2019年04月25日更新
iPhoneでウイルス感染警告がでたときの見分け方と対処法!
iPhoneのウイルス感染警告が突然出た、という事例が増えています。iPhoneはウイルス感染しにくく、その警告もほぼ嘘なのですが、なぜこのような偽物のiPhoneのウイルス感染警告が出るのか、そしてその対処法や対策についてご紹介していきます。
目次
iPhoneのウイルス感染警告とは?
iPhoneのウイルス感染警告が話題になっていることはご存知でしょうか。iPhoneのウイルス感染警告とは、iPhoneでインターネットなどを見ていると、急に画面上に「iPhoneがウイルス感染しました」という警告が出る件のことです。
ここ数年で加速度的に増えてきており、被害や相談もどんどん増えているiPhoneのウイルス感染警告、ここではその警告の表示内容についてご紹介していきます。
iPhone利用中に突然警告が表示される
iPhoneのウイルス感染警告とは、簡単に言うと、iPhone利用中に突然警告が表示されてアプリのダウンロード等を勧められるというものです。
ただし、ランダムに出るわけでなく、実はインターネットでサイトを見ている場合に出るものです。突然出るので驚いてしまいますが、その仕組み上動画を見ていたり音楽を聞いているだけのときには出ないのが特徴です。
警告文内容の一例
ここでは、iPhoneのウイルス感染警告として出てくるメッセージの例をご紹介します、似たような警告文を見た場合、偽物のiPhoneのウイルス感染警告だと思って間違いないでしょう。
”apple警告:セキュリティ上の脆弱性が検出されました。iPhoneがブラウジング中に攻撃を受けた可能性があります!iPhoneには情報を盗むための攻撃から保護するためのセキュリティアプリが必要です。
以下のアプリをインストールして使用してください。”
iPhoneのウイルス感染警告の表示原因
iPhoneのウイルス感染警告について、被害報告がたくさんありますが、そもそもその原因とは何なのでしょうか。何もしていないのに表示されるために、何らかの原因があるのではと思うかもしれません。
ただし、このiPhoneのウイルス感染警告の仕組みを知ってしまえば、iPhoneのウイルス感染警告の偽物が出る原因についても理解され騙されることも減ると思われます。
ウイルス感染が原因ではない
iPhoneのウイルス感染警告はいきなり出てくるため、突然本当にウイルス感染してしまったのでは、と思いがちです。ただし、ウイルスに感染してる可能性は本当に低いのです。
この偽物のiPhoneのウイルス感染警告が表示される原因ですが、簡単に言えば「警告風の広告が出ている」というものなのです。
上で紹介したものと全く同じものが出ることは稀かもしれませんが、こういった偽のiPhoneのウイルス感染警告文に共通するのは「有料のアプリのインストールを促してくる」点です。
iPhoneのウイルス感染は日本ではほぼない
iPhoneはウイルスに感染しにくい、という話を聞いたことがあるかもしれません。もともとMacはWindowsに比べシェアが低く、ウイルスにターゲットされにくかったという歴史があります。
そしてiPhoneの場合、その仕組み上ウイルスが入り込む余地も、入ってしまった後も感染拡大しない仕組みを二重三重に取り入れており、ウイルス感染がしにくい状態が維持されているのです。
実際にセキュリティソフトを作っているノートンのセキュリティコラムでも「日本での感染被害は現時点ではほぼありません」と書かれているように、セキュリティソフト会社ですら過去にほぼ事例がなく、よほどでなければウイルス感染しないのです。
iPhoneのウイルス感染警告の対処法
ここまでで、iPhoneのウイルス感染警告についてだいたい紹介してきました。iPhoneはそもそもウイルス感染しにくく、iPhoneのウイルス感染警告の殆どが「広告」の類だということがおわかりいただけたと思います。
では、そのiPhoneのウイルス感染警告が出た場合、どのような対処法が有効なのでしょうか。ここでは、iPhoneのウイルス感染警告に対する対処法や対策について触れていきます。
基本的には無視
iPhoneのウイルス感染警告が表示された場合の対処法ですが、一番の対策であり対処法は、警告の表示を無視することです。怪しいiPhoneのウイルス感染警告が表示された場合、まず無視して閉じてしまうのが一番安全な対策であり対処法なのです。
無理に表示を読んで理解しようとしたり、本物か偽物か見分け方を考えたり、出てきた原因を考えたりする必要もありません。怪しいと思ったら無視してしまいましょう。これが一番安全な対策です。
アプリをインストールした場合
ただ、もしかしたらiPhoneのウイルス感染警告の表示に従ってもうアプリのインストールをしてしまった場合もあるかもしれません。その場合はまず、そのアプリのアンインストールを考えましょう。
iPhoneのウイルス感染警告の表示に従ってアプリの有料版を買ってしまった場合も、iPhoneには有料アプリを払い戻ししてくれる制度もあります。もちろん全ての場合で払い戻してくれるわけではありませんので、まずは申請して相談してみましょう。
その際にiPhoneのウイルス感染警告の表示に従ってアプリをインストールしてしまったことや、アプリをインストールさせられたが使ってないことなど、買ってしまった原因を詳しく話すことで、窓口の人に状況を理解してもらいやすくなると思われます。
アプリをインストールしなかった場合
iPhoneのウイルス感染警告が出てもアプリのインストールをしなかった場合、まずはこの警告の対処法が既に実践出来ていると言えます。何度も書きますが、無視が一番の対処法だからです。
