【VNC Viewer】MacをiPhone/iPadから遠隔操作する方法
VNC Viewerというリモートアプリを使用することでMacをiPhoneなどから遠隔操作したことがある方はいらっしゃるでしょうか?本記事では、VNC Viewerというアプリを使ってMacをiPhoneやiPadから遠隔で操作する方法をご紹介していきます。
目次
VNC Viewerとは
Macでネットワークを経由して、パソコンやサーバーにログインして操作するリモート接続というものは、管理者にはなくてはならない機能であり、このリモート接続を可能にするスマホ向けアプリが増えてきました。
そこで、「VNC Viewer」をご紹介します。少し前までは有料のアプリでしたが、現在は無料でダウンロードできます。
なお、VNC Viewerを開発したのは英RealVNCでAndroidとiOSに対応していて、VNC Viewerを利用するには、操作対象とするMacなどに前もって「VNC Connect」というアプリをインストールする必要があります。
パソコンをリモート/遠隔操作できるアプリ
このアプリは非商用向けの場合は無料ですが、商用で利用する場合は有料となるのでご注意してください。また、インストール後にRealVNCのアカウントを登録することで操作対象側での準備は完了となります。
そして、VNC Viewerを起動してログインすると、登録されているMacの一覧が表示され、この中から自分の接続したいMacを選択して、次の画面で「Continue」を選ぶことでそのMacのデスクトップ画面が表示されます。
本記事でご紹介するVNC Viewer以外でも、無料で快適にMacを遠隔操作できるChrome リモート デスクトップというアプリがあります。以下で簡単にご紹介します。
Chrome リモート デスクトップとは、スマートフォンからMacにアクセスしてデスクトップを表示したり操作したりできるアプリで、ご利用するには、WindowsやmacOSで、前もってWebブラウザーであるChromeの拡張機能を追加します。、
加えて、OSごとの専用ソフトをインストールして、スマートフォンと専用アプリケーションとで同じGoogleアカウントを指定しておく必要があります。
まず、一覧されるMacから選択してリモート接続し、前もって設定したPINコードを入力することで、そのMacのデスクトップが表示されます。
同じネットワークにあるMacにアクセスでき、モバイルネットワーク経由でも問題なくアクセス可能で、Macの電源がオンになっているという条件だけで、いつでもどこでも遠隔操作が可能です。
画質が良い
さらに、Macでの画面描画は高速で動画再生も高品質です。また、ピンチイン・アウトで画面の拡大縮小ができますし、スマートフォン側のソフトキーボードによって文字入力やマウス操作も可能です。
なお、Macのマウスについては、スマートフォン画面上でのタッチをそのままMacにも反映させる操作方法と、スマートフォンの画面全体をタッチパッドのように利用する場合と、Macのマウスカーソルを操作する方法の2通りから選択できます。
【VNC Viewer】MacをiPhone/iPadから遠隔操作する方法~設定~
上記ではVNC Viewerとは何か説明しましたので、ここからはVNC Viewerを使って、遠隔操作する方法をご紹介していきます。
画面共有の設定
まずは、VNC Viewerで遠隔操作する方法として画面共有の設定ついてMacとiPhone / iPadに分けてご紹介していきます。
Mac(OS X/ macOS )での設定
まずはMacでのりんごマークから「システム環境設定」を選択してクリックします。
そして、クリックするとMacの「システム環境設定」ウィンドウが表示されるので、その中から「共有」アイコンを探してクリックします。
次にクリックしたら「共有」設定が表示されるので、左カラムの「画面共有」を選択して、チェックを入れます。
上の画像のように、チェックを入れると、このように「画面共有:入」になり、利用方法が表示されるのがわかります。
そして、Macでアクセスを許可するユーザを選択します。また、すべてのMacのユーザと次のユーザのみがありますが、ここでは「次のユーザのみ」を選択しています。
したがって、MacでのAdministrators権限を持つユーザのみがこのMacを操作することできます。
iPhone / iPad ( iOS )での設定
まず、Apple StoreでVNC Viewerをダウンロードします。
インストールが完了したら、アプリを起動して、右上に赤枠で囲んだ+があるので、そこをタップします。
そうすると上のような画面が表示されます。AddressにはパソコンのIPアドレスを、Nameの方は何でもいいので名前を入力します。
入力が完了したら、右上のSaveをタップします。
次に、上にような画面が表示されますので画面のイラストの下の「Connect」をタップします。
そして、セキュリティの警告文が表示されますので確認して問題ありませんでしたら、右上の「Connect」をタップします。
続いて、上のような画面が出ます。Nextを押すと、操作方法の説明の画面が表示されますので不要な場合はSkipをタップします。
そうして、iPhoneからMacに接続することができましたが、iPhoneの場合では画面が小さいので操作が困難です。
iPhoneを横にすることで横画面で使用できるので、先ほどより使いやすくなります。これでiPhoneからMacを操作できます。
なお、iPadでも同様のアプリケーションを入手して、同じ手順で設定することでMacに接続することができます。
iPadの方がiPhoneより画面が大きいのでMacを操作しやすいです。
【VNC Viewer】MacをiPhone/iPadから遠隔操作する方法
上記ではVNC Viewerを利用して、MacとiPhone/iPadの画面共有をするやり方についてご紹介しました。そこで、ここでは遠隔操作する方法をMac側とiPhone/iPad側からご説明していきます。
MacをiPhone/iPadから遠隔操作する手順
以下では、Mac(OS X/ macOS )側とiPhone / iPad ( iOS )側に分けて、VNC Viewerを使うことでの遠隔操作とは何か、順番にご紹介していきます。
Mac(OS X/ macOS )側
「リモートマネジメント」のチェックボックスにチェックを入れて、VNC接続を可能にします。
そして、「リモートマネジメント」の右側にある「コンピュータ設定」ボタンを押して、「VNC 使用者が画面を操作することを許可」にチェックを入れて、パスワードを入力することで、VNC接続が可能になり、遠隔操作できます。
iPhone / iPad ( iOS )側
画面の下の方にキーボードのマークがあります。そこをタップすることでキーボードを使うことができます。
キーボードのマークの右横にマウスのマークがあることがわかります。そのマウスのマークをタップすることでマウス操作が可能になります。
一番右側の×のマークをタップすることで、画面共有を終了させることができます。
【VNC Viewer】MacをiPhone/iPadから遠隔操作する際の注意点
VNC Viewerとはリモートアクセスツールで、それをを利用する上で、セキュリティ対策を行うことが大切です。しかしながら、システム側のみで対策していて、使用している側のセキュリティリスクに対する意識が低いのが現状です。
この場合には、リモートアクセスツールを活用した末路としては、使用者の注意力不足のためにウイルス感染して個人情報が漏れてしまう可能性が高くなります。
画質のクオリティは?
