2022年05月09日更新
iCloud写真が見れない?バックアップ/同期した写真を見る方法を解説
iCloud写真には、iPhone端末内の写真データがバックアップ/同期されていますが、そのiCloud写真がなぜか見れないことがあります。iCloudでバックアップ/同期した写真の確認方法とともに、見れない場合の対処方法を解説していきます。
iCloud写真でバックアップ/同期した写真を見る方法
iPhoneの写真は、iCloud写真をオンにしておくことでバックアップ/同期してiCloud上で管理することが可能です。iCloud写真にバックアップ/同期されているデータはiCloudや同期している端末から確認することができます。
iCloud写真でバックアップ/同期した写真を見る方法
iCloud写真でバックアップ/同期した写真を見る方法の説明からしていきます。
iPhoneからiCloudの写真を見る
まずはiPhoneからiCloudの写真を見る方法から説明します。前提として、iPhoneからバックアップされる写真データとしては「iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)」と「マイフォトストリーム」があります。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)とは、iCloudの容量上限まで保管可能なバックアップ/同期方法です。iCloud写真はiOS12.0以降の名称で、それ以前の名称がiCloudフォトライブラリです。
保存期間の制限はないものの、iCloudの容量上限までですので、かなりの枚数の写真のバックアップ/同期をする場合は無料の5GBでは足りないこともあり課金が必要となる可能性が高いです。
マイフォトストリームとはiCloud容量としてはカウントされないものの、最大で1000枚までしかアップロード/同期できないうえ、過去30日分の保管しかしてくれません。
保管期間の制限があるため、ずっと保管しておくバックアップ/同期先としては適していませんが、同期先の端末に保存したら削除するというような一時的な同期先としての利用にはうってつけと言えるでしょう。
ただし、マイフォトストリームは最近Apple IDを作成した人には利用できないという可能性が高いです。iPhoneの設定アプリ内に「マイフォトストリーム」があるかどうかで利用可能かどうかの判断が可能です。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)やマイフォトストリームでバックアップ/同期した内容を確認するためにはiPhoneの「写真」アプリを利用します。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)は、そのバックアップ設定がオンになっていれば「写真(ライブラリ)」タブ内の写真データはすべてバックアップされています。
マイフォトストリームは、「写真」アプリの「アルバム」内にある「マイフォトストリーム」からバックアップ/同期された写真を確認することが可能です。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)やマイフォトストリームがオンになっているかどうかは、設定アプリを開いた一番上に表示されるユーザー名部分をタップします。
「iCloud」をタップしてください。
「写真」をタップします。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)がオンになっていればバックアップ/同期されている状態になります。マイフォトストリームについても同様です。
ただし、iCloud写真は常時同期状態となるため、写真アプリでの削除=iCloudからの削除となるためその点注意が必要です。
iCloud.comにアクセスして見る
ここまではiPhoneを利用する方法でしたが、パソコンからもiCloud写真を見ることができます。まずはWebから確認する方法です。下記リンク先へアクセスしましょう(スマホの場合はパソコン用のページとして表示してください)。
Apple IDでのログインをおこないます。
「写真」を選択してください。
モーメント内に表示されている写真・ビデオはiCloud写真(iCloudフォトライブラリ)でバックアップされた内容です。iPhoneのiCloudと同期状態のため、削除や編集はiPhone内の写真などに反映されます、注意してください。
Macの写真アプリから見る
ここまではiPhoneを利用する方法でしたが、パソコンからもiCloud写真を見ることができます。まずはMacパソコンの場合の写真の確認方法です。
Macパソコンの場合は、Macパソコン内にある標準の写真アプリからiCloudへアクセスして確認をおこないます。
上部メニューにある「写真」で「環境設定」を開いてください。
「iCloudタブ」を選択し、「マイフォトストリーム」もしくは「iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)」にチェックが入っているかどうか確認しましょう。