ただし、アプリをインストールしなくても他に何かをするように促されなかったかも思い出してください。殆どの場合はアプリのインストールを促してくる手口なのですが、日々進化しており、騙す側も対策を取ってきている可能性があります。
例えば「ウイルスに感染しているか調べるのでIDとパスワードをメールで教えて欲しい」などと出る場合もあります。もしそういったものに返信してしまった場合、情報が漏れている可能性はあります。
iPhoneのウイルス感染の見分け方
iPhoneのウイルス感染警告の対処法について、一番の対策は無視だというところまで説明してきました。ただ、やはり根拠もなく無視をするだけでは心配が払拭されないものと思われます。
ここではiPhoneのウイルス感染警告が万一本当であった場合、本当にiPhoneがウイルス感染しているときの見分け方について紹介していきます。ただ、この見分け方に当てはまった場合必ず感染している、というわけではない点に注意してください。
ここで紹介する見分け方と同じ状況が頻発する場合で、身に覚えのある人はさらに詳しく調べて見る必要があるかもしれないという形になります。逆にこの見分け方に該当しない場合、安全だと思っていて問題ないでしょう。
動作が重くなった
iPhoneのウイルス感染したときの見分け方の一点目は「急に動作が重くなった」というところです。ここ数日で急に操作ができないほど動作が重くなった場合は無視するだけでなく原因を探り、対策を考える必要があるでしょう。
ただし、「動作が重くなる」原因というものはたくさんあります。例えば数年前のiPhoneを使っていればウイルスに感染していなくても重くなるのは当然ですし、長時間使い続けていても重くなってくものなので、そういった場合は無視して構いません。
見分け方としては、特定の怪しいアプリをインストールした後に急に重くなったなど思い当たる原因がある場合が怪しいことになりますので、対策が必要になってきます。
データ通信量が増加した
iPhoneのウイルス感染したときの見分け方のニ点目は、不審なデータ通信量が増大した場合です。最近では自分が何ギガ使ったかチェックしやすくなっていますので定期的に見ている方も居ると思います。
例えば月に一度使用量をチェックするだけの人も、先月に比べて通信量が増大している場合で、原因に心当たりが無い場合などは一度チェックしてみたほうが良いかもしれません。
見分け方としては、例えば休日等に丸一日あまりスマホで通信しない日を作り、その一日で通信量が目に見えて増えていれば、自分の操作していない部分で何かが動いている可能性がある、といった形の見分け方になってきます。
iPhoneのウイルス警告の対策方法
iPhoneのウイルス感染警告について、その仕組みであったり、一番の対処法は無視であることなどについてご紹介してきました。ではそもそもこのiPhoneのウイルス警告を出さないための対策をご紹介していきます。
上の方で説明しましたがiPhoneのウイルス感染というのは稀で、侵入経路は限られています。ウイルスも、また、ウイルスを警告してくる偽広告も似た経路で入ってきますので、いずれの場合にも有効な対策になります。
怪しいメールを開かない
iPhoneのウイルス感染警告への対策のみならず、一般的なセキュリティ対策にもなるのですが、まず一点目の対策は「怪しいメールを開かない」という点になります。
開いただけでiPhoneがウイルスに感染するような危険なウイルスは存在していませんが、怪しいメールはiPhoneに怪しいアプリをインストールすることを促してきたり、怪しい警告文が書かれていたりします。
真に受けて返答してしまったり、リンクをクリックすると相手の思うつぼなので、iPhoneのウイルス感染警告の場合も、iPhoneのウイルス感染警告以外のメッセージの場合も、怪しいメールや警告は無視しましょう。
iOSのアップデート
iPhoneのウイルス感染警告への対策の2点目は、iOSのアップデートになります。iOSのアップデートの際に内容まで見ている人は稀かと思われますが、iOSのアップデートの内容の中にセキュリティ関連の項目が入っていることは珍しくありません。
iPhoneがウイルスに感染しにくい理由の一つに、このiOSのアップデートによるウイルスへのセキュリティ強化があるのです。逆に言えば古いiOSを使っている場合、最新のセキュリティ強化が施されていない状態になっている可能性もあるのです。
iPhoneのiOSのアップデートは頻繁に行われ、実際に警告や通知が出るため面倒に思う方もいると思いますが、この通知はウイルスから守るための警告だと思ってなるべくiOSを最新版に保つようにしておくと良いでしょう。
非公式のアプリをインストールしない
iPhoneのウイルス感染警告への対策の3点目は、非公式のアプリをインストールしないという点です。基本的にアプリはAppStoreからしかインストールできませんし、そのAppStoreに載るまで細かく厳重なチェックが行われているため安全なのです。
ただし、一部システムの抜け道のようなものを使うことで非公式のアプリをインストールすることが可能にできたりしています。それらのアプリはAppleの審査やチェックを受けておらず、そのため悪意のある仕組みが埋め込まれている可能性もあります。
また、いわゆる「脱獄」も同様に危険であり、Appleも非推奨な上に警告も出していますが、それでも使う人はいます。そういったAppleの想定しないアプリをインストールすることで、ウイルス感染のリスクは一気に跳ね上がってしまいます。