Googleは6月3日に予定していた「Android 11」のバーチャルイベントとベータ版のリリースを延期することを発表しました。Googleが延期を発表した「Android 11」ベータ版イベント及びリリースについてご紹介します。
米国時間の5月30日、Googleは6月3日に開催を予定していた「Android 11」のバーチャルイベント及びベータ版のリリースについて日程を延期することを発表しました。
Googleでは、Androidの最新となる次期バージョン「Android 11」について6月3日にベータ版の提供開始と「Android 11」の詳細について紹介する予定となっていました。
Googleは「Android 11」のバーチャルイベント及びベータ版のリリースについて日程を延期する案内をAndroidの開発者向けサイトやTwitterアカウントにて案内を行っています。
GoogleがTwitterへ投稿をしているツイートでは、「Android 11の詳細をお伝えするのが楽しみですが、今は祝う時ではない」との内容になっています。
また、「6月3日のイベントとベータ版リリースを延期するもののAndroid 11の詳細についてはすぐにお伝えする」としています。
Googleでは、「Android 11」のバーチャルイベント及びベータ版のリリースについて延期を案内するものの延期した理由については「今は祝う時ではない」と説明しているのみで延期後の日程についても公表していません。
Googleでは、2月に「デベロッパープレビュー1」を発表し5Gに対応したより高い解像度や品質をサポートする「Android 11」として紹介を行っていました。
Googleでは、4月に開発者向けの「デベロッパープレビュー3」を公開し、5月11日の段階で、次の段階となる「デベロッパープレビュー4」の公開を行っています。
当初のリリース日程としては、6月3日にベータ版の最初のバージョンとなる「Android 11」を公開するスケジュールを予定していたものの、急きょリリースの日程延期が発表された形となっています。
なお、Googleの開発者向けサイトには6月のベータ版リリース以降のスケジュールとしてさらに改善を行いベータ版提供の上で2020年第3四半期に正式提供という流れが案内されています。
Googleでは、毎年年次開発者会議「Google I/O」を開催し次期Androidの新機能について発表をしていますが、今年の「Google I/O」については、世界中で感染拡大が問題となった「新型コロナウイルス」の感染予防対策として中止されています。
6月3日のイベントでは、「Android 11」および開発環境である「Android Studio 4.0」の新機能をエンジニアリング担当バイスプレジデントDave Burke氏と、製品管理担当シニアディレクターのStephanie Cuthbertson氏が解説する予定でした。
「Android 11」のイベントとリリースを日程延期した理由について、Googleでは「今は祝う時ではない」とTwitterにてツイートしています。
この「今は祝う時ではない」という内容についてですが、5月25日に黒人男性ジョージ・フロイド氏(46)が白人警官に殺害されたことに対する全米に拡大している抗議デモを考慮したものとみられています。
Googleが本拠地としているカリフォルニア州でも抗議デモが行われており、抗議する人々と警察との間で衝突が発生しけがをする人も出ている状況です。