2019年09月04日更新
BluetoothとWi-Fiの違いや特徴を分かりやすく解説!
BluetoothとWi-Fi、両者とも無線通信規格のことです。スマホやPCなどの電子機器は、インターネットやネットワークに接続することでサービスを利用することができます。BluetoothとWi-Fiの違いや特徴を理解し、賢く利用しましょう。
目次
BluetoothとWi-Fiとは?
BluetoothとWi-Fiとは何なのか。それぞれの特徴と違いを見ていきます。
共に無線規格だが特徴に違いがある
BluetoothとWi-Fi、両者とも無線通信規格のことです。スマホやPCなどの電子機器は、インターネットやネットワークに接続することでサービスを利用することができます。
BluetoothとWi-Fiは、電子機器の通信回線につなげることができるという特徴を持っています。しかし、状況によって使い方や利用できないサービスも出てきます。
共に無線通信(ワイヤレス)という特徴がありますが、違いも多いため混合しないように注意してください。
Bluetoothのメリット/デメリット
Bluetoothとはワイヤレスで利用できる無線通信の規格1つで、Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンもその一つです。最近では、Bluetoothを利用したサービスが多く出回っています。ここで、Bluetoothのメリットとデメリットを見ておきましょう。
メリット
Bluetoothは、無線通信規格(ワイヤレス)なのでケーブルを必要としません。そのため、イヤホンなどで音楽を聴く際にも、コードの絡まりを心配する必要がないメリットがあります。
また、画像やデータもBluetoothを通して転送することができるため、データ転送の手間が省けるというメリットもあります。消費電力も少ないため、長く使いたい機器を使用する際にもBluetoothを使うとメリットが大きいです。
Bluetoothテザリングができる
テザリングとは、スマホをモバイルルーターのように使用できるサービスのことで、Bluetoothで接続することができます。
2台以上のデバイスがある場合、このBluetoothテザリングを使えば一方のインターネット接続を1つの機器で使用することができます。
Bluetoothならではのネットワーク構成の魅力の1つです。
iPhoneの場合のメリット
以下はiPhoneの場合に限りますが、Bluetoothのメリットを1つ紹介します。
iPhoneの場合AirDropができる
Bluetoothのメリットとして、AirDropの利用ができます(iPhoneのみ)。AirDropはWi-FiとBluetoothを利用するサービスですが、データや画像の転送の際に大変便利な機能です。
例えば、友達との写真を交換するときに、AirDropを使えば高画質を維持したまま転送することが可能です。また、動画などの重たいデータであっても短い時間で転送することができます。これは、Bluetoothを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
デメリットとして、Bluetoothはケーブルが必要ない分、逆に充電やバッテリーが問題となることがあります。デメリットの例として、Bluetooth(ワイヤレス)イヤホンを想像してください。
Bluetoothイヤホンはケーブルを必要としませんが、一定時間使用すると充電が必要になるため少し厄介です。また、電子機器のバージョンによっては、Bluetooth機能がないということもあります。
せっかくBluetooth機器を買ったのに、古いデバイスでは使用できないなんてことも多いです。ワイヤレスでメリットが多くなった分、このような小さなデメリットが目立ちます。
BluetoothとWi-Fiの比較
BluetoothとWi-Fiの違いを、通信速度・安定性・消費電力・通信距離・ネットワークの構成という項目で比較します。両者の特徴と違いを理解することで、状況に合わせた利用が可能になるはずです。
通信速度
まず通信速度についてですが、BluetoothよりWi-Fiの方が速いといえます。あるデータによると、Bluetoothの最大通信速度が24Mbpsなのに対し、Wi-Fiは6.9Gbpsという速度で通信可能です。
Wi-Fiはインターネットにつなげるためのハブのようなものなので、通信速度が速いです。とはいっても、通信速度の違いを実際に使用して感じることは少ないです。通信速度については、Wi-Fiの方が速いと認識しておきましょう。
安定性
