2020年05月23日更新
エゴサの本来の意味は?間違いの意味との違いや誤用・エゴサーチの使い方も紹介
最近、Twitter等で見かける「エゴサ」や「エゴサーチ」という言葉、この言葉の正しい意味を知っていますか?この記事では、エゴサとは?この言葉の本来の意味とは?という疑問に答え、エゴサーチという言葉の使い方や誤用、そのやり方や危険性について紹介します。
目次
エゴサ/エゴサーチとは
最近、インターネット上やTwitter等のSNSで目にするようになったエゴサ、エゴサーチという言葉、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?あなたはこの言葉の正しい意味を知っていますか?そもそも、エゴサとは何?と思ったことはありませんか?
このページではあなたにエゴサ/エゴサーチの正しい意味やエゴサのやり方、間違いや誤用の例、さらにメリットとデメリット、その危険性と注意点についてお伝えします。
エゴサ/エゴサーチの意味
まずは、エゴサ/エゴサーチの本来の意味と誤用について解説していきます。はじめに正しい本来の意味、次に、よくある間違い・誤用とその間違った意味、誤用の具体例の解説を行います。
エゴサ/エゴサーチの正しい/本来の意味
エゴサ/エゴサーチとは、どういう意味なのでしょうか?正しい、本来の意味とはどのようなものなのでしょうか?最近、インターネットで出てきた言葉なので辞書で意味が解説されているような言葉ではありません。wikipediaによると
エゴサーチ(英語: egosearching)とは、検索エンジンなどを使って自分の本名やハンドルネーム、運営しているサイト名やブログ名を検索し、インターネット上における自分自身の評価を確認する行為のことである。略してエゴサともいう。
という解説がしてあります。つまり、エゴサーチの意味とは「私ってネット上でどういう風に思われているんだろう?」と考えたときに、Googleなどの検索エンジン、TwitterなどのSNSの検索機能を使って自分の本名やハンドルネームを検索して、インターネット上における自分自身の評価を確認する行為という意味です。
また、自分の運営しているサイト名/ブログ名の検索もエゴサーチの意味と合致するので、ネット上において自分自身に、強く関連する語句、キーワードを検索し、その評価を確認する行為という意味でも使えます。
例えば、自分自身が開発したソフトウェアの評判を、「ソフトウェアの名称 評判」というように検索した場合も、エゴサーチの意味に含まれます。また個人でなくても、企業が自社の製品名を検索することもエゴサーチに該当します。
そして、wikipediaの解説に書いてある通りエゴサとは、エゴサーチの略語であり、同じ意味です。
エゴサーチの由来はラテン語
言葉の由来としては、ラテン語で私、自己、自分を意味する「エゴ(ego)」に、英語で「検索する」という意味を持つ単語「サーチ(search)」をつなげたものです。「ガードマン」や「コンセント」といった日本で生まれた和製英語というわけではないのですが、英語では egosearching や egosurfing ということがあります。
エゴサの意味まとめ
まとめると、エゴサの意味とは
①ネット上の検索機能を使って、自分の本名やハンドルネーム、もしくは自分に強い関連のあるキーワードを検索する
②その結果から、ネット上における、他者から見た自分の評判や評価を確認する
この2つの行動をすることがエゴサーチの本来の正しい意味になります。
エゴサ/エゴサーチが誤用/間違いの意味とは
本来の意味が分かったかとは思います、次によくある誤用、間違いについてお伝えします。その誤用とは、エゴサの意味を「検索することそのもの」や「多くのことを調べること」という意味として使ってしまうことです。
もうお分かりとは思いますが、この誤用には「自分自身について検索すること」と「そこから自分自身の評価を確認すること」という正しい意味が抜けています。単なる検索や多くのことを調べるという意味ではありません。
逆に言えば、誤用かどうかを判断するには、その意味に「自分自身についての検索か?」「その検索する目的が自分自身の評価の確認するためか?」という意味があるかどうかを確認すればいいのです。
エゴサ/エゴサーチが誤用/間違いの例
誤用を理解するために、エゴサーチが本来の意味で使われていない具体的な例を3つご紹介します。
間違い例1:新しくできた近所のカフェについて、評判を確認するためにエゴサした。
