2019年05月15日更新
TwitterがiOSアプリで位置情報を「誤って収集」したバグを公表!
TwitterのiOSアプリを一定の条件下で使用した場合、ユーザーの位置情報が誤って収集され、共有されるバグが公表されました。収集&共有される条件とはiOSTwitterアプリで、複数のアカウントを利用していて正確な位置情報を有効化している場合です。
Twitter、iOSアプリで位置情報を誤って収集
米Twitterは現地時間の5月13日、iOS版「Twitter」アプリを一定の条件下で使用した場合、ユーザーの位置情報が誤って収集され、「信頼できる広告パートナー」にそのデータを共有されていたバグがあったことを明らかにしました。
Twitterではこの問題はすでに修正済みで、影響を受けた可能性のあるアカウントには個別に連絡を取っているとされています。
Twitterによると、問題が発生する条件とはiOS版「Twitter」アプリで複数のアカウントを使い分けているユーザーが、そのうち1つのアカウントで「正確な位置情報」を共有するオプション機能を有効化しているケースと言います。
他のアカウントで「正確な位置情報」オプションを無効化していても、同じデバイス上であれば誤って正確な位置情報の収集が行われてしまった可能性があるようです。
さらにTwitterではこの情報が広告のリアルタイム入札(real-time bidding)に利用される際に位置情報を削除するようにしていたつもりだったものの、実際は削除されずに「信頼できる広告パートナー」に送信されたと考えられています。
具体的にユーザーの個人情報が漏洩したわけではない
Twitterはリアルタイム入札と呼ばれる広告掲載プロセスでパートナーへデータへ情報を送信する際に、位置情報データを削除する処理が意図した通りに機能しなかった問題に関して説明しています。
ただ共有された位置データには5平方km単位より正確にならないように「fuzz(曖昧化、ぼかし)」と呼ばれる処理が施されていて、その精度は郵便番号や都市レベルにまで落とされていたようです。
さらにユーザーのアカウント名などその他情報は一切その広告パートナーに送信していないため、ユーザーの居場所の特定や正確な移動ルートのマッピングには用いられる心配はないと主張しています。
さらにTwitterは、「信頼できる広告パートナー」に位置情報が送信されたことは認めたものの、位置情報データがシステムに保持されたのはごく短期間で、通常のプロセスの一部として削除されたことを確認していると言います。
そして今回のバグで影響を受けたユーザーに対してTwitterから直接連絡をとっているとされています。Twitterは今後このようなことが無いように問題の再発防止に努めると説明しています。
Twitterアカウントの設定を見直そう
ただわたしたちが注意しないといけない点は、もしTwitterから連絡を受けていなくても、意図せず位置情報データを公開する設定にしているユーザーも存在するかもしれないという点です。
自分の位置情報を知られたくないのであれば、一度自分のTwitterアカウントの「正確な位置情報」の設定は見直しておくべきでしょう。
Twitterの位置情報設定はTwitterアプリで「設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」から「正確な位置情報」を選択しましょう。ここの設定を有効にするか無効にするかで設定することができますのでチェックしてみてください。