接触確認アプリ「COCOA」では、陽性者と濃厚接触の可能性があった場合に、7月3日から通知を受けられる機能を開始されることになりました。これまで接触確認アプリ「COCOA」の不具合から陽性者通知機能の提供を見送っていましたがようやく提供開始されます。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」に関して、2020年7月3日から陽性者と濃厚接触の可能性があった場合に、通知を受けられる機能を開始することを発表しました。
新型コロナウイルス陽性者との接触の可能性を通知で受け取ることが可能となり、陽性者との接触を早めに把握することができます。
これによって陽性者と接触した人が、検査の受診を行ったり保健所のサポートを早く受けらたり、また自分から隔離を行うなどの措置を取りやすくなることを見込み効果を期待しています。
接触確認アプリ「COCOA」では、それぞれのデバイスのBluetooth通信とGoogle/Appleが運用しているExposure Notification技術を活用することで、AndroidとiOSのデバイス間で接触検知が可能です。
接触確認アプリ「COCOA」を設定をしたユーザー同士の端末が1m以内の距離が縮まり15分以上一緒に居ると、お互いの端末の接触情報の交換を自動的に送受信して端末内に保存しています。
その後ユーザーが新型コロナウイルス感染症の陽性者になった場合は、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)から処理番号が発行されます。
陽性者はその番号を添えて接触確認アプリ「COCOA」に入力すれば、過去14日以内に濃厚接触していた可能性がある人に対して通知が届くという仕組みです。
この接触情報は安全に暗号化されていて、接触情報は端末の外には保存されません。本人が承諾をしなければ、情報は開示されない仕組みとなっているためプライバシーが守られるアプリとなっています。
接触確認アプリ「COCOA」は、6月19日のアプリ公開から1日でダウンロード数は約179万件に達していて、7月1日17時時点でのダウンロード数はiOS版とAndroid版の合計で489万件となっています。
公開以来「COCOA」はアプリの不具合から陽性者通知機能の提供を見送ってきましたが、6月30日にiOS版、7月1日にAndroid版の修正版の配布を開始したことで、7月3日から提供を開始できることになりました。
これまで新型コロナウイルス陽性者が、「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)」から発行されていない処理番号を入力した場合であっても、受け付けを完了したと捉えられる表示が出る場合がありました。
アップデート後はこのような表示が出ないように修正されています。この点が修正されたことで今回陽性者通知機能の提供を開始したわけです。
その他の修正点としては、接触確認アプリ「COCOA」においては、修正前は利用開始日が今日の日付で表示されていました。この点が修正され、最後にアプリを起動した日にちを起点として日付は更新されないようになりました。
また「COCOA」アプリの使用開始手続きを行う際に、プライバシーポリシー同意画面で「同意」しないままアプリを一度閉じた場合であっても、「同意」したとみなされ、アプリの利用を開始できていました。
修正後はプライバシーポリシーに同意しなければ、「COCOA」アプリは利用開始できないようになっています。