【PC】PS3のエミュレータの使い方をくわしく解説!
PS3のエミュレータ「RPCS3」は、使うための設定や導入のために必要なものなど様々あります。PS3エミュレータ「RPCS3」に必要なものやその使い方などだけでなく、PS3のゲームソフトを吸い出す方法についても触れていきます。
目次
【PC】PS3のエミュレータの使い方
PCでPS3のゲームを遊べるPS3のエミュレータには「RPCS3」というものがあります。PS3エミュレータ「RPCS3」の使い方の説明を行いますので、順を追って導入しましょう。
PS3をPCでプレイするのに必要なもの
PS3をPCでプレイするためには、以下のものを準備しておく必要があります。
RPCS3
PS3のエミュレータである「RPCS3」をPCにインストールしておきましょう。「RPCS3」を利用するために必要な推奨スペックは下記の表のとおりです。
PRCS3の推奨システム要件 | |
---|---|
CPU |
|
GPU | Vulkan互換のAMDもしくはNVIDIAカード |
メモリ | 8GB以上 |
OS |
|
最新の「Visual C++」のダウンロード
なお、このRPCS3を動かすためには最新の「Visual C++」が必要です。こちらも下記リンクからインストールしておきましょう。
「vc_redist.x64.exe」を選択してインストールしておいてください。すでに最新の「Visual C ++」がインストールされている場合は入れなくて大丈夫です。
PS3ファームウエア
PS3を動かすためのソフトであるPS3ファームウェアも必要です。
通常エミュレータは本機のBIOS情報を吸い出すなどの手順が必要ですが、PS3の場合はPS3ファームウェアがソニーの公式HPでダウンロードできるようになっているため、PS3ファームウェアの準備はさほど手間ではありません。
なお、PS3ファームウェアは下記リンク先(ソニー公式ページ)からダウンロードを行っておいてください。
吸い出し済のゲームソフト
PS3本体があってもゲームソフトがなければ遊べないように、「RPCS3」もPS3ファームウェアだけでは遊べません。ゲームソフトの情報を吸い出しておく必要があります。
以前はPS3ファームウェアの取得よりもゲームソフトの情報の取得のほうが難しかったのですが、いまではどちらもさほど難しくはありません。吸い出し方法については後述しています。
RPCS3のダウンロード/インストール方法
さて、ここではまずRPCS3のダウンロードとダウンロード後の使い方を説明します。下記リンク先へアクセスします。
Windows対応のものをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルは「.7z」で圧縮されています。Windowsの場合この形式の圧縮ファイルは解凍できないため、下記リンク先の解凍ソフトをインストールして解凍を行ってください。
先程ダウンロードしたPS3ファームウェアを、解凍したRPCS3のフォルダの直下に入れてください。
「rpcs3.exe」を起動し、無事にRPCS3が起動すれば完了です。
なお、RPCS3を起動した際に「vulkan-1.dllが見つからないため~」と表示された場合は、下記リンク先で「vulkan-1.dll」をダウンロードしてください。
ダウンロードが終わったら、「vulkan-1.dll」を「RPCS3」と同じフォルダに入れましょう。RPCS3の起動を再度試みて無事起動できれば完了です。
RPCS3のゲーム起動方法
RPCS3でゲームを起動する場合、左側にある「Open」をクリックしてください。
Gameファイルを選択して、ゲームを起動します。
RPCS3の設定手順
RPCS3での設定の各種ツールの使い方を簡単に説明していきます。
ゲームのアップデート/セーブデータ移行
ゲームのにアップデートがある場合、「File」→「Install.pkg」にある「RPCS3のビルトインパッケージインストーラ」でインストールを行います。
なお、セーブデータはPS3実機にUSBメモリを挿し、ホーム画面のセーブデータ管理からUSB機器へコピーを行います。そのデータを別のPS3実機へコピーした後、PCに接続して「RPCS3」に保存すればOKです。
CPUの設定
