海外から荷物が発送されると、荷物は必ず日本の税関を通過しますが、商品の配達状況を確認すると「通関手続き中」と表示されます。「通関手続き中」とはどんな状態なのかご存じでしょうか。「通関手続き中」の意味や、商品が届くまでの配達日数について解説します。
最近では海外で販売されている商品を、オンラインショッピングサイトで購入する人が増えています。海外から日本に向けて商品や荷物が発送されて日本に到着すると、課税の対象となるものや輸入が制限されているものかどうかをチェックするため、税関を通過します。
荷物が商品の出品者から発送されて日本に到着した後、配達状況を追跡すると「通関手続き中」と必ず表示されます。「通関手続き中」とは税関に到着したということでしょうか。
あるいはもっと広範囲な意味があるのでしょうか。この記事では国際郵便の追跡画面で必ず目にする「通関手続き中」の意味や、「通関手続き中」が表示されてから荷物がいつ届くかについて解説します。
「通関手続き中」という表示が出るのは、オンラインショッピングで海外の商品を購入するときだけではありません。
海外に住む知り合いから国際郵便で荷物が送られるときも、荷物が日本に到着すると「通関手続き中」という表示になり、追跡はそれ以上できなくなります。
「通関手続き中」という表示の意味は、海外から発送された荷物が日本の税関に到着し、審査を受けている状態であることを示しています。国際郵便で日本に送られた荷物は、日本郵便により仕分けなどの作業が行われ、通関のため税関に通知されます。
税関はすべての国際郵便物を1つずつチェックし、課税の対象となるものか、輸入が制限もしくは禁止されているものか、小口輸入に該当するか、それとも個人輸入に該当するかなどの判断をします。
ほとんどの国際郵便物は税関への通知後、直ちに通関検査が終了し、日本郵便に引き渡されますが、こうした税関による審査が進行中の国際郵便物はすべて、追跡調査すると「通関手続き中」と表示されます。
ネットで購入した商品の発送先が海外の場合、出品者や店舗から商品が発送されてから商品が自宅に届くまでにどのような流れで商品が移動していくのか、これから簡潔に紹介します。
海外から発送された荷物がいつ自宅に到着するかを追跡調査すると、以下のようなステップを踏んで自宅に届きます。
海外から発送した荷物の配達状況を追跡すると「通関手続き中」と表示される場合、先ほどのステップを参考にすれば、荷物がすでに日本に到着しており、国際交換局から税関に荷物がゆだねられ、税関によって荷物の審査が行われている状態であることが分かります。
税関による審査が終わると、荷物は国際交換局に戻され、その後国際交換局が荷物を発送します。
海外から発送された荷物が日本の国際交換局に到着してからいつ自宅に届くかというと、荷物が国際交換局にいつ届くかによって変わります。午前中に国際交換局に届けば、2日で荷物は自宅に届きます。
荷物が国際交換局に午後到着するなら、日数は3日かかります。
海外から発送された荷物が日本の国際交換局に土曜、日曜、祝日に到着した場合、いつ自宅に荷物が届くかというと、国際交換局は土日祝日も営業しているので、荷物が到着するまでの日数は変わりません。
日本の国際交換局に荷物が到着し、荷物の追跡状況を確認すると「通関手続き中」が2回以上表示されることがあります。原因は、税関での審査中に何らかの問題があったため、再審査を行っているためです。再審査の対象になるケースは以下に挙げる4つです。
オンラインショッピングで海外の商品を発送してもらう機会も多いですが、日本から海外の知人や家族の元に荷物を郵送する機会もあります。郵送したい荷物の中には1日でも早く届けたいものもあるはずです。
日本から海外に荷物を郵送する3つの方法を取り上げて、荷物が届くまでの時間にどれほどの違いがあるかを比較します。
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