【Mac OS】外部起動ディスク化する方法を解説!
この記事ではmacOSを外部起動ディスク化する方法を解説します。macOSを外部化する方法は、High Sierra以前のOSで作成する手順とMojave/Catalina以降のOSで作成する手順を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
【Mac OS】外部起動ディスク化するための事前準備
Mac OSを外部起動ディスク化したいけど難しそうと悩んでいる人は多いはずです。そんな悩みを解決するために、この記事ではMac OSを外部起動ディスク化する方法を解説します。
Mac OSを外部起動ディスク化するやり方が分からないという人は、この記事を読めば分かるようになるはずです。
外部起動ディスク化する理由やメリット/デメリットも解説するので、外部起動ディスク化をするか迷っているという人もぜひ参考にしてみてください。まずは、Mac OSを外部起動ディスク化するための事前準備から解説していきます。
インストールできるディスク
FireWireケーブルもしくはUSB接続でフォーマットはMac OS拡張・GUIDパーティションであればインストールすることができます。事前にインストールできるディスクかどうかを確認してください。
主な注意点
Mac OSを外部起動ディスク化する際は、次のことに注意してください。
現在のmacOSより古いOSはインストールできない
macOSを外部起動ディスク化する際、現在のmacOSより古いOSはインストールすることはできません。そのため、OSのバージョンを事前に確認してからインストールするようにしてください。
事前準備の手順
macOSを外部起動ディスク化するための準備手順です。
- 外付けドライブをMacに接続する
- ディスクユーティリティを起動する
- 外付けドライブを消去し名前を付ける
外付けドライブをMacに接続する
外付けドライブをMacに接続します。
ディスクユーティリティを起動する
外付けドライブをMacに接続したことを確認し、ディスクユーティリティを起動します。
外付けドライブを消去し名前を付ける
外付けドライブを消去し名前を付けます。
インストール先を識別するため覚えやすい名前をつけておくと良いです。
【Mac OS】外部起動ディスク化する方法
macOSを外部起動ディスク化する事前準備ができたら、実際に外部起動ディスク化していきます。ここからは、Mac OSを外部起動ディスク化する方法を解説していきます。
High Sierra以前のOSで作成する手順
High Sierra以前のOSで作成する手順から解説します。
- App StoreでOSをダウンロードする
- 実行ファイルを起動しインストール先に外部ディスクを指定する
- インストール後に初期設定を行う
- 起動ディスクを確認する
App StoreでOSをダウンロードする
まずは、App StoreでOSをダウンロードします。
実行ファイルを起動しインストール先に外部ディスクを指定する
ダウンロードした実行ファイルを起動し、インストール先に外部ディスクを指定します。
インストール後に初期設定を行う
正常にインストールされると、「ようこそ」の画面が表示されます。ここで、初期設定を行います。
起動ディスクを確認する
最後に、起動ディスクを確認します。起動ディスクを確認するには「このMacについて」を選択します。
概要タブを選択します。
起動ディスクで確認することができます。
Mojave/Catalina以降のOSで作成する手順
Mojave/Catalina以降のOSで作成する手順です。
- App Storeで検索しOSをダウンロードする
- 実行ファイルを起動しインストール先に外部ディスクを指定する
- インストールを実行する
App Storeで検索しOSをダウンロードする
Mojave/Catalina以降のOSでも、まずはApp Storeで検索しOSをダウンロードします。App Storeを起動し、MojaveまたはCatalinaを検索します。
「入手」を選択するとmacOSのダウンロードが開始します。
実行ファイルを起動しインストール先に外部ディスクを指定する
ダウンロードが完了すると、実行ファイルが自動で起動されます。
インストールを実行する
初期化したSSDストレージを選択し、インストールを実行します。
事前に起動設定が必要な機種とは?
