Gmailで独自ドメインのメールアドレスを取得・設定する方法【無料】

簡単に取得できるGmailですが、迷惑メールフィルターを備えていることやセキュリティが高いことから、独自ドメインと紐づけて使われることが増えています。今回はそんなGmailで独自ドメインのメールアドレス「無料で」取得・設定する方法を紹介します!

Gmailで独自ドメインのメールアドレスを取得・設定する方法【無料】のイメージ

目次

  1. 1Gmailの独自ドメインとは
  2. 2Gmailで独自ドメインを受取るメリット・デメリット
  3. Gmailで独自ドメインを受取る~メリット~
  4. Gmailで独自ドメインを受取る~デメリット~
  5. Gmailの独自ドメイン設定に必要なもの
  6. 3Gmailで独自ドメインのメールアドレスを取得する方法
  7. 名前
  8. ユーザー名を選択
  9. パスワードを作成
  10. パスワードの再入力
  11. 携帯電話
  12. 生年月日
  13. 性別
  14. 現在のメールアドレス
  15. テキストを入力
  16. Googleの利用規約とプライバシーポリシーに同意する
  17. 4Gmailで独自ドメインのメールアドレスを設定する方法
  18. 独自ドメインのアカウントの準備
  19. アドレスの設定

Gmailの独自ドメインとは

通常Gmailでは「○○○@gmail.com」という無料のメールアドレスを作成し、送受信はこのフリーアドレスを利用していると思います。

しかし、実はGmailは独自ドメインでも利用する方法があります。

それは指定の独自ドメインのメールアドレスを無料で取得したGmailアドレスと紐づけ、Gmailで独自ドメインを設定するという方法です。

Gmailの独自ドメインというのは、アドレスの@(アットマーク)の後に独自ドメイン(○○○.comなど)を付けたメールアドレスをGmailに設定して使うことができるシステムです。

仕組みは、自身で作成、指定した独自ドメインのアドレスで送受信したメールが紐づけられたGmailとサーバーとの間で転送、そしてGmailで管理されるというものです。

もちろん継続してドメインのアドレスからメール送信できますし、ドメインのアドレス宛に届いたメールを受信するができます。

独自ドメインのアドレスをOutlookやThunderbirdのようなメーラーで管理する必要がなく、Gmailで作成したメールアドレスでなくても『無料で』Gmailの迷惑メールフィルターや高いセキュリティの恩恵が受けられるという大変便利なものになっています。

Gmailで独自ドメインを受取るメリット・デメリット

大変便利なGmailの独自ドメインですが、もちろんメリットとデメリットがあります。指定の独自ドメインのアドレスをGmailのドメイン設定をする前に一度確認してみる必要がありそうです。

Gmailで独自ドメインを受取る~メリット~

まず、Gmailで独自ドメインを受け取るメリットを見ていきます。

・巨大な容量を持つメールボックスを独自ドメインのアドレスでも無料で使える。
・Gmailに搭載されている高性能な迷惑メールフィルターの恩恵を得られる。
・パソコンにメールが保存されないためパソコンの保存容量を圧迫しない。
・スマホのGmailアプリでも独自ドメインのメールが送受信できる。
・メールの検索機能の精度が高い。


通常Gmailではないと受けられない恩恵を独自ドメインで受けられることと、本来PCでしか確認や送受信することができない独自ドメインのメールアドレスをスマホでも送受信できるようになるため圧倒的に利便性が高まるというところにメリットがあります。

特に企業等での業務での利用を考えている場合には、社内で使用しているドメインのアドレスを使って社外でも簡単に扱えるので重宝すると思われます。

実際に独自ドメインを持つ企業でGmailが使われているケースは多く、それだけGmailの管理面でのメリットが大きく、Gmailと独自ドメインの相関性が高いということがわかります。

企業でドメインを持っている場合には、Gmailとドメインを紐づけるだけでも大きな効果が認められるのではないでしょうか。

Gmailで独自ドメインを受取る~デメリット~

次に、Gmailで独自ドメインを受け取るデメリットを見ていきます。

・Gmailを使ったメールの送受信に若干タイムラグがある。
・Chromeの拡張機能をインストールしないとオフラインで過去のメールを確認する時に制限がある。


一つ目にあるタイムラグの原因はGmailとドメインのサーバー間での根本的な仕組みに原因があります。Gmailで独自ドメインでメールを送信する場合はGmailからドメインのサーバーへ転送され、その後相手宛に送信されます。ただ表示は独自ドメインのアドレスです。

