2019年07月03日更新
iPhone動画をmovからmp4へ変換する方法を詳しく解説!
iPhone動画の形式を変換する方法を注意点を踏まえて分かり易く解説します。フリーソフトやウェブサービスを利用すれば簡単にiPhone動画の形式が変換できます。今回はmov形式からmp4形式への変換を徹底的に解説します。
目次
- 1iPhoneの動画形式のmovとは?
- ・Apple社が開発した動画形式
- ・movとmp4の違い
- 2iPhone動画の設定の注意点
- ・iOS11以降の場合はデフォルトの保存形式を確認
- 3iPhone動画をパソコンで変換するフリーソフト
- ・AnyVideoConverter
- ・ffmpeg
- ・ReneeVideoEditorPro
- ・Online webservice converter
- 4iPhone動画をmov形式からmp4形式へ変換する方法
- ・AnyVideoConverter
- ・ffmpeg
- ・ReneeVideoEditorPro
- ・Online webservice converter
- ・合わせて読みたい!iPhoneに関する記事一覧
iPhoneの動画形式のmovとは?
iPhoneのカメラはスマートフォンとしては最高峰と言われており、最新機種ではポートレートや4k撮影などスマホとは思えない高性能が売りになっています。
出先の思い出やホームビデオは今となってはiPhoneのカメラで十分ですが、iPhoneでは動画を撮影した際の形式が「mov」という形式になっています。
普段私たちが保存する動画の形式は「mp4」や「wmv」などが主流ですがiPhoneの「mov」とは一体どのような形式なのでしょうか。
Apple社が開発した動画形式
「mov」形式とはApple社がコンピュータでマルチメディアを扱うために作られた「QuickTime」というソフトウェアで使用できるファイル形式の一つです。
つまり、基本的に「mov」形式の動画ファイルはiPhoneやmacなどのAppleの製品で使われることを目的とされています。
よって「mov」形式の動画ファイルが未対応の他のプレーヤーやデバイスで再生するときには動画形式の変換が必要になります。今回はiPhoneの動画形式「mov」からより汎用的な動画形式「mp4」に変換する方法を解説します。
movとmp4の違い
mp4という動画形式もあまり聞きなじみがないという方に「mov」形式と「mp4」形式の違いを解説します。
movとmp4の1番の違いは「互換性」です。movはiPhoneなどのApple製品で使うのに適していますが、mp4はApple製品のみならずWindowsやSony製の家電などほとんどの動画再生ハード/ソフトウェアに対応しています。
更にmp4はストリーミング再生に対応していたり、movと比べてファイルサイズが小さいなどmp4を使って得られるメリットはかなり大きいです。
iPhone動画の設定の注意点
iPhoneの動画は先で説明した通り「mov」形式ですが、iPhone7のiOS11以降からは新しいフォーマットが適用されました。
専門的な話になりますが、もともとH.264でフォーマットされていたiPhoneの動画が圧縮技術の向上によりHEVCというファイルサイズが小さくなるなどより効率の良いフォーマットになったのです。
こちらに関して1つだけ注意点があります。それは新しいフォーマットが適用されたことにより、他デバイスやソフトウェアでの利用ができない場合があるということです。
iOS11以降の場合はデフォルトの保存形式を確認
今回パソコンを使ってiPhoneの動画の形式を変換するうえで、パソコンや使うソフトウェアによってiPhoneの動画を再生したり変換したりできない場合があります。
これはiPhoneのカメラのフォーマット設定を変更することによって解決します。iPhoneのデフォルトでは新しいフォーマットが適用されているため、必要に応じて古いフォーマットに変更しましょう。
iPhoneの設定からカメラを開きます。
フォーマットをタップします。
互換性優先をタップします。これでiPhoneカメラのフォーマット設定が変更できました!
