楽天モバイルは4月8日に自社回線での商用サービス開始に伴い現在提供しているMVNOサービスは4月7日に新規の受付けを終了することを発表しました。新規の申し込み受付けを4月7日に終了する楽天モバイルのMVNOサービスについてご紹介します。
楽天モバイルは、4月8日に自社回線でのMNOの商用サービス開始しますが、これに伴い、現在展開しているMVNOサービスの新規受付けを4月7日に終了することとなります。
現在、楽天モバイルで提供しているNTTドコモ網・au網のMVNOサービスについては、4月7日の新規受付けの終了後も、4月7日までに契約した分については、当面の間はそのまま利用することができます。
楽天モバイルでは、MVNOサービスの終了時期については、現段階では未定としていますが、最終的には、既存ユーザーにも、MNOサービスへの移行を行うこととなります。
楽天モバイルでは、サービス開始以来、これまでNTTドコモの回線を利用したMVNOサービスとしてモバイルネットワークの展開を行ってきました。
楽天モバイルでは、NTTドコモの回線を利用したMVNOサービスを提供していましたが、自社でも基地局を建設に取り組んでおり、4月に本格的にサービスを開始することで、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次いで4社目のMNOサービス事業者となります。
今回、4月に、自社回線サービスを提供するにあたり、MVNOサービスの新規受付を4月7日で停止することとなりました。
楽天モバイルの楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、今後について、携帯キャリアとしては初となる完全仮想化技術を採用し、シームレスで効率的な体制を実現していくとしています。
楽天モバイルは、4月8日に自社回線でのMNOの商用サービス開始となりますが、「MNOサービス」については、2019年10月の試験提供スタート当初、ユーザーから「回線を開通できない」というトラブルが多くよせられていました。
また、12月にも、契約回線の約20%のユーザーが、通信状態の不具合により、正常な利用ができない状態となってしまうトラブルが発生しています。
4月以降の「MNOサービス」の正式サービス開始後に安定した通信環境を提供ができるかという点に注目が集まっています。
MVNOサービスの既存ユーザーに対するMNOサービスへのプラン移行時期について確認しておきましょう。
4月7日に、MVNOサービスの新規受付けを終了することとなりますが、4月7日までに契約している既存ユーザーについては、新規受付け終了後も、しばらくはMVNOサービスが利用可能となっているため、そのまま利用することもできます。
なお、MVNOサービスからMNOサービスへのプラン変更を希望する場合には、4月8日からWebサイトや店頭にて移行手続きをすることができます。
楽天モバイルのMNOサービスで提供される自社回線の提供エリアについて東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県などの一部となっており、対象エリア以外については、KDDIの回線を借りて運用することとなっています。
楽天モバイルがMNOサービスを開始するにあたって、設置した基地局は、2月時点で3490カ所となっており、3月末では当初計画していた3432カ所を超え、4400に到達する予定となっています。
なお、今後の予定として、楽天モバイルの基地局については、2021年3月には47都道府県すべてに基地局を設置できると想定しています。
また、楽天モバイルは衛星モバイルネットワークにも参入予定となっており、将来的には、人口カバー率だけでなく、エリアカバー率でも国内外で100%を目指す方針です。
新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」は、月額2980円(税別)の利用料金にて、自社回線内でのデータ通信が無制限に利用可能となっており、楽天モバイルのアプリ「Rakuten Link」を使用すると、国内通話がかけ放題となっています。
なお、「Rakuten UN-LIMIT」の注意点として、楽天自社回線サービスは、楽天が自前で基地局を設置するサービスエリア限定にて使い放題となります。
そのため、対象エリアの外のauローミングエリアでは月2GBまでの利用制限があり、利用できるスマホも十数種類の指定機種のみとなっていて、iPhoneなどは対象外の機種となります。
MVNOサービス終了の時期については、新規受付けは終了とするものの、既存のMVNOユーザーに対し、当面は、MVNOサービスの提供を続けていく方針となっています。
楽天モバイルの山田社長は、「MVNOサービスの提供終了時期はお客様の移行のスピードにもよるため、現段階では、明言できない」としています。
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