様々なメールアドレスの中で利用者が急上昇中のGmail。正しくメール設定できますか?メールサーバーの仕組みは理解できていますか。IMAP?POP?SMTP?スマホやiPhoneの設定は?そんな素朴な疑問から応用まで。Gmailの設定についてご紹介していきます。
メールソフトの設定をする際、必要な情報はメールアドレスとパスワードだけではありません。受信メールサーバー(POP/IMAP)や送信サーバー(SMTP)、ポート番号などの情報が必要です。
メールソフトの設定は、取説の手順通りに進めていくのが最善ですが、複数の環境でメールを受信する場合は、共用できるように設定する必要があります。
まずは、大きな違いがある「受信サーバー」について解説します。
IMAP (Internet Message Access Protocol) |
POP (Post Office Protocol) |
|
受信 | メール(そのもの)はサーバーに残しつつコピーを届ける | メールソフトに直接ダウンロードするためサーバーにコピーが残らない ※コピーを残す場合は別途設定が必要 |
メリット | 誤って消してもサーバーにメールが残っている | サーバーにメールが溜まらない |
デメリット | サーバーにメールが溜まり続ける 共通ルールなどは端末ごとに設定が必要 |
複数のメール、ファイルサイズの大きいメールをを受信すると、ダウンロードに時間がかかる |
おすすめ | 複数のスマホやPCで送受信する場合 | ひとつのスマホ・PCのみで送受信する場合 |
氏名・名前・表示名 | 名前(任意) ※メールの送信時、相手方に表示される |
アカウント名・ユーザー名・メールアドレス | Gmailアドレス |
パスワード | Gmailのパスワード |
受信メールサーバー(IMAP) | imap.gmail.com SSLを使用する:はい ポート:993 |
送信メールサーバー(SMTP) | smtp.gmail.com |
SSLを使用する:はい ポート:465 |
|
TLSを使用する:はい ポート:587 |
|
認証を利用する:はい | |
STARTTLSのポート:587 |
POPサーバーの設定は「IMAP」を「POP」に変更するだけで、基本的な設定は同じです。
まずは事前設定です。
氏名・名前・表示名 | 名前(任意) ※メールの送信時、相手方に表示される |
アカウント名・ユーザー名・メールアドレス | Gmailアドレス |
パスワード | Gmailのパスワード |
受信メールサーバー(POP) | pop.gmail.com SSLを使用する:はい ポート:995 |
送信メールサーバー(SMTP) | smtp.gmail.com |
SSLを使用する:はい ポート:465 |
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TLSを使用する:はい ポート:587 |
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認証を使用する:はい | |
STARTTLS のポート:587 | |
サーバーのタイムアウト | 1分以上(推奨:5分) |
最近は、Androidユーザーよりも、iPhoneユーザーの方が多いそうです。そのため、本来は必要のない「iPhoneにGmailを設定する」ことを、みなさんも一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
iPhoneのメールアプリは、一部のメールアドレスにおいて、メールアドレスとパスワードの情報だけで設定できる場合があり、Gmailもそのひとつです。それでは、実際の画面とあわせて設定方法をご紹介します。
ご紹介する画面は、現在、利用者が一番多いと思われる IOS11をベースにしています。バージョンが異なると画面の表示が異なる場合があります。
1.ホーム画面の「設定」をタップします。
2.「アカウントとパスワード」をタップします。
3.「アカウントを追加」をタップします。
4.「Google」をタップします。
5.Gmailのメールアドレスを入力し「次へ」をタップします。「@gmail.com」は省略しても進められます。
6.パスワードを入力し「次へ」をタップします。
7.次の画面では、Gmailと同期するアプリを選択します。
Gmailの他、Googleカレンダーや連絡先、メモなどと同期ができます。同期が必要ない場合は、緑色のスイッチをタップしてオフ(灰色)に変更します。最後に画面右上の「保存」をタップします。
8.「アカウントとパスワード」画面に戻ります。「アカウント」の欄に「Gmail」が追加されました。
これで設定は完了です。
入力内容や設定を何度見直しても、設定を完了できないことはよくあります。Gmailの設定に失敗する原因の中で多いのは「同期」と「セキュリティ」の問題です。
iPhone(IOS)は優秀なので、過去のサインイン情報を記憶しています。そしてSNSやアプリと「同期」します。一度でもiPhoneでgoogleアカウントにサインインしたことがあると「このgoogleアカウント(Gmailアドレス)はすでに登録してる」と判断し、設定の完了を拒みます。
このような場合は、一時的に同期を解除することで設定を完了できる場合が多いようです。次に多い原因は、セキュリティの問題です。googleアカウントを使用してサインインした時に「ログインしましたか?」という通知を受け取ったことはないでしょうか。
googleアカウントは、不正ログインを防止するために、ログインしている端末を管理しています。そのため、はじめてgoogleアカウントにサインインした端末は安全なのかどうか、確認しています。
この場合は、Web上でgoogleアカウントにサインインし、セキュリティ設定を確認してみましょう。
設定を完了できない場合の原因はこのふたつがほとんどです。それでも設定を完了できない場合は、どの画面で、どのような理由でできないのかを整理してみましょう。
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