iPhone動画をパソコンで変換するフリーソフト
iPhone動画をパソコンで変換するフリーソフトを4つご紹介します。それぞれのダウンロード/インストール方法、機能や特徴を解説します。
AnyVideoConverter
iPhoneの動画形式が変換できるフリーソフトAnyVideoConverterのダウンロード/インストール方法を解説します。
ダウンロード/インストール方法
AnyVideoConverterはWindows、Macに対応しています。下記リンクからAnyVideoConverterのWindows版またはMac版をダウンロードします。
「ダウンロード」をクリックする。
ダウンロードされた「avc-free.exe」ファイルをクリックする。
インストーラーが表示されたら「インストール」をクリックします。
ここで1つ注意点です。この画面で表示されているのはWinZipという別の追加プログラムに関する同意画面です。AnyVideoConverterのみを入れたいのでチェックを外して「次へ」をクリックします。
これでインストールが完了しました。
機能/特徴
AnyVideoConverterは非常に多機能なフリーソフトです。変換では様々な動画形式、音声形式に対応しており、複数のデバイスでファイルを共有することができます。
また、DVD書込きみ・作成機能もあります。さらにウェブからの動画ダウンロードも備えているため、パソコンで見た動画をダウンロードし、変換することで手持ちのiPhoneでも閲覧が可能になります。
ffmpeg
iPhoneの動画形式が変換できるフリーソフトffmpegのダウンロード/インストール方法を解説します。
ダウンロード/インストール方法
ffmpegをダウンロードします。下記リンクをクリックします。
「Download」をクリックします。
「Windows」アイコンをクリックします。
「Windows Builds」をクリックします。
Windowsで利用する場合ビット数を選択し、Macで利用する場合macOS 64bitを選択して「Download Build」をクリックする。
ダウンロードされたzipファイルを解凍して、「bin」フォルダの「ffmpeg.exe」をコピーします。
WindowsのOSがインストールされたローカルディスクのWindowsフォルダから「System32」フォルダを開きコピーした「ffmpeg.exe」をペーストする。
機能/特徴
ffmpegは動画と音声を記録・変換・再生するためのフリーソフトウェアです。非常にシンプルで、コマンドプロントから実行するタイプのソフトなので、ソフト自体のサイズが小さく動作も速いです。
注意点として、WindowsOSのシステムファイルを編集すること、コマンドプロントというプログラム用のUIを使用するので、初心者の方にはおすすめできないです。
ReneeVideoEditorPro
iPhoneの動画形式が変換できるフリーソフトReneeVideoEditorProのダウンロード/インストール方法を解説します。
ダウンロード/インストール方法
ReneeVideoEditorProをダウンロードします。下記リンクをクリックすると自動でダウンロードされます。
ダウンロードした「ReneeVideoEditor_Pro_Latest.exe」ファイルを開きます。
言語が日本語になっているのを確認し「OK」をクリックします。
「インストール」をクリックします。
任意でチェックボックスを選択し、「インストール」をクリックします。
インストール完了です。
機能/特徴
ReneeVideoEditorProはiPhoneの動画形式の変換を含めた編集機能が豊富なフリーソフトです。
iPhoneで撮影した動画を形式変換だけでなく、字幕やBGMをつけるなど高度な編集をしたいとき、これ一つで全てできてしまいます。
Online webservice converter
ブラウザ上でiPhoneの動画形式が変換できるOnline webservice converterを解説します。
機能/特徴
Online webservice converterはブラウザ上でiPhoneの動画が変換できるウェブサービスです。
他で紹介したソフトウェアと違い、ダウンロードやインストールが一切なく動画変換全てがブラウザ上で完結する優れものです。
しかし注意点として、iPhoneの動画を一旦オンラインサーバー上にアップロードするため情報漏洩の心配もあります。これを利用して変換する場合、個人情報が出ていないような動画を選択することをおすすめします。
iPhone動画をmov形式からmp4形式へ変換する方法
それではさっそく、iPhoneの動画をmov形式からmp4形式へ変換してみましょう!変換する前の準備として、まずiPhoneからパソコンに動画ファイルをコピーします。