チェックが入っているのであれば、Macの写真アプリの左側メニューに「マイフォトストリーム」もしくは「iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)」が表示されているため、そこから写真の確認が可能です。
Macは同期して表示させることができるため、写真の削除や編集などもできます。
Windows版iCloudを利用して見る
Windowsの場合はWindows版iCloudアプリを利用して見ることができます。インストールしていない場合下記リンク先へアクセスしWindows版iCloudアプリのインストールをおこなってください。
インストール完了後のApple IDへのログインをおこないます。
iCloudと同期する内容が表示されるため、「写真」にチェックを入れてください。
その後、「オプション」をクリックします。
「iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)」もしくは「自分のフォトストリーム」のチェックをオンにして「終了」をクリックします。
「適用」をクリックして「閉じる」を押せば設定は完了です。
Windows版iCloudで写真の内容を確認する場合、iCloud上の写真をWindowsパソコン内にダウンロードする必要があります。ダウンロードが必要なのはMacのように同期して表示させる形式のアプリではないためです。
Windowsパソコンへのダウンロードは、タスクバー右横の「iCloud」アイコンをクリックします。表示されていなければ上向き矢印をクリックしてから開きましょう。
「写真をダウンロード」をクリックします。
「すべて」にチェックを入れて「ダウンロード」をクリックすると、iCloud上にある写真がWindowsパソコンにダウンロードされます。
ダウンロードした写真ファイルはピクチャ内に作成された「iCloud Photos」から確認することができます。
iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)の写真は「ダウンロード」フォルダの中にダウンロードされています。マイフォトストリームの写真は「自分のファイルストリーム」から確認してください。
バックアップ/同期したiCloud写真が見れない?
さて、ここまでiCloudへバックアップ/同期した写真の確認方法を解説しましたが、なぜか写真が見れないということもあります。
バックアップ/同期したiCloud写真が見れない原因
バックアップ/同期したiCloudの写真が見れない原因としては次のことが考えられます。
- iCloud写真の利用
- 他のアプリで受け取った写真
- バックアップから復元もしくはiOSのアップデート後
- 写真・ビデオの「非表示」や「削除」
- 写真へのアクセス拒否もしくは制限
- ファイル形式の非対応
対処法
iCloud写真を利用している場合、iCloudとの同期でストレージ管理をしています。そのため、インターネット環境によっては写真などを見れないことがあります。
また、「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れている場合は写真の拡大表示やビデオの再生にはオリジナルデータのダウンロードが必要なので、設定を確認してみてください。
メールやLINEなどで受信した写真がiCloud写真で見れない場合、そもそも端末内にダウンロードされていないことが原因ですので、各アプリからiPhoneへダウンロードしてください。それで写真アプリの方で確認することができます。
iPhoneへのバックアップを復元したあとや、iOSのアップデート後はキャッシュがない状態ということもあり、写真・ビデオの表示に時間がかかります。これについてはインターネット環境が良好な状態で暫く待てば改善します。
写真アプリでは写真の非表示や削除をおこなうことも可能です。非表示にした場合は「アルバム」内の「非表示」から確認することができます。
また、削除してしまった写真の場合、「iCloud写真(iCloudフォトライブラリ)」との同期設定がオンになっていて、削除から30日以内であれば「最近削除した項目」から確認・復元することができます。
他のアプリから写真が見れないという場合はそのアプリが写真にアクセスできるよう許可されていない/制限されていることも考えられます。iOS14以降、「写真」のライブラリへのアクセス制限が強化されており、全面的な拒否や限定的な利用許可も可能です。
そのため、アプリによってはアクセス制限が原因で見れないこともあるため、設定の「プライバシー」から「写真」へのアクセス許可設定も確認してみましょう。
iCloud上にあるファイルをダウンロードするとiPhone本体で見れない場合は、iPhone端末で利用できるファイル形式でない可能性が高いです。この場合、そのファイル形式に対応している他のアプリへ保存するなどして閲覧・確認をしてください。
最後に
iCloud写真は同期している端末を利用することで内容の確認をすることができます。見れない場合も対処法の実行で改善する可能性もありますので、参考になれば幸いです。