2018年10月06日更新
スマホの充電が遅い?原因と解決策を総まとめ!
スマホの充電が以前に比べ最近遅い、といった経験はないでしょうか。スマホのバッテリーが劣化してきている?充電器が故障した?それともスマホ自体に問題がある?色々考えてしまいますが、そんな方にスマホの充電が遅い原因とその対処法を一挙に紹介していきます。
目次
スマホの充電が遅い原因
以前はスマホの充電を始めたらすぐに100%になっていたのに、最近充電が遅くなった、充電のパーセンテージが上がるまで時間がかかって外出までに100%充電ができない…などとイライラしたことがある方も多いのではないでしょうか。
スマホの充電が遅くなったという原因はいくつか考えられますが、ここで「スマホが故障したようなので何もできない」と決めるのは早計です。まずは充電が遅くなった可能性のある事象をピックアップしてみましょう。
ACアダプターとケーブル
スマホの充電が遅くなったと感じる原因で意外と見落としがちなのが、充電に使うACアダプターとケーブルです。スマホ充電用のACアダプターとmicroUSBケーブルは、通常であればスマホ本体の購入時に充電器セットとしてついてくることが多いですね。
しかし中古スマホや格安スマホだと、少しでも価格を低く抑えるために充電用のACアダプターやケーブルは別購入になる場合があります。また、前のスマホを充電する際に使っていたACアダプターとケーブルがあるから2つもいらないと、あえて買わない方も中にはいるでしょう。
その場合、前のスマホ時代から使っている充電用ACアダプター&ケーブル、もしくは充電器(これ以降、コンセント部とケーブルが一体化されたものを指します)をそのまま流用して充電したり、別でACアダプターやケーブルを買って充電することになります。
しかし、以前からのものを流用したり、安いACアダプターやケーブルを購入するのはあまりオススメできません。
特に、100均で売られているような安価のスマホ充電用ACアダプター・microUSBケーブル・充電器は、見た目は純正品とさして変わらなかったとしても、総じて出力が弱く早く充電できない場合がほとんどです。ケーブル内部に流せる電流が小さいため、必然的にスマホの充電が遅いということになります。また耐久性も低いため、断線したり熱を持ったりして結局すぐに買い替えないといけなくなることもあります。
そもそも安価な充電用ACアダプター・ケーブル・充電器はそれだけで故障の可能性が高いと言えますし、場合によってはスマホ本体の故障の原因にもなることすらあります。
スマホ端末購入時に付属している充電器やACアダプター&ケーブルこそ、本来はその端末で最適に充電できるようになっていることを頭の片隅に入れておいてください。
スマホが熱い
スマホで長時間電話やゲームをしたり、動画視聴をした後などでは、端末が熱くなっていることがありますよね。これはスマホやバッテリーの故障というよりは、長時間使用による急速な充電不足によるものです。
この場合つい「スマホだいぶ使ったから充電しておこう」とすぐにスマホの充電を始める人も多いと思います。しかしスマホが熱い状態で充電を始めると、端末内部の保護回路により充電を一時的にストップする機能が働いて、スマホの充電ができない状態になることがあります。
また、スマホが高温の状態では熱暴走して故障の原因にもなりかねません。充電に時間がかかったり端末作動がうまくできない可能性を上げてしまうだけです。
完全放電している
スマホの完全放電も充電が遅い原因の一つです。スマホのバッテリーが0%になって電源が落ちたのに気付かなかったり、気づいても充電できない状態が続くと、バッテリーは完全に放電した状態になります。
完全放電からの充電はそれだけパワーも必要になるので、どうしても充電が遅い、時間がかかってしまうことになります。
バッテリーの劣化
バッテリーの劣化・故障もスマホの充電が遅くなったと感じる原因になります。皆さんは、バッテリーの残量がどの程度になったらスマホを充電するでしょうか。
まず、スマホのバッテリーには寿命があり、充電回数が500回を超えると劣化が激しくなり、最悪電源を入れることができない状態に陥るケースもあると言われています。
だいたい2年ほど経つと、バッテリーの持ちが悪くなってきて長時間使用ができない状態になることが多いので、ある意味理にかなった現象といえます。
