東京都は「GitHub」で「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」を公開しました。「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」GitHubには、サイトに含まれる全てのデータやソースコードが共有されていて、話題となっています。
東京都は2020年3月4日に「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」を公開しました。このサイトでは、全てのデータやソースコードを「GitHub」上で公開していることで話題となっています。
「GitHub」とは開発コラボレーションのハブで、開発者であれば誰でもこのサイトを修正したり、改善したり、また新しいデータやコンテンツなどの提案をしたりなど様々な議論を行うことができます。
「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」については、小池百合子東京都知事や宮坂学副知事(元ヤフー社長)がTwitterに投稿し紹介しています。
「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」では、都内の新型コロナウイルス検査で陽性が確認された人の数や陽性患者の属性、コールセンターの相談件数などをグラフや表で表示しています。
サイトを見れば東京都の感染者数の推移がよく分かり、感染予防法や感染を疑う症状がある場合の相談先などの情報をまとめています。
東京都はGitHub上に「都庁の人だけではなく、様々な人々とともに作る」という声明を発表していて、東京都の公式サイトとしては異例とも言えるソースコードを公開するオープンソースとなっていることで話題となっています。
「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」は、以下のようにより正しいデータを分かりやすく公開していくと定義されているため、モダンなデザインで視覚的にも分かりやすくなっています。
当サイトは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する最新情報を提供するために、東京都が開設したものです。
東京都による公式情報と客観的な数値をわかりやすく伝えることで、東京都にお住まいの方や、東京都内に拠点を持つ企業の方、東京都を訪れる方が、現状を把握して適切な対策を取れるようにすることを目的としています。
サイト内では、最新の感染動向をグラフ化したり、「新型コロナウイルス感染症が心配なときに」として相談窓口へ連絡するまでの流れのマニュアルを準備したり、さらには中止・延期されるイベントのまとめなどへのリンクも表示されています。
また全てのデータやソースコードを「GitHub」上で公開していて、「Issue(課題)」へのコメントや「プルリクエスト(修正に対するレビュー)」を受け付けています。実際にすでに様々な改善策などの提案が「Issues」へ投稿されています。
この提案については担当チームの判断で随時サイトに反映されるそうで、実際プロジェクトのタスクリストがリアルタイムで更新されていて、誰でも今現在の感染動向などを把握することが可能です。
GitHubで公開することで、都庁の人だけでなく都民や市民など様々な人でこのサイトを作っていく流れを構築していて、これはエンジニアからも驚きと称賛の声が上がっています。
今後、「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」のデータは、準備中の「東京都オープンデータサイト」で誰でも自由にダウンロードできるようになります。
東京都が開設したGitHub上には今の時点では「東京都公式 新型コロナウイルス対策サイト」しかありませんが、今後様々な分野で市民との議論する場が展開される可能性もあるかもしれません。