簡単に取得できるGmailですが、迷惑メールフィルターを備えていることやセキュリティが高いことから、独自ドメインと紐づけて使われることが増えています。今回はそんなGmailで独自ドメインのメールアドレス「無料で」取得・設定する方法を紹介します!
通常Gmailでは「○○○@gmail.com」という無料のメールアドレスを作成し、送受信はこのフリーアドレスを利用していると思います。
しかし、実はGmailは独自ドメインでも利用する方法があります。
それは指定の独自ドメインのメールアドレスを無料で取得したGmailアドレスと紐づけ、Gmailで独自ドメインを設定するという方法です。
Gmailの独自ドメインというのは、アドレスの@(アットマーク)の後に独自ドメイン(○○○.comなど)を付けたメールアドレスをGmailに設定して使うことができるシステムです。
仕組みは、自身で作成、指定した独自ドメインのアドレスで送受信したメールが紐づけられたGmailとサーバーとの間で転送、そしてGmailで管理されるというものです。
もちろん継続してドメインのアドレスからメール送信できますし、ドメインのアドレス宛に届いたメールを受信するができます。
独自ドメインのアドレスをOutlookやThunderbirdのようなメーラーで管理する必要がなく、Gmailで作成したメールアドレスでなくても『無料で』Gmailの迷惑メールフィルターや高いセキュリティの恩恵が受けられるという大変便利なものになっています。
大変便利なGmailの独自ドメインですが、もちろんメリットとデメリットがあります。指定の独自ドメインのアドレスをGmailのドメイン設定をする前に一度確認してみる必要がありそうです。
まず、Gmailで独自ドメインを受け取るメリットを見ていきます。
・巨大な容量を持つメールボックスを独自ドメインのアドレスでも無料で使える。
・Gmailに搭載されている高性能な迷惑メールフィルターの恩恵を得られる。
・パソコンにメールが保存されないためパソコンの保存容量を圧迫しない。
・スマホのGmailアプリでも独自ドメインのメールが送受信できる。
・メールの検索機能の精度が高い。
通常Gmailではないと受けられない恩恵を独自ドメインで受けられることと、本来PCでしか確認や送受信することができない独自ドメインのメールアドレスをスマホでも送受信できるようになるため圧倒的に利便性が高まるというところにメリットがあります。
特に企業等での業務での利用を考えている場合には、社内で使用しているドメインのアドレスを使って社外でも簡単に扱えるので重宝すると思われます。
実際に独自ドメインを持つ企業でGmailが使われているケースは多く、それだけGmailの管理面でのメリットが大きく、Gmailと独自ドメインの相関性が高いということがわかります。
企業でドメインを持っている場合には、Gmailとドメインを紐づけるだけでも大きな効果が認められるのではないでしょうか。
次に、Gmailで独自ドメインを受け取るデメリットを見ていきます。
・Gmailを使ったメールの送受信に若干タイムラグがある。
・Chromeの拡張機能をインストールしないとオフラインで過去のメールを確認する時に制限がある。
一つ目にあるタイムラグの原因はGmailとドメインのサーバー間での根本的な仕組みに原因があります。Gmailで独自ドメインでメールを送信する場合はGmailからドメインのサーバーへ転送され、その後相手宛に送信されます。ただ表示は独自ドメインのアドレスです。
メールを受信する場合は独自ドメインのアドレス宛のメールがドメインのサーバーが受信し、Gmailに転送されます。それぞれ二度経由することで通常より3~5分程度のタイムラグが発生するのです。
これを対策する方法は現状ないので、あらかじめ理解しておくことが必要です。ただ、ドメインのサーバーによっても速度が異なりますので、ドメインによってはタイムラグがほとんどないこともあります。
また、取得しているドメインから送信した場合や、ドメインに受信されたメールを直接見る場合は通常と同じくラグはありません。
だから、緊急性がある場合はGmailより先にドメインのアドレスを管理している方を先に見るというように上手くGmailとドメインのアドレスとで使い分けると良いかもしれません。
二つ目に関しては、拡張機能をインストールする方法で対処が可能です。ただ、通常のままでも制限付きですがオフラインで独自ドメインのアドレスの送受信1週間分のメールは遡ることができます。
どうしても1か月以上オフラインで遡るためにはChromeのアプリをインストールしGmailの機能を拡張するか、Gmailそのもののアップデートは必要です。
どちらもそこまで大きなデメリットではないかもしれませんが、この2点は念のため把握してからGmailの独自ドメインを取得し、Gmail内で独自ドメインのアドレスを管理することをおすすめします。
Gmailの独自ドメイン設定には、2つ取得するものが必要になります。
・Gmailのアカウントの取得
・独自ドメインの取得
Gmailのアカウントの取得に関しては無料で簡単に取得することができます。
独自ドメインは『お名前.com』というサイトで簡単に取得することが可能です。ドメインにも様々な種類があり、中には無料のものや1円からドメインが売られているので簡単に独自ドメインを取得したい方にはおすすめです。
企業等で利用する場合にはオリジナルで作成したドメインを使うと思いますので、多少費用は掛かってくるとは思いますが、指定した独自のドメインを取得できます。
ドメインを取得時の注意点ですが、必ずドメインのサーバー等の情報をメモしたり、しっかり保存しておくようにしましょう。ドメインはインターネットの内での住所のようなものですので、情報が漏洩しないように大切に取り扱うのがおすすめです。
まずは、Gmailアカウントを作成し独自ドメインに使うためのメールアドレスを取得します。
既存にGmailアカウントを持っている方でも、一度独自ドメインのメールアドレス用に新規でGmailアカウントを作成することをおすすめします。Gmailアカウントの作成とメールアドレスの取得はすべて無料でおこなえます。
Gmail作成において特別に必要な書類等はありませんが、携帯電話での確認コードの認証があるため、PCでアカウント作成する場合も携帯電話も手元に用意しておきましょう。
ご自身の名前を入力してください。偽名でも問題はありませんが、仕事で使うものであれば本名をおすすめします。
Gmail送信時に相手方にはこちらの名前は見えません。アドレスのみ表示されます。
好きな名称を入力してください。半角英字、数字、ピリオドを使用できます。ほかのユーザーが同じものを使っていなければ登録が可能です。
こちらは実際に使用するGmail内でのメールアドレスになります。
実際にGmailでメインのアドレスを設定した場合は、相手方には独自ドメインのアドレスが表示されるので、Gmailアドレスは表示されません。
半角英字、数字、記号を組み合わせて8文字以上で入力してください。
作成したパスワードを再入力してください。
お手元にある携帯電話の番号を入力ください。確認コードの確認作業があります。
Gmailを紛失した場合や、パスワードが分からなくなってしまった場合にこの電話番号を使用し再設定することも可能になります。
入力して次へを押すと、先程入力した携帯電話番号へ確認コードが送られてきます。「G‐○○○○(数字)」という確認コードが来るので、次にそれを入力します。
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