リモートアクセスとは画質を優先すると、遠隔操作する際の動作反応が遅くなってしまうという欠点があります。
VNCパスワードの安全性
MacをiPhone/iPadから遠隔操作する方法とは、VNC Viewer以外にも様々な種類がありますがそれぞれ注意項目が違います。VNC Viewerとは特にパスワードを使用するという事で注意項目に、VNCパスワードの安全性が入ってきます。
結構危ないVNCパスワード
VNCパスワードが原因で、不正に画面共有を使用されてしまう可能性があります。それとは、同一ネットワークを利用することができる攻撃者(ウイルス)にログインIDとVNCパスワードがなんらかの方法で知られてしまっていることがあるからです。
あらゆるアプリやサイトをダウンロードする際のパスワードを同じにしない事は当たり前であり、ショルダーハックや推測されるようなパスワードの使用にも気をつけましょう。
また、画面共有をする必要がない時では、 リモート先で設定した システム環境設定→共有→画面共有]のチェックを外しておく事も重要です。
【VNC Viewer】MacをiPhone/iPadから遠隔操作できない時の対処法
まずは、同じWiFi環境下で使用しているか確認することが重要です。
外出先から接続する
自宅にある同一のWi-Fi ネットワークからBonjourによりMacに接続することの確認ができましたら、外出先から接続するための準備を始めます。
ここで重要なこととはグローバル IP アドレスとプライベート IPアドレスです。このIPアドレスとは、インターネットに接続するために必要ですが、IP アドレスの数とは有限です。
したがって、インターネットに接続する個々のデバイスに一意のIPアドレスを割り当てててしまうことで、IPアドレスがすぐに枯渇していまうので、IP アドレスとはインターネットに接続するすべてのデバイスで固有である必要があります。
IP アドレスとは通常の場合には、自宅の Mac には「プライベート IP アドレス」と呼ばれる自宅だけで使用できる IP アドレスがルーターの DHCP 等の機能によって自動的に固定的に割り当てられています。
要するに、インターネットに接続する際には、ルーターがこの「プライベート IP アドレス」を「グローバル IP アドレス」に変換して、接続することが確実です。
したがって、インターネット側から見ると、家庭内のすべてのインターネット機器は通常 1 つの「グローバル IP アドレス」を共有することによって使用することになります。
そのため、外出先から自宅の Mac に接続する方法で重要なポイントは、インターネットに接続するための「グローバル IP アドレス」経由での家庭内の「プライベート IP アドレス」に接続するということです。
しかしながら、家庭内の「プライベート IP アドレス」から「グローバル IP アドレス」経由でインターネットに接続する機器は上位の通り複数あります。
したがって、「グローバル IP アドレス」経由で家庭内の機器にアクセスする場合に、「グローバル IP アドレス」を接続したい機器の「プライベート IP アドレス」にルーターによっては変換してもらわなければならない必要があります。
注意点
上記で記述した外出先から自宅のMacに接続することについては注意点があります。
それは、「グローバル IP アドレス」とは通常インターネット接続プロバイダー(私の場合は「NURO 光」(So-net))から割り当てられますが、「グローバル IP アドレス」は固定されていないということです。
つまり、グローバル IP アドレスが変更されることで、上記のルーターや VNC クライアントの設定とは無効になる可能性が高いです。
その場合には、ルーター等の再起動を行い、思うように接続できなかった場合には、グローバル IP アドレスを見直す必要があります。
上記で記述した問題点を回避するためには、DDNS(Dynamic DNS)と呼ばれテイルサービスを使用して動的にドメイン名からグローバル IP アドレスへ変更する方法があります。
しかし、外出先から自宅の Mac に接続するだけであればこのような方法を取らない場合でも問題はありません。
また、固定のグローバルIPアドレスを提供しているインターネット接続プロバイダーも存在していますが、通常は有償のサービスとなっていて、Mac がスリープ状態になっている場合には、外出先から接続することができませんのでご注意ください。
上記の場合には、「システム環境設定」の「省エネルギー」で「ネットワークアクセスによるスリープ解除」を設定し、Mac に対するネットワークアクセスがあった場合には、自動的にスリープが解除されますのでご安心ください。
まとめ
本記事では、VNC Viewerとはリモートアプリでそれを利用することで、MacをiPhone/iPadから遠隔操作することができる方法をご紹介していきました。
また、VNC ViewerによってMacをiPhoneやiPadから遠隔操作する際の注意点や対処法についても説明しているので注意深く読んでみてください。
Mac側、iPhone/iPad側から画面共有の設定や、遠隔操作する手順をスクリーンショットを用いながらご説明していますで理解しやすく、すぐにご自身でも使用できます。ぜひ試してみてください。