あとは、少しバッテリーが減ったからといって1日に何回もスマホを充電器につなげたり、充電しながらスマホを使用するのも、バッテリーの劣化を早める原因になります。充電と放電を頻繁に繰り返すことが、バッテリーに一番負担をかけるからです。
劣化が進むと、「充電は遅くなったのにバッテリーが減りのは早くなった」と、スマホを使う上でまるでいいことはありません。
ある程度バッテリーを使いきってから充電することで、充電回数を減らすことができ、バッテリーの劣化も遅らせることもできます。
スマホの充電不足がACアダプターとケーブルが原因の時の対処法
この章ではACアダプター・ケーブル・充電器に、スマホの充電が遅い原因があるかどうかの確認方法と、問題が見つかった場合の対処法について説明していきます。
まずはACアダプターの出力を確認
まず、現在スマホの充電に使っているACアダプターのスペックを確認してみましょう。側面や裏面に型番・入力情報・出力情報などが記載されているので、それの「出力」を確認します。
100均や外国製の安価な製品だと、そのような表示すらないかもしれませんが、その場合はそもそもまともな製品とは言えません。それが原因で端末が故障したとしても何の保証もないので、この機会にぜひとも買い替えましょう。
上の画像では「2.0A」と記載されています。「A」はアンペアのことで、電流の強さを表します。ここが1.5A以上ないようなら、そもそもスマホの充電をするには出力が弱いので、急速充電は望めません。充電に時間がかかり「遅い」と感じてしまうことになります。
ケーブルも確認
ACアダプターとケーブルが一体化されている充電器であれば、ACアダプターの出力のみで判断すればOKです。一方、充電用ACアダプターとmicroUSBケーブルが分かれていて、お互い差し込んで使用する場合には、ケーブルも確認しておく必要があります。
ただし、ケーブル本体を覗き込んでも何も情報が書かれていないことがほとんどなので、充電に適しているかの判断基準としては
- スマホ本体購入時にセットになっていたケーブルであったり、純正品であればOK
- 100均で売っているような安価なものはNG
- ケーブルが細いものはNG
参考までに、スマホ購入時に付属していた純正品ケーブルと、100均で買ったケーブルの画像を上に載せておきます。左が純正品、右が100均製品です。そもそもケーブルの太さから全然違いますね。
安いケーブルは総じて流せる電流量が低いので、いくらACアダプターの出力が大きくても、充電時にケーブル部分で電流がなかなか流れず渋滞のようなことが起こります。
そうなるとせっかくの高スペックな充電能力が活かされず、スマホの充電が結局遅いということになります。最悪の場合、ACアダプターからの高出力にケーブルが耐えきれず、充電中に煙や火が出て火災になったという事例もありますので、くれぐれも注意が必要です。
ACアダプターとケーブルを交換する
充電用ACアダプター・ケーブル・充電器をチェックしてみて、これらがどうもスマホの充電が遅い原因だとなったら、早速変えてみましょう。どれも家電量販店などで1,000円前後で買うことができます。ここで出費を惜しむと「遅くなったままで変わらない」などということにもなるので、値段よりも品質が確かなものを選ぶことが大切です。
充電用ACアダプターは、上でも説明したように出力が1.5Aは欲しいところです。ケーブルも「スマホ充電2.0A対応」などと説明書きに書かれているものであれば安心です。「ACアダプターの出力アンペア < ケーブルが耐えられるアンペア」を守っていれば、ひとまずはACアダプターからの出力に十分耐えることができますので、スマホの充電に際して故障や事故の心配はないでしょう。
ちなみに2.0Aが、充電時間の短さやスマホへの負担(故障率を上げない)という意味で一番優れている強さと言えます。購入の際の参考にしてみてください。2.0Aあれば、他にも原因がない限り充電が遅いと感じることは減るはずです。
スマホの充電不足でスマホが熱い時の対処法
次に、スマホを使いすぎて熱い時はどうすればよいのかを見ていきましょう。
スマホを冷やす
長時間使用でスマホが熱くなっているときは、まずは端末を冷ましてから充電しましょう。できることなら電源も切っておきましょう。冷ますと言っても基本的には何もせずしばらく放置でよいのですが、真夏など気温が高い場合は冷房の効いた部屋にスマホを置いておくことで冷却効果は上がります。
スマホを冷蔵庫で冷やすなどはもってのほかですので、絶対にしないようにしましょう。端末の内部に結露が発生したりで、スマホが故障する原因にもなります。自然冷却を行うのが一番です。