これは、単なる「検索」という意味で使われており、「自分自身について」という意味がないので間違いです。エゴサーチに該当しません。
ただし、もしあなたがそのカフェを経営しているのでしたら、そのカフェの名前を検索して評判を確かめるのはエゴサーチとして正しい意味になります。
間違い例2:新しい車が欲しいから、性能や価格について詳しくエゴサした。
これも間違いです、単に「より多くのことを調べた」という意味でエゴサを使っています。エゴサの本来の意味とは大きく違います。
間違い例3:自分の作成したサイトがきちんと表示されるかを確認するためにエゴサした。
これは、一見エゴサーチの正しい意味で使っているように考えられますが、間違いです。自分自身の評価の確認をする目的で検索していません。正しい意味ではありません。
誤用を判断するポイント
誤用を判断するポイントは、本来の意味にある、「自分自身について検索すること」と「評価を確認すること」という2つの行動がセットになっているかどうかということです。
そして、この本来の意味から考えると「~でエゴサした」や、単に「エゴサした」という文章なら誤用されていない可能性が高いですが、「~についてエゴサした」や「~をエゴサした」という文章なら誤用です。
エゴサ/エゴサーチのやり方/方法
エゴサーチの本来の正しい意味や、誤用、間違いについて分かったところで、エゴサーチのやり方についてお伝えします。画像を使って、検索エンジンの場合と、SNSの場合の両方のやり方についてお伝えします。
なお、ここでは、Googleの画像と、Twitterの画像を使って解説します。
検索エンジンでのエゴサーチ
検索エンジンでのエゴサーチのやり方は、非常に簡単です。検索ウィンドウに、自分の本名やハンドルネーム、自分に関連の強いキーワードを入力して、検索し、評価を確認するだけです。
ここでは、Googleの画像を用いて説明しましたが、エゴサーチのやり方はYahoo!やBingといった他の検索エンジンでも全く一緒です。
SNS/ twitterでのエゴサーチ
次に、Twitterを用いたエゴサーチの方法についてお伝えします。とは言っても、検索エンジン上での方法とほとんど一緒です。
①ホーム下部から検索(Twitterなら虫眼鏡のマーク)に移動する。
②キーワードを検索で、自分の本名やハンドルネーム、もしくは関連の強いキーワードを検索し、評価を確認する。
Facebookなどの他のSNSでもやり方は一緒です。また、ここまで見てわかる通り、検索エンジンとのやり方の違いもほとんどありません。
エゴサーチのやり方について、わかりましたか?
改めて「やり方とは?」というほど難しいものではなく、検索エンジンやTwitterなどのSNSを日頃から使っている人にっては、すぐにできてしまうものです。
エゴサ/エゴサーチができるサイト/ツール一覧
さて、このエゴサーチですが、実はより簡単に、たくさんのエゴサーチを可能にするツールが存在します。
現時点で確認できた2つのツールをご紹介します。
1.エゴサッター
これは、Twitterと連動して使うブラウザで使うアプリで、Twitter限定のエゴサーチ専用ツールです。
Twitterアカウントがあればすぐに連動して使うことができ、エゴサーチのためのキーワード(本名、ニックネーム、ブロブ名など)を設定して使います。また、除外キーワードの設定、ユーザーの設定、スワイプによるRT・いいねの設定ができます。
追加で情報を登録する必要もないため、手軽に使えます。ベータ版ということもありこれから機能が追加される可能性もあります。
2.mention
このツールはスマートフォンのアプリになっています。
このツールはTwitterだけでなく、Facebookを含む様々なSNS・ネットメディアのエゴサーチが可能です。
また、SNS上でコメント等があった場合、自動で反応を返すこともできます。
ただ、説明文もすべて英語であったり、翻訳した文章に「あなたの会社名」といった言葉や、プランの選択、14日間の無料トライアルという説明が記載されているため、個人向けのツールではなく、企業向けのエゴサーチ専用ツールです。
企業によってはブランドイメージを大切にする場合もあるため、より意味のあるツールとも言えます
エゴサ/エゴサーチのメリット/デメリット
ここまでで、エゴサーチとは何か、その意味とは、についてお伝えしてきました。よくある間違いや誤用や、エゴサーチのやり方についてもお伝えしました。
さて、あなたは「なぜ、エゴサーチをやる人はやるんだろう?」「エゴサには意味があるの?」と、疑問には思いませんでしたか?