安定性についてもBluetoothより、Wi-Fiの方が安定性が高いです。デメリットに感じることはないですが、Wi-Fiの方がBluetoothよりも強力な通信電波を発信しているため、安定性が高いと言えるでしょう。
通信距離(以下)でも触れているように、BluetoothはWi-Fiと違い、長距離利用に向いていません。逆に、短距離利用であればどちらも安定性が高いと言えます。このようなことからも長距離利用にも向いているWi-Fiの方が安定性が高いです。
消費電力
消費電力に関しては、Bluetoothの方が有利です。Wi-Fiは、強力な通信電波を発信している分、エネルギーを必要とします。
そのため、Wi-Fiがコンセントにつないでいる場合は消費電力を気にしなくても良いですが、独立して使用する場合(ポケットWi-Fiなど)は消費電力が多く、すぐに充電が必要です。
一方Bluetoothは消費電力が少なく、電池を必要とする機器やワイヤレスイヤホンでもあまり気にすることなく利用できます。
通信距離
Wi-Fiの方が通信距離が長い状況でも利用できます。Bluetoothは、通信距離が狭く数十メートルほどですが、Wi-Fiの場合は数百メートル離れていても利用することができます。
Wi-Fiは通信距離を気にしないで利用できるため、お店やコンビニなどで置いていることが多いです。逆に、Bluetoothは通信距離が短いため、Wi-Fiのように広い通信距離を必要とする機器の利用には向いていません。
ネットワークの構成
ネットワーク構成についても共に違いがあります。例えばBluetoothは、パソコンとキーボード、携帯とイヤホンというように一対一のネットワーク構成をします。
一方でWi-Fiは、複数のデバイスと接続することができ、ハブのようなネットワーク構成をします。そのため、多くのデバイスと接続する必要があるようなネットワーク構成を必要とする場合、Wi-Fiの方が有利なネットワーク構成を持っています。
このようにネットワーク構成だけでなく、利用する状況と機器によってBluetoothとWi-Fiの違いが生まれることを理解しておきましょう。
BluetoothとWi-Fiの設定方法~Bluetooth~
BluetoothとWi-Fiの設定方法を見ていきます。まずはBluetoothの設定方法です。ここでは、iPhoneの画面を参考にして説明します。
スマホの手順
「設定画面でBluetooth機能をオンにする」→「Bluetooth機器の設定ボタンをオンにする」→「スマホで表示された接続する機器の名前をタップ」→「ペアリングが開始され接続される」以上の手順でBluetooth設定することができます。
設定画面でBluetooth機能をオンにする
基本ですが、設定でBluetooth機能をオンにしてあることを確認してください。オンになっていない場合は、オンにしてください。
Bluetooth機器の設定ボタンをオンにする
設定でBluetooth機能をオンにしたら、次にBluetooth機器の設定ボタンをオンにしてください。iPhoneの場合、「自分のデバイス」という項目にBluetooth接続される機器が表示されます。
スマホで表示された接続する機器の名前をタップ
表示されたBluetooth機器の名前をタップします。
ペアリングが開始され接続される
ペアリングが開始された後、「接続済み」という表示が出ればBluetooth接続完了です。
BluetoothとWi-Fiの設定方法~Wi-Fi~
次に、Wi-Fiの設方法です。
スマホの手順
「設定画面からWi-Fiをタップ」→「一覧から接続したいWi-Fiを選択」→「パスワードを入力し接続」→「接続済みになったことを確認し利用開始」以上で、Wi-Fiの設定が完了します。
設定画面からWi-Fiをタップ
設定画面を開き、Wi-Fiの項目をタップします。
一覧から接続したいWi-Fiを選択
Wi-Fiの項目をタップすると、接続可能なWi-Fiが出てきます。その中から、接続したいWi-Fiを選び、タップしてください。
パスワードを入力し接続
Wi-Fi接続時にパスワードが必要な場合があります。その場合は、Wi-Fiのパスワードを入力します。
接続済みになったことを確認し利用開始
最後に、Wi-Fiが接続済みになったことを確認してください。接続されると、利用開始となります。いかがでしたか。BluetoothとWi-Fi、共に似ている機能ですが異なる部分が多く、勘違いして使っていると大きなミスにつながる恐れもあります。
BluetoothとWi-Fiの特徴と違いをしっかりと理解しておくと、状況に合わせて利用することができます。賢く使い分けましょう。