スマホのバッテリーが完全放電したときの対処法
スマホの電源が入らないレベルにまでバッテリーが放電してしまった場合は、以下のように対処します。
充電器を繋いでしばらく(1~2時間)放置
スマホに充電器やケーブルをつないで、そのまま1~2時間ほど放置します。その間はスマホの電源は入れずにおきましょう。電源OFFだともちろん消費電力がゼロになるのでそもそも充電が速くなります。
またバッテリー残量が少ない場合、最近のスマホは急速充電モードになることが多いのでスムーズに充電することができます。
スマホのバッテリーが劣化したときの対処法
充電用ACアダプターやケーブルを変えたけどあまり効果がない、スマホが熱いわけでもない、バッテリーがなくなり電源が落ちてしまったわけでもない。なのに相変わらずスマホの充電が遅いとなると、スマホのバッテリーそのものが劣化して遅くなった場合があります。
特に端末を購入してから2年以上たっている場合は、その可能性が高くなります。
バッテリーの交換
充電が遅い原因としてスマホのバッテリーが怪しいとなったら、携帯ショップや家電量販店で自分の端末にあったバッテリーを探してもらい、交換してみましょう。これが原因であれば充電が遅いというのはかなり改善され、同時に待ち受け時間も長くなります。あとは、今まで説明した方法を基に、バッテリーの劣化を早めてしまわないように気を付けて充電すれば、再び遅くなったということも減るでしょう。
もちろんバッテリーも無料ではないですが、携帯キャリアによっては貯めたポイントを利用できたり、利用期間割引が適用できたりしますので、最小限の出費で交換できるかもしれません。端末を買い替えるよりかは当然割安ですので、よく確認して賢く手に入れましょう。
ただしiPhoneや一部のAndroidスマホでは、バッテリーが内部に埋め込まれていて利用者では交換ができない場合もあります。この場合は修理に出すか、残念ですが端末自体を買い替えるしかありません。
その他の原因と対処法
今まで紹介した方法以外の、スマホの充電が遅いことに関する細かい確認方法や対処法をいくつかご紹介します。
アプリはこまめに終了させておく
アプリを閉じる際、ホームボタンなどで画面から消しただけでは、そのアプリはバックグラウンドで起動したままになります。その数が積み重なるとそのアプリ数分電力を消費しますのでバッテリーの減りも早くなりますし、充電しても同時に使われる量も増えます。結果的にスマホの充電が遅いということになってしまいます。
スマホの機能であるタスク一覧確認画面や、タスクマネージャなどのツールで、不要なアプリはこまめに終了させるクセをつけておくとよいでしょう。
定期的に端末の再起動を行う
スマホの電源をずっと入れっぱなしで日々使用していないでしょうか。パソコンをずっとつけっぱなしにしているとだんだん動きが遅くなってくるのと同様、スマホも定期的に電源を入れ直さないとメモリがリフレッシュされず、アプリの動きが遅くなったということになります。
また、再起動してメモリ上のゴミをきれいにすることで、充電の効率もあがります。
電源を切って、しばらく端末を休ませるでもかまいません。どちらにせよスマホが遅くなったという事象は解消されますし、充電時間も改善が見込めます。
USB端子からの充電よりもACアダプターからの充電
パソコンや、USB端子がある機器からスマホを充電する場合は、その機器自体と電源を取り合うため、ACアダプターの時ほど充電時間は期待できないでしょう。
特にスマホ以外にも複数の機器を接続していれば、その分アンペアを分け合うことになるので出力は減ります。その分充電も遅いので時間がかかります。
ACケーブルにも複数のUSB端子があるものがありますが、可能な限りは複数の機器を接続せずに、スマホだけを充電させるようにしましょう。
機内モードにしてみる
機内モードにすると通信系のタスクが止まるため、その分消費電力が減るので充電も早くなります。わずかなことではありますが、電源を入れたまま少しでも充電時間を減らしたい場合には有効な方法です。
少しの工夫で大きな効果を
「スマホの充電が遅くなった=故障」ではなく、充電が遅いのにはそれなりに理由があります。原因や対処法を様々ご紹介してきましたが、どれも少しだけ手間をかければできないことはありません。
スマホに関して充電は切っても切れないものですから、うまく対処して1日も早く「スマホの充電が遅い、充電がうまくできない」状態から卒業しましょう。