Google Glassの「Explorer Edition」に最後のアップデートを配信し、2020年2月サポートが終了となります。サポート終了後、Google Glassの「Explorer Edition」用のアプリ「MyGlass」使えなくなる予定です。
Googleは2012年に発表したAR機能搭載のメガネ「Google Glass」の「Explorer Edition」に最後のアップデートを配信し、このアップデートを最後に2020年2月25日にサポートを終了することが報じられました。
Google Glassの「Explorer Edition」の最後のアップデートは、ユーザーが手動で圧縮ファイルを展開してインストールする必要があります。
この最後のアップデートは2020年2月25日まで有効ですが、それまでにアップデートしない状態でGoogle Glassの「Explorer Edition」からログアウトすると、製品が使えなくなるようです。
またサポート終了後は、Google Glass用のアプリ「MyGlass」は使えなくなるようですが、Bluetoothでの連携や静止画、動画撮影機能は引き続き利用可能です。
一方で企業向けの「Enterprise Edition」はこの対象ではなく、引き続きパートナーを通じて提供される予定です。
Google Glassの「Explorer Edition」は2012年に発表されて、2015年まで一般ユーザー向けのウェアラブル端末として米国などで販売されていました。Google Glassは、様々な情報を表示できる透過型ディスプレイ、マイク、カメラで構成されています。
メガネフレームに搭載されたディスプレイの表示を通して、実際の視界に様々な情報を重ねて表示することができます。
音声で命令して必要な情報をディスプレイに表示できたり、他のユーザーとのコミュニケーションを取るために利用したりと様々な用途で利用可能なツールです。
しかし、本体機能が限定されていたことや動画録画におけるプライバシーの問題など実用するには様々な問題があり、2015年に販売を終了して2017年に企業向けとなる「Google Glass Enterprise Edition」を発表しました。
企業向けGoogle Glassは、業種に特化したソフトウェアを開発するパートナー企業を通して販売しています。例えば、医療機関向けは医療専門ソフトウェア開発企業を経由して販売される仕組みです。
Google Glassを装着したユーザーは、音声命令で診察中の患者のカルテや、専用機器の操作やメンテナンスマニュアルなどをディスプレイに表示しながら作業することが可能となります。
Google Glassの「Enterprise Edition」を利用すれば、製造、物流、保守点検、医療などの様々な分野で、作業で手がふさがっている間に、情報などを確認できることが可能で、DHLやSamsung Electronicsなど様々な業種の大手企業で活用されています。
今回Google Glassの「Explorer Edition」はサポート終了後使えなくなる予定ですが、企業向けの「Enterprise Edition」は引き続き利用可能となっています。