機種によっては、事前に起動設定が必要な機種があります。ここで、事前に起動設定が必要な機種について解説します。
T2セキュリティチップ搭載の機種
T2セキュリティチップ搭載の機種の場合、初期設定で外部起動ディスクから起動が出来ないように設定されています。そのため、事前に起動設定が必要になります。
事前の起動設定の手順
T2セキュリティチップ搭載の機種の場合、次の手順に従って事前の起動設定を行う必要があります。
- command+Rキーを長押しする
- 起動セキュリティユーティリティを選択する
- 管理パスワードを入力する
command+Rキーを長押しする
インストールが終わり再起動ボタンを押す前に、「⌘(command)+Rキー」を長押しして下さい。
起動セキュリティユーティリティを選択する
macOSユーティリティが起動します。
macOSユーティリティ左上のユーティリティタブから起動セキュリティユーティリティを選択します。
管理パスワードを入力する
起動セキュリティユーティリティで、認証を求められたらmacで使っている管理者パスワードを入力します。起動セキュリティユーティリティの下にある「外部起動」で「外部メディアからの起動を許可」の部分にチェックを入れます。後は再起動してください。
【Mac OS】外部起動ディスク化する理由とは
ここまで、Mac OSを外部起動ディスク化する方法を解説しました。しかし、Mac OSを外部起動ディスク化する理由は何なのでしょうか。また、外部起動ディスクは何に使うのでしょうか。
とりあえず外部起動ディスク化しておくと良いことを知っているだけで、具体的な理由や何に使うかについてはイマイチ分からないという方も多いはずです。そんな方のために、ここでMac OSを外部起動ディスク化する理由(何に使うか)について解説します。
何に使う?
Mac OSの外部起動ディスクは何に使うのでしょうか。
- 内部ストレージの不調
- インストールの簡素化
- 作業環境の維持
内部ストレージの不調
Mac OSの外部起動ディスクを作ることで、内部ストレージにあるデータを救出できることができます。それにより、内部ストレージの不調にMacOSを起動出来ないといった問題を解決することができます。
インストールの簡素化
複数台のMacを所有している場合にOSのインストールの手間を省くことも可能です。同時にクリーンインストールしOSアップデートすると時間もかかってしまうため、外部起動ディスクを作ることでインストールの簡素化ができます。
作業環境の維持
Macの作業環境を維持しながらクリーンインストールを行いたいといった場合にも、Mac OSの外部起動ディスク化していると便利です。以上が、Mac OSを外部起動ディスク化する理由です。いずれかに該当する場合は、外部起動ディスク化してみると良いでしょう。
【Mac OS】外部起動ディスク化するメリット/デメリット
最後に、Mac OSを外部起動ディスク化するメリットとデメリットを紹介します。Mac OSを外部起動ディスク化するのを迷っているという人は参考にしてみてください。
主なメリット
まずは、Mac OSを外部起動ディスク化する主なメリットから見ていきます。
- SSDにすれば動作速度が向上する
- 違うMacで同じ環境を構築できる
SSDにすれば動作速度が向上する
Mac OSを外部起動ディスク化することで、HDDと比較して5倍近い動作速度の向上します。旧型のMacのHDDストレージはSSDストレージと比較しても動作が遅いのがデメリットとして際立ちます。
具体的に、OSやアプリの起動・ファイルの読み出し・保存などの動作が遅いです。これは、ハードディスクが物理的デバイスなので長年使っているとデータ転送速度が遅くなってしまうためでもあります。
そのため、HDD搭載のMacならMac OSを外部起動ディスク化することで体感速度を上げることができます。アプリの起動も外付けSSDから読み込むことになるため、ハードディスクからの読み込みよりも5倍近く早くなることになります。
最初からSSDストレージを搭載しているノートブック機種や、デスクトップ型のiMacは内蔵SSDの性能が高くなっていてデータ転送速度が速いため、Mac OSを外部起動ディスク化するメリットはないので注意してください。
違うMacで同じ環境を構築できる
Mac OSを外部起動ディスク化すると、機種の違うMacでも同じ環境のMacを使うことができるというメリットもあります。
これにより、macOSをインストールした外付けSSDを持ち歩く事で会社で使っているMacと自宅のMacを全く同じ環境で使用することが可能になります。会社や自宅でも同じ環境でMacを利用できるのは便利ですよね。
以上がMac OSを外部起動ディスク化するメリットです。
主なデメリット
Mac OSの外部起動ディスク化は、必ずしもすべてにおいて良いというわけではありません。最後に、外部起動ディスク化のデメリットを見ていきます。
- 外部起動ディスクを無くす可能性がある
外部起動ディスクを無くす可能性がある
Mac OSを外部起動ディスク化すると持ち運びが可能になるため、場合によっては無くしてしまう可能性があるといったデメリットがあります。そのため、外部起動ディスク化するのは自宅や職場のMacのみにとどめておくと良いです。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではMac OSを外部起動ディスク化する方法を解説しました。外部起動ディスク化は何に使うのかという疑問も解消されたはずです。
High Sierra以前のOSで作成する手順とMojave/Catalina以降のOSで作成する手順を解説したので、使用しているMacに合う方法でMac OSを外部起動ディスク化を試してみてください。