません。以下で、「Spectreカメラ」のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
「Spectreカメラ」は有料アプリですが、370円払っても良いと思えるメリットがたくさんあります。以下でそのメリットについて解説します。
手軽にプロ顔負けの幻想的な写真が撮れる
「Spectreカメラ」を使うメリットとして、3~9秒間に撮影された数百ものショットを組み合わせて、AIが長時間露光の写真を撮影してくれる点が挙げられます。
特に、まるで映画「AKIRA」のバイクのように夜間に走行する車のテールランプを光の線として表現したり、流れる水をまるでシルクのように見せたり、混雑した駅のホームなどから人々を消して撮影することが可能なのが最大のメリットと言えます。
使い方がシンプルで簡単
「Spectreカメラ」を使うメリットとして、複雑なオプションやツールがなく簡単に扱える点も挙げられます。使い方がとてもシンプルで、オプションやツールがありすぎて「過ぎたるは猶及ばざるが如し」状態になり逆に使い辛いといったことがありません。
モードを自動検出して切り替えてくれる
「Spectreカメラ」を使うメリットとして、難しい設定をすることなく、自動でシーンにあった美しい写真を撮ることができる点が挙げられます。
モードを自動検出して切り替えてくれるため、光跡や夜間の都市景観、イルミネーションなども難しい設定要らずで綺麗に撮影出来ます。
撮影後に加工の過程を見ることができる
「Spectreカメラ」を使うメリットは他にもあります。「Spectreカメラ」では、写真が作成される過程をリアルタイムで見ることが可能です。写真はすべてLive PhotosのJPEGファイルで保存されるため、撮影後に加工が施される過程を見ることが出来ます。
デメリット
「Spectreカメラ」はとても優秀なアプリですが、残念ながらデメリットももちろん存在します。以下でそのデメリットを紹介します。
人や車は完全には消えない
「Spectreカメラ」のデメリットとして、人や車を完全に消すことが出来ない点が挙げられます。そもそも、長時間露光写真とは、数多くの写真を連続して1枚ずつ薄く焼き付けていくことで合成する手法です。
なので、通り過ぎる車や人は写真から消えているのではなく、薄く写り込んでいます。なので、ものによっては結構はっきりと映ってしまう場合があります。
また撮影方向の縦横に動くものは消すことが出来ても、奥行きの方向に動かれてしまうとかなり影が残ります。
夜景の撮影はiPhone11の方が優秀
「Spectreカメラ」のデメリットとして、なによりも大きいのは、夜景の処理がiPhone11やiPhone11Proの標準カメラアプリと比べると劣ってしまう点です。
iPhoneのカメラ性能が上がったため、長時間露光を利用しない場合はiPhoneの方が綺麗な夜景を撮影出来る場合があります。夜景を撮影しようとするとデメリットとなる場合があるので注意が必要です。
解像度がやや落ちる
「Spectreカメラ」のデメリットとして、Spectreカメラで撮影した写真はやや解像度が落ちる傾向があります。SNSに載せる分にはそれでも問題はありませんが、コンクールや仕事など本気で使いたいのであれば三脚は必須アイテムとなります。
【iPhoneアプリ】「Spectreカメラ」のレビュー
とても良いカメラアプリですが、有料とあって二の足を踏む人がいるのも事実です。それでは、ここで実際に「Spectreカメラ」を使用したレビューをいくつかご紹介いたします。
利用者の評判/口コミ
「Spectreカメラ」を使用した人のレビューを消化します。評判や口コミは以下の通りです。
使い心地/操作に関する口コミ
AppStoreでレビューを確認してみると、以下のような良いレビューがありました。
評価 | レビュー内容 |
★★★★★ | 一眼で行う作業の殆どを省いているのに、このクオリティの作品が作れるのか!?という正直な感想です。難しい操作は1つもありません、プロみたいな凄い写真を撮ってみたいとか、カメラを始めたばかりの人や、カメラって敷居が高いなーって感じている人にこそ、このアプリを手に取って撮影して欲しいと思います。きっとカメラへの興味や熱量、撮ることへの楽しみがグッと変わると思います。 |
★★★★★ | 簡潔に言うなら、この値段以上の価値は確実にある。 |
★★★★★ | 素晴らしいです。 素人でもこんな写真が 撮れるとは感激です |
また、Twitterでも以下のようなレビューがありました。
iPhone SEのポートレートカメラ
— aLife-iPhone / Appleの未来【iPhone 12/SE (2020)強化】 (@futureisiphone) April 27, 2020
さらに強化するカメラアプリ
✅Spectreカメラ(有料)
✅https://t.co/99ngAzmCmI
✅SE(第2世代)に正式対応
✅ヒト以外にも背景をボカす撮影ができる
SEの純正カメラでは人物の背景しかボカせない
このアプリで問題を解決できる
#alife #iPhone #iPhoneSE pic.twitter.com/bXle6XdWrS
最近発売されたiPhoneSEの第二世代のカメラの問題を解決できるというレビューです。
今年のベストiPhoneアプリに選ばれた「Spectreカメラ」。「Halide」と同じデベロッパーだから神アプリだろと思って見てみたら、めちゃくちゃすごかったのでポチった。
— ノムラジュンペイ (@JUNP_N) December 3, 2019
2019年「最高のiPhoneアプリ」はAIを搭載した長時間露光撮影カメラ『Spectreカメラ』https://t.co/jUvZw1C7Ow
またランクインしたので見てみたら神アプリだったので購入したというレビューもありました。
写真の画質に関する口コミ
Spectreカメラの写真の画質に関するレビューもTwitterで調べたところ、以下のようなレビューがありました。
足柄修験の会ホームページhttps://t.co/MYnF17x0Fq
— 滝行インストⓂ︎ (@Water_fall_t) February 9, 2020
370円のアプリで滝を撮影してみたら結構本格的に撮れたような。
今日は水温4度…暖かさに慣れきった体に堪える冷たさ。#spectreカメラ#足柄修験の会#滝行#夕日の滝 pic.twitter.com/h0XJytiOqC
滝が本格的に撮影出来たというレビューです。
話題のカメラアプリ「Spectreカメラ」 https://t.co/zUDSaJ9iDk を実際に
— J-WAVE STEP ONE (@stepone813) December 19, 2019
番組スタッフが使ってみました‼️
こんな感じに、幻想的な写真が
撮影できちゃうんですね💕 #stepone813 #jwave pic.twitter.com/yPOvh9nb5S
また人気ラジオのJ-WAVEさんの公式アカウントでも、幻想的な写真が撮影できるというレビューがありました。
まとめ
「Spectreカメラ」はデメリットもありますが、レビューの通り手軽に長時間露光で撮影出来るとてもメリットがあるアプリです。ただ、美しい写真を撮影したい場合にはなるべく三脚を用意しておく方が良さそうです。
有料ではありますが、SNS映えや、人とちょっと違った写真を撮影したいという気持ちがあるのであれば、ぜひインストールしてみてはいかがでしょうか。この記事が参考になれば幸いです。