最高裁の判決で、ワンセグ搭載携帯の所持者にはNHK受信料の支払い義務が発生すると決定しました。ワンセグ非搭載の携帯への買い換えが起こることが懸念されますが、最高裁で下されたワンセグ携帯のNHK受信料の支払い義務に関する裁判についてご紹介します。
NHK受信料は、テレビを見る全ての国民が払うべき義務と言われています。
このNHK受信料の支払い義務については別の裁判でもNHK側の勝訴が確定しているのですが、今回最高裁で下された判決は自宅にテレビがなく、ワンセグを搭載した携帯を所持している人のNHK受信料支払いの義務についてです。
この裁判は自宅にテレビがなく、ワンセグを搭載した携帯を所持している人が原告としてNHKと争ったもので、一審の判決はさいたま地裁で2016年に「ワンセグ搭載所持者にはNHKへの受信料の支払い義務はない」という原告側の勝訴で終えました。
しかし、その後の東京高裁による二審では一転NHKの逆転勝訴となり、「原告側に受信料の支払い義務は生じる」という判決が下されます。
その後原告側が最高裁へ上告していたのですが、2019年3月12日に最高裁がこの訴えを棄却したことにより二審での判決が決定し、この裁判によるNHKの完全な勝訴が確定しました。
二審の東京高裁では、「受信設備を携帯した人が受信料の支払いを免れることになれば、不公平な結果を招く」と結論づけられたことでNHKの勝訴が確定しました。
この二審の判決を踏まえたうえで最高裁が原告の上告の訴えを棄却したということは、最高裁が「ワンセグ搭載携帯の所持者にはNHK受信料の支払い義務が生じる」ということを認めたということです。
この裁判の判決は大変注目され、様々な場所で物議を醸すことになります。
契約種別 | 支払い方法 | 月額 | 2ヶ月払額 | 6ヶ月前払い額 | 12ヶ月前払い額 |
衛星契約 | ・口座振替 ・クレジットカード継続払い |
2230円 | 4460円 | 12730円 (2ヶ月払より650円お得) |
24770円 (2ヶ月払より1990円お得) |
継続振込よりお得 | |||||
継続振込 (振込用紙でのお支払い) |
2280円 | 4560円 | 13015円 (2ヶ月払より665円お得) |
25320円 (2ヶ月払より1130円お得) |
|
地上契約 | ・口座振替 ・クレジットカードでのお支払い |
1260円 | 2520円 | 7190円 (2ヶ月払より370円お得) |
13990円 (2ヶ月払より1130円お得) |
継続振込よりもお得 | |||||
継続振込 (振込用紙でのお支払い) |
1310円 | 2620円 | 7475円 (2ヶ月払より385円お得) |
14545円 (2ヶ月払より1175円お得) |
|
特別契約 | ・口座振替 ・クレジットカード継続払 (クレジットカードでのお支払い) |
985円 | 1970円 | 5620円 (2ヶ月払より290円お得) |
10940円 (2ヶ月払より880円お得) |
継続振込よりもお得 | |||||
継続振込 | 1035円 | 2070円 | 5905円 (2ヶ月払より305円お得) |
11490円 ()2ヶ月払より930円お得 |
NHKは上記のように決められています。このうち、ワンセグ搭載携帯は地上契約に該当するので地上契約の欄を参照ください。
また、NHK受信料は1家庭につき1つの契約ですから、自宅にテレビがあり既にNHK受信料を払っているという人はワンセグ搭載携帯を持っていても別に契約して支払う必要はないので、安心してください。
ワンセグ搭載携帯のNHK受信料の支払い義務に関する最高裁の判決は日本全国で大きな話題となりました。
最高裁がNHK受信料の支払い義務があるという判決を下したことにより、様々な場面で変化があると言われています。
NHKと契約をしていない家庭には、NHKの訪問員が訪れて受信料の支払いが必要な端末がないかを確認されます。
このとき、今までは「テレビがない」と言えば契約をせずに済んでいたものが今回の最高裁による判決を引き合いに出してワンセグ搭載携帯の所持を確認してくる可能性が指摘されています。
しかし、この場合NHK訪問員には強制権はないですから、無理に携帯を見せる必要はないと言って良いでしょう。
近年若い世代の一人暮らしだと自宅にテレビを置かない人が増えていると言われています。そんな人からすれば、ワンセグ搭載の携帯を持っているという理由でNHKの受信料を払うのは納得いかないと考える人もいるでしょう。
そのため、受信料を払う義務があるのはワンセグ搭載の携帯所持者なので、ワンセグ非搭載の携帯に買い換える人が増えると考えられます。
ワンセグ非搭載の携帯に買い換えるだけで受信料を払う必要がなくなるので、携帯の買い換えが増えるのは自然な流れだとも言えます。
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