iPhoneをパソコンに接続し、デバイスとドライブに表示される「Apple iPhone」をクリックします。
表示されるデータからDCIMという画像・動画データが入っているフォルダを開きます。
変換したい動画を選択し、コピーします。
デスクトップに適当なフォルダを作成し、そちらにコピーした動画ファイルを貼付します。
これと同時に、デスクトップに保存先(出力先)フォルダも作成しておくとよいでしょう。
これで準備が完了しました。コピーせずともiPhone内のフォルダから直接動画を選択し変換することも可能ですが、万が一のエラーを想定してできるだけパソコン内にコピーしてから変換しましょう。
AnyVideoConverter
AnyVideoConverterを使ったiPhone動画を変換する方法を解説します。
変換手順
インストールしたAnyVideoConverterを開きます。真ん中の「ファイルを追加/ドラッグ」をクリックします。
変換したい動画を選択できます。先にiPhoneからコピーした動画を選択し、開くをクリックします。
変換する動画が選択できたのが確認できます。出力用のフォルダを作成し、そちらに変換後の動画が保存されるようにしましょう。「出力フォルダ」をクリックします。
予め作成した「mp4動画」フォルダを選択し、「OK」をクリックします。
右上の変換の隣にあるのが、変換後の形式ですMPEG-4(mp4)になっているので「変換」をクリックします。
変換が終わり次第、保存先のフォルダが表示されます。mp4形式の動画になっていること、再生が滞りないことを確認します。これでAnyVideoConverterを使ったiPhone動画の変換は完了です!
ffmpeg
ffmpegを使ったiPhone動画を変換する方法を解説します。
変換手順
スタート画面から「cmd」と検索し「コマンドプロント」を管理者として実行します。
コマンドプロントが表示されたら、コマンドの意味をふまえ任意のコマンドを入力します。今回は以下のようなコマンドで実行します。
C:\Windows\System32\ffmpeg.exe –i C:\Users\ユーザー名\Desktop\mov動画\IMG_0225.MOV C:\Users\ユーザー名\Desktop\mp4動画\IMG_0225.mp4
※コマンドの意味
コマンド | 意味 |
C:\Windows\System32\ffmpeg.exe –i | ffmpeg.exeの場所指定 |
C:\Users\ユーザー名\Desktop\mov動画\IMG_0225.MOV | 変換したい動画の場所、名前、形式 |
C:\Users\ユーザー名\Desktop\mp4動画\IMG_0225.mp4 | 変換した動画の保存場所、名前、変換する形式 |
変換が進み、完了するとこのような画面になります。
指定した保存先フォルダにmp4形式の動画が保存され、動画が問題なく再生することを確認します。これでffmpegを使ったiPhone動画の変換は完了です!
ReneeVideoEditorPro
ReneeVideoEditorProを使ったiPhone動画を変換する方法を解説します。
変換手順
インストールしたReneeVideoEditorProを開き「Video Toolbox」をクリックします。
「ファイルを追加」をクリックし変換したい動画ファイルを選択し、読み込みます。
動画の読み込みが完了しました。
出力形式を「MP4」に設定します。
任意の出力先を選択します。
「開始」をクリックして変換開始です。
変換完了後、フォルダにmp4動画が保存されており、問題なく再生できることを確認します。これでReneeVideoEditorProを使ったiPhone動画の変換は完了です!
Online webservice converter
Online webservice converterを使ったiPhone動画を変換する方法を解説します。
変換手順
Online webservice converterにアクセスし、Video coverterから「Convert to MP4」を選択し「Go」をクリックします。
「Choose Files」から変換する動画を選択し「Start conversion」をクリックして変換開始です。
変換完了後「Download」をクリックするとmp4動画がダウンロードされます。
問題なく再生することを確認します。これでOnline webservice converterを使ったiPhone動画の変換は完了です!
今回解説したようにmovからmp4に変換する方法は沢山ありますが、必ずそれぞれの注意点を踏まえたうえで適切に利用するようにしましょう。