ここでは、エゴサをする意味に直結するエゴサーチのメリット、そしてデメリットについてお伝えします。
エゴサーチのメリットとは
自分自身の知名度がわかる
「自分自身がネット上でどれくらい知られているのだろう?」ということが把握できます。つまり、どれくらい自分の本名やハンドルネームがネット上に出ているかで、自分自身の知名度を確認することができます。
自分自身の潜在的な評価がわかる
TwitterなどのSNSには「コメント」や「メッセージ」「リプライ」といった、コミュニケーションの機能が備わっています。それらは通常、メッセージを送る相手を指定した場合に届きます。
しかし、名前が単なる話題としてネット上で発信された場合、それをピンポイントで確認することはできません。
ですが、エゴサーチをすることでそういった「潜在的な評価」を確認することができます。
良い評価が多ければ、自分の喜びになる
人から見られており、その上で良い評価が多ければ、そのことは自分の喜びになります。直接送られてくる評価以上に良い評価を確認できれば、より大きな喜びになります。
個人情報の漏えいを把握するため
実は、エゴサをすることは、個人情報の漏えいを把握することができます。つまり、自分の本名をネット上で一切公表していなかったり、特定のサービスでしか公表していないにもかかわらず、自分の想定していないところで本名が公表されていたら、「漏えいしたかもしれない」と判断することができます。
もちろん、漏えいする前に防ぐことが重要で、エゴサによって防ぐことはできません。しかし、エゴサによって自分の知らないところで個人情報が漏れていることを把握することはでき、対策につなげることができます。
エゴサーチのデメリットとは
ネット上での自分自身の評価が、今まで以上に気になってしまう
エゴサーチのデメリットで最大のデメリットはこれです。これからお伝えするエゴサーチの危険性はこのデメリットから発生しています。エゴサーチをする時に注意しないといけない原因です。
つまり、エゴサーチを始めればネット上での評価を、今まで以上に気にし続けることになるということです。
エゴサーチに時間が奪われる
これも後述する危険性に関わる事ですが、はまりすぎるとエゴサーチに時間を奪われます。スマホを見たら、まずエゴサーチをするようになってしまう可能性もあるので、ほかのことに使える時間が減ります。
まとめると、エゴサーチをすることで確認しきれていない評価や評判を確認することがエゴサのメリットであり、エゴサをする意味になります。
エゴサ/エゴサーチの危険性
さて、先ほどエゴサーチのデメリットの部分で、「ネット上での自分自身の評価が、今まで以上に気になってしまう」「エゴサーチに時間が奪われる」ということをお伝えしました。メリットや意味もあれば、当然、これらデメリットによってエゴサーチには危険性があります。
そこで、エゴサーチの危険性についてお伝えします。
ネット依存症になりやすい
近年のインターネットの普及により、生活が便利になった一方で、インターネット依存症が問題になってきています。そしてエゴサーチを継続的に行うことは、ネット上での評価を常に気にし続けるということです。その結果、ネット依存症になる危険性が高まります。
注意して欲しいのは、エゴサーチそのものが「今日は悪評がなかった、明日は大丈夫かな・・:・」といった心理が働きやすいということです。学校の試験と違って終わりのない評価なので依存しやすい行動です。
評価を気にして、心理的なブレーキがかかる
ネット上での他者の目を気にしすぎるようになってしまいます、ということは消極的になってしまう危険性があります。また、エゴサーチで出てくる評価は必ず良い評価ということはありません。むしろ、気づかれないようにコメントしている場合もあるので悪評の方が多い場合もあり、落ち込む要因になってしまいます。
