国内大手キャリア3社は九州南部(熊本・鹿児島)での大雨で「災害用伝言板サービス」を運用することを明らかにしました。熊本や鹿児島など九州南部での大雨を受けた運用が開始された家族や友人などの安否確認ができる「災害用伝言板サービス」についてご紹介します。
国内大手キャリア3社は九州南部(熊本・鹿児島)での大雨で「災害用伝言板サービス」を運用することをあきらかにしています。
運用を開始するのはNTTドコモ・au・ソフトバンクの3社となっており、熊本や鹿児島での九州南部の大雨を受けて、家族や友人などの安否確認ができる「災害用伝言板サービス」および「災害用音声お届けサービス」の提供を開始するとしています。
なお〈格安SIM〉を利用しているMVNOユーザーは、NTT東日本とNTT西日本が提供を行っている「災害用伝言板(web171)」が利用できます。
九州南部(熊本・鹿児島)での大雨の状況についてみてみると7月4日(土)朝にかけて、九州では雨が降り続いた影響で記録的な大雨となった地域があります。
7月4日(土)の午後5時段階では、一旦大雨の峠は越えたとみられていますが長期間降り続いた雨の影響で引き続き土砂災害・川の増水・氾濫に厳重な警戒をする必要があります。
また今後についても、7月8日(水)にかけて九州南部(熊本・鹿児島)での再び大雨となる予報がでており引き続き警戒するようにしましょう。
九州南部で大雨の要因となったのは、梅雨前線の発達や低気圧に向かって流れ込んだ温かく湿った空気が原因となり、熊本県・鹿児島県付近の雨雲が次々と線状に発生・発達する「線状降水帯」が形成されたためと想定されています。
九州地方とみてみると南部の熊本県では4日午前3時半~9時前にかけて「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されました。
また、熊本南部の天草・芦北地方や球磨地方、宇城八代周辺を見てみると1時間に110ミリを超える猛烈な雨が降ったとのことです。
それでは、NTTドコモやau、ソフトバンク、ワイモバイルの4キャリアが提供を行っている災害時の対応についてご紹介していきましょう。
NTTドコモやau、ソフトバンク、ワイモバイルでは、大雨などの災害発生時には各社の契約ユーザーを対象に「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」の2種類のサービスを提供しています。
「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」を利用方法については、いづれも同様の手順にて利用可能となっており被災地域に住んでいるユーザーが安否情報を残す仕様となっています。
また、「災害用伝言板」は安否を確認したい人が相手の電話番号を入力することで安否情報を登録した人の伝言が表示される仕組みです。
大雨は土砂災害発生時に利用可能となる「災害用伝言板」にて安否情報の登録を行う場合について確認しておきましょう。
「災害用伝言板」では、登録するステータスが用意されており、ユーザーは「無事です」・「被害があります」・「避難所にいます」などの中から選択の上コメントを100文字以内で入力します。
ステータスやコメントを登録すると、「災害用伝言板」にて電話番号と名前が紐付けられて保存されるようになっています。
「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」では被災地にて登録された「安否情報」の確認は全国どこにいても利用することができるようになっています。
家族や会社の同僚などの安否情報を確認をしたい場合は「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」にて確認したい相手の電話番号で検索することで登録されたステータスやメッセージが表示されます。
登録時には各キャリアにてそれぞれ設定されているものの登録後の情報については、4キャリアの災害用伝言板に登録された情報が集約する仕組みとなっており、災害用伝言板で検索を行った場合は4キャリアの情報を一度に確認することが可能となります。
4キャリアが災害時に提供を行っているサービスとして「災害用音声お届けサービス」がありますが、このサービスは30秒までのボイスメッセージを特定の相手に安否を伝えるサービスとなります。
「災害用音声お届けサービス」は被災地にいる人が声を録音した音声ファイルをサーバーに送信し、送りたい相手にSMSに通知を行うというものです。
通知を受けた相手がSMSに記載されたURLにアクセスし録音データをダウンロードすることで再生可能となっており電話ではなくデータ通信で音声を送る仕組みを採用しています。
なお、「災害用音声お届けサービス」についてはSMSに対応している携帯電話であれば自社キャリアだけでなく他社のキャリアを利用している相手にも送信することができます。
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