iPhoneユーザーが無料で利用できるメールサービスがiCloudです。iCloudのメールが突然消え、ゴミ箱を確認しても見当たらないことがあります。消えたiCloudのメールの復元は可能です。ゴミ箱にない消えたiCloudのメールを復元する方法を紹介します。
iPhoneやiPadの利用者であれば、5GBまで無料で利用できる便利なメールサービスがiCloudメールです。Apple IDを作成した時点で自動的に取得できるため、Apple IDのメールアドレスのドメインが「@icloud.com」になったものが、iCloudメールアドレスになります。
iCloudメールはクラウド上で自動的に同期と管理を行ってくれるためとても便利ですが、iCloudメールが受信トレイから勝手に消えてなくなってしまうことがあります。消えたiCloudメールを復元する方法をこの記事で紹介します。
iCloudはAppleのクラウドサービス「iCloud」のメールサービスなので、メールデータは常にクラウド上で更新・保存されます。そのためiCloudメールは普通消えてしまうことはありません。
ではなぜiCloudメールが勝手に消えたのかということになりますが、考えられる原因は1つしかありません。
本来あるはずのiCloudメールが勝手に消えた原因は、Appleのサーバーにあるわけでも、デバイスの不具合にあるわけでもありません。ユーザーが迷惑メールだと勘違いして自分で削除してしまったことが原因です。
iCloudメールには他のメールアドレス同様に、たくさんの迷惑メールが送信されます。iCloudメールにはフィルタリング機能があるので、登録した迷惑メールは自動的に迷惑メールトレイに振り分けられます。
しかし迷惑メールは形を変えて次々に送信されるため、フィルタリングをくぐり抜けて受信トレイに届けられてしまいます。
迷惑メールにウンザリしているユーザーが、iCloudのドメインを確認せず迷惑メールと思い込んで受信前に消してしまい、後になってiCloudメールが消えたと勘違いしてしまうことが事の真相です。
勝手に消えたiCloudメールの中には、顧客や取引先からの大切な内容のメールも含まれているかもしれません。
自分の不注意とはいえ、大切なメールが参照できなくなるのはビジネスマンとしては一大事です。消えたiCloudメールを何とかして復元し、失いかけた顧客や取引先との信頼関係を取り戻したいと思うはずです。
消えたiCloudメールを復元することは可能です。復元方法は3つあるので、これから順番に紹介していきます。
勝手に消えたiCloudメールを復元する最初の方法は、直接iCloudメールを開いて、ゴミ箱の中から復元する方法です。迷惑メールだと思って削除してしまっているなら、必ずゴミ箱の中に消えたメールがあるはずです。ただここで1つ大切なことがあります。
ゴミ箱に移動したメールは一定期間保存されますが、保存期間が過ぎると完全に削除されてしまうということです。それで削除した覚えがあるなら、ゴミ箱を定期的にチェックして復元するようにしてください。
ゴミ箱に移動したiCloudメールを復元する方法を説明します。iPhoneのホーム画面のドックに「メール」アプリがあるので選択しタップしましょう。「メールボックス」画面を表示させたら、「iCloud」をタップしてください。
iCloudの隠れメニューが表示されるので、「ゴミ箱」を選択しタップしましょう。
「ゴミ箱」に移動したメールがすべて一覧になって表示されるので、画面の右上に表示されている「編集」をタップしてください。復元したいメールすべてに「✔」を入れたら、画面の下に表示されている「移動」をタップしましょう。
「iCloud」画面が立ち上がり、選択したメールの移動先を選択するメニューが表示されるので、「受信」を選択しタップしましょう。これで消えたメールは「受信トレイ」に復元されます。
消えたiCloudメールを削除して30日以内に気づけば、iPhoneの「メール」アプリからメールを復元することは可能ですが、保存期間が過ぎてゴミ箱からメールが完全に削除されてしまった場合、iPhoneの「メール」アプリからはもう復元はできなくなります。
しかし復元することが全くできなくなったわけではありません。復元は可能です。これからiCloudメールがゴミ箱から完全に削除されてしまった場合に、メールを復元する方法を紹介します。
iCloudのゴミ箱からメールを復元するには、iTunesのバックアップから同期したメールを復元する必要があります。
iTunesはWindows搭載のPCで使用する、Apple社の音楽プレイヤーソフトウェアで、音楽や映画の視聴や購入に加えて、iOSデバイスの管理を行うのに利用します。
iPhoneでiCloudにバックアップするのではなく、iTunesを介してPCにバックアップを作成するのによく利用されます。iTunes経由でPCにiPhoneのバックアップが作成されていれば、バックアップを復元すれば消えたメールが復元できます。
バックアップをしていないと復元はできないので、その場合は他の方法を試す必要があります。iTunesのバックアップからメールを復元する方法を説明する前に、iTunesを介してPCにバックアップをする方法をおさらいします。
PCとiPhoneをUSBケーブルで接続したらiTunesを起動させましょう。画面の上メニューの中に「編集」があるので選択しクリックします。プルダウンメニューが表示されるので、「環境設定」を選択しクリックしましょう。
「デバイス環境設定」画面が立ち上がるので、「デバイス」を選択しクリックします。メニューが表示されたら「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」に「✔」を入れ「OK」をクリックします。
iTunesのホーム画面に戻ったら、画面の左上に表示されている「iPhone」アイコンをクリックしましょう。
iPhoneの「概要」画面が立ち上がるので、「このコンピュータ」に「✔」を入れたら、「今すぐバックアップ」をクリックすればバックアップがPCに作成されます。
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