また、エゴサーチそのものが「評価を気にし続ける」ことになるので、精神的にはあまりいい影響はないでしょう。
エゴサ/エゴサーチする際の注意点
エゴサーチには、ネット依存症といった危険性もあるということはわかったかと思います。
とは言え、そのことを意識し、注意してエゴサーチをすれば、その危険性を抑えることはできます。
そこで、エゴサによる危険性を抑えるための注意点をお伝えします。
時間を決めてエゴサする
1つ目の注意する点は、時間を決めてエゴサするということです。時間を決めずに、気にしてばかりだとやはり依存症の危険が高まります。1日のうちで、この時間帯だけエゴサすると決めておけば、依存症の危険はなくなります。あるいは一週間のうちこの曜日だけ、と決めるのもいいでしょう。
評価に一喜一憂しない
2つ目の注意する点は、評価に一喜一憂しない、ということです。良い評価があったら喜び、悪い評価が来たら落ち込む、この反応だけでも疲れてしまいます。もしエゴサーチをするのであれば、冷静に受け止めるようにしてみましょう。
逆に、冷静に受け止められればエゴサーチをすることは、自分のブランドを高めるヒントを得ることにつながり、意味のある行動になります。
エゴサ―の姫とは?
ここまでで、エゴサについて本来の意味とは、やり方、そして危険性や注意点についてお伝えしてきました。
さて、実は、エゴサーチにちなんで、「エゴサーの姫」という単語も存在します。一見、「エゴサーチをする女性」としての意味じゃないかなと感じます。
これは、バーチャルユーチューバーのミライアカリ氏の愛称のことです。彼女がエゴサーチをしまくっていたことが話題になり、キャラクターの一部として定着したために、生まれた愛称です。
ですので、エゴサーの姫に「エゴサーチをする女性」としての意味はありません。エゴサーの姫とは、ミライアカリ氏という意味です。
エゴサ/エゴサーチをしたい心理
ここまでで、「エゴサーチとは」ということはわかったかと思います。最後に、「エゴサーチをしたい人の心理とは?、気持ちとは?」についてお伝えします。
メリットというよりは、「どのような気持ちでエゴサをしたいのだろう」ということについてお伝えします。
自分の評判を知りたい
これは、「メリットとは?」でもお伝えしましたし、「エゴサーチとは?」の本来の意味と一致している心理です。
私たちは社会で生きています。そして社会で適応する上では、自分の評判が良い方がいいと無意識で思っています。それゆえに、「人からよく見られたい」というのは、多くの人が持っている心理です。
ゆえに社会により適応するために、「自分の評判を知りたい」という心理でエゴサーチする人がいます。
自分への評価をみて満足したい
この心理は、エゴサーチを行い、自分に対しての良い評価をみて、「自分はすごいんだ」と思いたいということです。このような人は、自分に対しての良い評価を確認することが、エゴサをする意味です。
また、ネット上の評価から自信を得たい時の心理は、この心理です。ということは、この心理でエゴサーチをしているときは、その人に自信がない場合もあります。
いかがでしたでしょうか?
エゴサ、エゴサーチの意味とは?そのやり方、間違い・誤用について、メリットとデメリット、危険性やエゴサーチする時の注意点、エゴサをする人の心理といったエゴサに関するほぼ全てのことがわかったかと思います。
エゴサをするかどうかは、注意が必要で自己責任ですが、自分がまだ確認していない評価を確認することは活かせる点もあり、人によっては意味のある行為です。ぜひ、自分にとってのエゴサの意味や目的とは、メリットとデメリット、危険性と注意点を考慮してエゴサをするかどうかを決めてください。