Appleは、開発者向け会議「WWDC20」において、次期iOSであるiOS 14が正式発表されました。今回の記事では「WWDC20」において正式発表された「iOS 14」のウィジェット、App Libraryなどの新機能について解説していきます。
米現地時間6月22日Appleは、開発者向け会議「WWDC20」において、次期iOSであるiOS 14が正式発表されました。
「WWDC20」で開発者向けの「iOS 14」プレビュー版が配布され、一般向けベータ版は7月に正式バージョンは9月頃のリリース予定となっています。
今回の記事では、「WWDC20」においてソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏が正式発表した「iOS 14」の新機能について解説していきます。ちなみに「iOS 14」対応機種は以下の通りです。
iPhone 11 / 11 Pro / Pro Max |
iPhone XS / XS Max / XR |
iPhone X |
iPhone 8 / 8 Plus |
iPhone 7 / 7 Plus |
iPhone 6s / 6s Plus |
iPhone SE(第1世代, 第2世代) |
iPod touch(第7世代) |
「iOS 14」にはまず新機能「App Library」が追加されています。新機能「App Library」とは、iPhoneのホーム画面のアプリをカテゴリーごとに自動で整理できる機能です。
iPhoneのホーム画面はアプリを複数インストールしているとホーム画面のページも増え見つけにくくなっていましたが、「iOS 14」では簡単に見つけられるようになります。
「App Libary」ではiPhoneのホーム画面を編集モードに変更してページドットの部分をタップすると、ページが一覧表示されるようになります。不要なページをタップすると、最後のページが「App Library」となってアプリを整理することも可能です。
「App Library」では右上に「最近インストールしたアプリ」が表示されて、その他はカテゴリーごとにアプリがまとめられます。
「iOS 14」では新機能「ウィジェット」も追加されます。iOSの「ウィジェット」とは、これまでホーム画面で右方向にスワイプした専用の画面にしか配置することができませんでしたが、「iOS 14」ではホーム画面に配置できるようになります。
これまで専用の画面に表示されていたウィジェットはホーム画面に統合されることになるので、アプリアイコンと並べて表示できるようになります。
またウィジェットの大きさは画面のデザインにあわせて自由に変更可能で、「ウィジェット」一覧からドラッグすると設置可能なスペースが表示され、そのスペースに合ったサイズで表示されます。
天気予報やスケジュールをホーム画面に固定配置でき、また時間帯ごとに最適なウィジェットを表示する機能もあり、朝はニュースを表示し、日中はスケジュールを、夜は1日を振り返ることなども可能です。
またアプリをインストールせずに、必要なときだけアプリの機能を利用可能にする「App Clip」機能も追加されます。
店頭などに設置された「NFCタグ」や「QRコード」を経由して利用でき、例えばカフェでコーヒーを注文する際に、App Clipを立ち上げて決済をすることができるなど、部分的に利用できるシステムです。
決済はApple Payを利用するので、改めて支払い情報を登録する必要もなくとても便利に活用できるでしょう。
macOSなどに搭載されている「Picture in Picture(ピクチャー・イン・ピクチャー)」機能がiPhoneでも利用可能となりました。
視聴中の動画コンテンツを好きなサイズに変更して表示することができ、ホーム画面や別のアプリ画面の上に重ねて表示することもできます。他のアプリを利用しながら動画を視聴することができとても便利です。
また動画を画面外にスワイプすることによって、映像は非表示となりますが音声はそのまま再生可能です。
iOS 14では「メッセージアプリ」が刷新され、特定の相手とのメッセージに関して最上部にピンで固定できるようになります。
また自分の分身を作成できる「ミー文字」も、髪形や職業などのバリエーションが増え、新型コロナ関連のオプションと言えるマスクアイテムを付けた素材も追加されます。
またグループメッセージ機能も改善され、特定のメッセージに「@」タグを利用して直接返信したり自分に対する返信があった時のみ通知させたりすることもできます。
グループメッセージにどんな人がいるのか、最近誰と会話をしたかなども分かりやすくなるようです。iOS 14では、メッセージ機能がさらに使いやすくなることが分かります。
Appleは「Siri」も大幅アップデートし、「Siri」を呼ぶと表示される画面がコンパクトになり、カラフルな大きなアイコンが表示されます。
これまでの「Siri」は呼び出すと全画面に表示され、それまで利用していたアプリは隠れてしまいましたが、「iOS 14」では画面下部に「Siri」のアイコンが表示される仕組みとなり、画面上部に表示されます。
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