マイクロソフトは、同社が推奨する「モダンPC」についてその現状と年末商戦にむけた今後の取り組みのポイントをアピールしました。マイクロソフトは年末商戦へ向けて、パソコンの買い換えに「モダンPC」を選ぶことをおすすめしています。
日本マイクロソフト株式会社は、11月27日に都内で記者会見を行い、同社が推奨する「モダンPC」についてその現状と年末商戦にむけた今後の取り組みについてアピールしました。
「モダンPC」とは、マイクロソフトが提唱する最新機能を搭載したPCの総称を言います。Windows 7が2020年1月14日にサポート終了することになり、Windows 10への買い換え需要がありますが、年末商戦にむけてさらに増える見込みです。
「モダンPC」とはそのWindows 10への買い換えを後押しする取り組みとして、同社がパートナー企業と共にグローバル展開しているものです。
マイクロソフトによると、「モダンPC」を作った目的とは、パソコンの詳しい知識がなくても店頭で「モダンPC」に買い換えたいと言えば一定水準を満たした快適に使えるパソコンを選ぶことができることとしています。
そして「モダンPC」の最終目標とは、Windows 10への買い換えやパソコン市場の活性化というよりも、「ユーザーがやりたかったけど実現できなかったことを実現すること」と言います。
今後マイクロソフトは実際にユーザーが「モダンPC」を使った視点のコンテンツをWeb上で掲載していき、ユーザー視点のプロモーション展開していく予定です。
現在国内のWindows 7搭載パソコンは約890万台で、そのうちWindows 10へ買い換える予定のユーザーとは470万人、様子見すると答えた人は320万人、買い換えないとした人は90万人としています。
買い換え予定470万人のうち150万人が年末までに買い換え予定としていて、マイクロソフトでは年末商戦に向けて「モダンPC」戦略を軸に盛り上げていく予定です。
マイクロソフトは「モダンPC」の定義を明確にしているというわけではありませんが、ストレスなく使えるパソコンであることが最大のポイントとしています。
「高速起動でストレスが少ない」「持ち運びが楽にできる」「最新機能が使える」などを選ぶ基準としていて、「モダンPC」として定義されるパソコンはノートパソコンに限定しているわけではないようですが、現状は実質的にノートパソコンを指すようです。
「モダンPC」とはWindows 10の搭載はもちろんですが、デザインやスペックなどの各項目について同社が一定の基準を設けていて、それらをクリアした製品としています。
「モダンPC」の具体的なポイントとして、まずデザインは2-in-1デタッチャブル(取り外しできる)、2-in-1コンバーチブル(変形できる)、厚さ18mm以下のウルトラスリム、オールインワンのどれかを選ぶようです。
パフォーマンス面でのポイントは、ストレージがSSD/SSD+HDD/eMMC/Intel Optane+HDDのどれかであることが挙げられています。現在のパソコンでは「HDD」ではなく「SSD」と呼ばれる高速なハードウェアが搭載されています。
「SSD」は、「HDD」の数倍から数十倍の速度が出るというメリットがあり、使用感の差は圧倒的です。
今回の記者会見では、マイクロソフトが「モダンPC」を購入して1年間使用したユーザーを対象にしたアンケート結果を紹介していて、従来のパソコンよりも速くなったと感じる人が94%で、良い結果が得られたとしています。
その他にも音声アシスタント「コルタナ」、顔認証や指紋認証などの生体認証でログインできる「Windows Hello」、ペン入力ができる「Windows Ink」、最新のMicrosoft Officeを搭載することも条件です。
Windows 10のバージョンの1つである「Sモード」のうち2つ以上を満たすことや、バッテリーに関しては推奨項目として最低8時間以上の駆動、と定義されています。
「モダンPC」の定義は様々ありますが、「モダンPC」をキーワードにパソコンを探せば、間違いなく快適なパソコンを選ぶことができる点が大きなメリットと言えます。
「モダンPC」としてラインナップされている製品は現状19製品あり、NECやパナソニック、Dynabook、VAIOなど様々なメーカーから、それぞれ個性のあるモデルが発売されています。
マイクロソフトが行った記者会見には、パートナー企業としてDynabook、デル、日本HP、富士通クライアントコンピューティング、NEC レノボ・ジャパングループの担当者が登壇し、自社製品のポイントや選ぶメリットをアピールしました。
では会場に展示されていた「モダンPC」と共におすすめの「モダンPC」ラインナップを紹介しますので選ぶ基準としてみてください。
Dynabookの常務執行役員 生産・調達・営業所管の長嶋忠浩氏は、IGZO液晶搭載の15.6型モデル「dynabook Z8」を紹介しました。dynabookラインナップは6種類ありますが、そのうち4種類が「モダンPC」です。
4、5年使っても後悔しないようなスペックを意識していて、ドイツの第三者認証機関「TUV」による200kgfの面加圧、76cmの落下、30cc/3分の防滴、高加速寿命試験(HALT)を達成しています。
年末商戦に向けWindows 10への買い換えに向けた購入者向けキャンペーンも実施するというメリットもアピールしています。
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