iOS15ではAirPods Proで空間オーディオに対応していないステレオ音源も空間オーディオ化できる機能が搭載されています。この記事では、iOS15のiPhoneとAirPods Proの組み合わせで実現できる空間オーディオ再生機能の使い方を解説します。
iOS15のiPhoneでは空間オーディオの機能が更に進化したと話題になっています。この記事では、iOS15の空間オーディオ機能の特徴やiOS14から進化した点、空間オーディオの使い方などについて解説します。
iOS15の特徴的な機能とも言える空間オーディオ機能とはどのような機能なのでしょうか。空間オーディオ機能の特徴についてまずは解説します。
iPhoneの空間オーディオ機能とは、イヤホンから流れてくる音楽に空間的な広がりを感じられるサラウンドサウンドを体験できる機能のことです。特殊なオーディオ技術によってイヤホンから聞こえてくる音を立体的にすることで、ライブ会場やコンサートホールで聴いてるかのような臨場感あふれるサウンドを体感できる技術です。
iPhoneで空間オーディオで音楽を楽しむためには、イヤホンやヘッドホンの方も空間オーディオに対応していなければいけません。現状では、iPhoneで空間オーディオを楽しめるイヤホンやヘッドホンは、AirPods Proかヘッドホン型AirPodsのAirPods Maxのみとなります。
この2種類のAirPodsにはモーションセンサーが入っていて、頭の位置を感知して音の聞こえ方を変化させることができます。
iPhoneで空間オーディオを堪能したいという方は、ぜひ最新型のAirPods ProかAirPods Maxを用意しましょう。
iOS15の特徴的な機能だとも言われている空間オーディオですが、実は空間オーディオで使われているダイナミックヘッドトラッキング機能はiOS14でも利用できた。また、Apple Musicにも空間オーディオに対応した再生が可能なDolby Atmos対応の楽曲も、iOS15登場以前から用意されていました。
しかし、iOS15では今までの空間オーディオ機能よりもさらに進化した点があります。それは、iOS15には「ステレオを空間化」という機能が搭載された点です。
「ステレオを空間化」とは、Dolby Atmosの空間オーディオに対応していないステレオ音源でも、AirPodsを装着したユーザーの頭の動きを感知して、立体的なサウンドに聞こえるように調節する機能のことです。
ステレオ再生では左右の音の違いしかなく、頭を動かしても聞こえる音が変わることはありません。iOS15のステレオを空間化の機能では、AirPodsを装着した状態で頭を動かすと、ステレオ音源でも音の聞こえ方が変わります。
このiOS15の「ステレオを空間化」の機能はApple Musicの音楽だけでなく、他の音楽サービスやCDなどから取り込んだ楽曲でも利用できます。
iOS15で空間オーディオの機能を試す方法を見ておきましょう。iOS15へアップグレードしたiPhoneに空間オーディオに対応しているAirPodsを接続したら次の手順で空間オーディオを設定します。
最初にiPhoneの「設定」アプリを開き「Bluetooth」をタップします。接続したAirPodsの横の「i」をタップして「機能を試してみる」をタップしておきましょう。
空間オーディオのオンとオフは切り替えることができます。ステレオ音源を空間オーディオ化した場合、もともと空間オーディオに対応していないので聞こえ方に違和感が生じることがあります。そのような場合にはオフにして通常のステレオで聞くように調節しましょう。
空間オーディオのオンとオフの切り替えの手順はiPhoneの音量調節から次の手順で行います。まずはiPhoneのコントロールセンターを開き音量コントロールを長押しします。
音量調節の画面が表示されます。音量の下の「空間オーディオ」をタップします。これで空間オーディオのオンとオフを切り替えられます。
再生されている音楽がステレオ音源の場合には、上記の手順で表示されるのが「空間オーディオ」ではなく「ステレオを空間化」となります。「ステレオを空間化」をタップすることでステレオ音源の空間化のオンとオフの調節ができます。