CPU、GPUなどの設定は「Configuration」から行います。CPUはCPUに関する設定ツールで、CPUの各種設定が可能なため、ゲームにもよりますがPS3でやるよりも高速になったり動作が軽くなったりと改善させることもできるようになります。
グラフィック設定
グラフィック設定は「GPU」からツールの設定を行います。設定方法にもよりますが実機よりもずっときれいな画面でゲームが可能になります。
4Kなどの高画質も可能になっていますが、CPUのスペックによってはパフォーマンスが大幅に低下する可能性がありますので、その点注意が必要です。
サウンド/オーディオ設定
Audioからサウンド/オーディオツールの設定ができます。ここでは音の遅延・音の途切れなどを調整して解消することが可能です。
コントローラー各種設定
メニュー内にある「Pads」は、コントローラーの設定ツールです。コントローラーの種類としては次のものになりますので、対応するものへ変更した上で設定してください。
コントローラーの種類 | 設定 |
---|---|
キーボード/Joystick | Keyboard |
PS4のコントローラー | DualSock 4 |
XInput対応のコントローラー (Xboxコントローラー等) |
XInput |
MMJoystick対応のコントローラー | MMJoystick |
コントローラの割り当てをそれぞれ行い、完了したら「Save」を押すことで設定完了となります。
【PC】PS3のエミュレータで使うためにゲームソフトを吸い出す方法
P3SのゲームソフトをRPCS3で利用するためには、ゲームソフトのデータを吸い出す必要があります。
吸い出すために必要なもの
PS3のゲームソフトを吸い出す方法ですが、まずは次に示す物が必要なため準備をしておいてください。
「PS3本体」もしくは「特定のPC用ブルーレイドライブ」
基本的にエミュレータで利用するゲームソフトのデータはPS3本体から行うと思っている人も多いと思います。実際、RPCS3で利用するゲームソフトを吸い出すためにPS3本体を使うこともあります。ただし改造が必要で、場合によっては起動しなくなるリスクがあります。
PS3を改造したくない人、PS3実機がないという人はPS3のドライブの3k3yと互換性があるブルーレイドライブを利用することでゲームデータを吸い出す事ができます。
irdファイル
PS3のゲームは、RPCS3などのエミュレータで利用する場合ゲームデータであるISOを吸い上げるだけでは利用できませんので、irdファイルというファイルを適用しなくてはなりません。(上級者向けのISOファイル吸い出し時に利用します)
irdファイルは下記リンクからダウンロードします。適用したいソフトのirdファイルのダウンロードを行うことで利用できます。なお、irdファイルはソフトタイトルの他IDでも検索できますので、目的のirdファイルが見つからないときはそちらで探してみてください。
吸出しツール
簡単な吸い出し方法としては、吸い出すツールを利用するものがあります。その場合は下記のリンク先から「ps3-disc-dumper」をダウンロードしておいてください。
吸い出し方
吸い出し方ですが、簡単な方法の方で説明します。上級者向けの場合は前述したものを準備して利用することになりますが、手段が複雑ですのでこちらでの吸い出しがおすすめです。
PS3のROMをドライブ(PS3のドライブの3k3yと互換性があるもの)にデータを吸い上げたいゲームソフトを入れます。
次に「ps3-disc-dumper」を起動し、「Output folder」でゲームソフトが入っているドライブを選択した後「OK」をクリックすることで吸い出すことが可能です。「ps3-disc-dumper」のフォルダの中に「PS3_GAME」のフォルダができていれば完了となります。
なお、ネット上にPS3のゲームソフトのデータがダウンロードできるページがありますが、そういったところはすべて違法なところです。
ダウンロードした時点でも違法となるため、公式から購入する場合以外でネット上からの無料ダウンロードなどは決してしないでください。
最後に
PS3のエミュレータ「RPCS3」は設定こそ大変ですが、設定できてしまえば使い方はさほど難しくありません。場合によってはPS3より性能の良い環境で楽しむことができますので、この記事を参考に導入を行ってみてください。