2019年も大量のアカウントデータが流出した年でしたが、今年も「最悪なパスワード50」が発表されました。「最悪なパスワード」ランキングは毎年恒例で、2019年も「123456」や「password」などお馴染みの文字列が発表されています。
アメリカのセキュリティーアプリやセキュリティーサービスを手掛ける会社「SplashData」は、ネット上に流出したパスワードを特定するために、流出した500万以上のパスワードから最も危険で漏洩しやすい「最悪なパスワード」を発表しました。
ネットバンキングやクレジットカードの管理ページなど、ネット上で利用できるサービスが多くなるにつれて、わたしたちはそれぞれのアカウントの漏洩を防ぐためにパスワードを設定する機会も増えてきました。
パスワード設定において、簡単な文字列だったりすぐに連想されてしまったりするパスワードではアカウントの漏洩を守るのに十分とは言えません。
ただ一方で基本的にパスワードとは覚えておくことが難しく、だからこそ単純な文字列など自分の覚えやすいものを設定してしまうところがあるのも事実です。
最近では簡単すぎると、セキュリティー上の問題で他のパスワードを考えるように求めらることもありますが、今年も恒例の「最悪なパスワードランキング50」発表されています。
ランキング上位のものはセキュリティー上絶対に入れてはいけないパスワードという意味合いとなります。このランキングを毎年公開することで、パスワード漏洩対策を自分自身で講じるように呼びかけています。
ではこれから2019年の「最悪なパスワードランキング50」の上位を紹介しますので、ぜひ注意すべきパスワードを確認しておきましょう。
今年の流行語や今年の漢字と共に毎年恒例となっている「今年の人気パスワード」ですが、この「人気パスワード」とは、簡単に漏洩し流出してしまうという最悪のパスワードのことを指します。つまり絶対に利用してはいけないパスワードです。
では2019年の最悪なパスワードのトップ20を見ていきましょう。
順位 | パスワード |
1 | 12345 |
2 | 123456 |
3 | 123456789 |
4 | test1 |
5 | password |
6 | 12345678 |
7 | zinch |
8 | g_czechout |
9 | asdf |
10 | qwerty |
11 | 1234567890 |
12 | 1234567 |
13 | Aa123456. |
14 | iloveyou |
15 | 1234 |
16 | abc123 |
17 | 111111 |
18 | 123123 |
19 | dubsmash |
20 | test |
「12345」や「123456」はもはや不動の1位、2位と上位を占め、この文字列は毎年恒例となっていてハッカーたちの格好の標的となっています。
新しく「qwertyuop」や17位の「111111」のような、同じものを繰り返すパターンも見られます。一見複雑に見えるパスワードでも、キーボード上で隣り合って使用されているキーの組み合わせというものもよく見られるパターンです。
このような類のパスワードは一見複雑に見えても、何百万人ものユーザーが使っていることを知っているハッカーを騙すことはできません。パスワード設定をする際はこれらのランキングも注目しておくと良いですね。