メールを受信する場合は独自ドメインのアドレス宛のメールがドメインのサーバーが受信し、Gmailに転送されます。それぞれ二度経由することで通常より3~5分程度のタイムラグが発生するのです。

これを対策する方法は現状ないので、あらかじめ理解しておくことが必要です。ただ、ドメインのサーバーによっても速度が異なりますので、ドメインによってはタイムラグがほとんどないこともあります。

また、取得しているドメインから送信した場合や、ドメインに受信されたメールを直接見る場合は通常と同じくラグはありません。

だから、緊急性がある場合はGmailより先にドメインのアドレスを管理している方を先に見るというように上手くGmailとドメインのアドレスとで使い分けると良いかもしれません。

二つ目に関しては、拡張機能をインストールする方法で対処が可能です。ただ、通常のままでも制限付きですがオフラインで独自ドメインのアドレスの送受信1週間分のメールは遡ることができます。

どうしても1か月以上オフラインで遡るためにはChromeのアプリをインストールしGmailの機能を拡張するか、Gmailそのもののアップデートは必要です。

どちらもそこまで大きなデメリットではないかもしれませんが、この2点は念のため把握してからGmailの独自ドメインを取得し、Gmail内で独自ドメインのアドレスを管理することをおすすめします。

Gmailの独自ドメイン設定に必要なもの

Gmailの独自ドメイン設定には、2つ取得するものが必要になります。

・Gmailのアカウントの取得
・独自ドメインの取得

Gmailのアカウントの取得に関しては無料で簡単に取得することができます。

独自ドメインは『お名前.com』というサイトで簡単に取得することが可能です。ドメインにも様々な種類があり、中には無料のものや1円からドメインが売られているので簡単に独自ドメインを取得したい方にはおすすめです。

企業等で利用する場合にはオリジナルで作成したドメインを使うと思いますので、多少費用は掛かってくるとは思いますが、指定した独自のドメインを取得できます。

ドメインを取得時の注意点ですが、必ずドメインのサーバー等の情報をメモしたり、しっかり保存しておくようにしましょう。ドメインはインターネットの内での住所のようなものですので、情報が漏洩しないように大切に取り扱うのがおすすめです。

Gmailで独自ドメインのメールアドレスを取得する方法

まずは、Gmailアカウントを作成し独自ドメインに使うためのメールアドレスを取得します。

既存にGmailアカウントを持っている方でも、一度独自ドメインのメールアドレス用に新規でGmailアカウントを作成することをおすすめします。Gmailアカウントの作成とメールアドレスの取得はすべて無料でおこなえます。

Gmail作成において特別に必要な書類等はありませんが、携帯電話での確認コードの認証があるため、PCでアカウント作成する場合も携帯電話も手元に用意しておきましょう。

名前

ご自身の名前を入力してください。偽名でも問題はありませんが、仕事で使うものであれば本名をおすすめします。

Gmail送信時に相手方にはこちらの名前は見えません。アドレスのみ表示されます。

ユーザー名を選択

好きな名称を入力してください。半角英字、数字、ピリオドを使用できます。ほかのユーザーが同じものを使っていなければ登録が可能です。

こちらは実際に使用するGmail内でのメールアドレスになります。

実際にGmailでメインのアドレスを設定した場合は、相手方には独自ドメインのアドレスが表示されるので、Gmailアドレスは表示されません。

パスワードを作成

半角英字、数字、記号を組み合わせて8文字以上で入力してください。

パスワードの再入力

作成したパスワードを再入力してください。

携帯電話

お手元にある携帯電話の番号を入力ください。確認コードの確認作業があります。

Gmailを紛失した場合や、パスワードが分からなくなってしまった場合にこの電話番号を使用し再設定することも可能になります。

入力して次へを押すと、先程入力した携帯電話番号へ確認コードが送られてきます。「G‐○○○○(数字)」という確認コードが来るので、次にそれを入力します。

生年月日

ご自身の生年月日を入力してください。

性別

ご自身の性別を入力してください。

現在のメールアドレス

必ず入力が必要な項目ではありませんので、入力を省略して問題ありません。ただ、入力設定しておくとGmailを紛失した場合や、パスワードが分からなくなってしまった場合にこのアドレスから再設定ができます。

テキストを入力

画面上に記載された文字を入力してください。Gmailの登録者が機械等でないか確認するものです。

ご自身が住んでいる国を入力してください。

Googleの利用規約とプライバシーポリシーに同意する

Googleの利用規約とプライバシーポリシーの条項を読み、同意するをクリックします。

以上で、Gmailアカウントを作成し独自ドメインに使うためのメールアドレスを無料で取得することができます。

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Gmailで独自ドメインのメールアドレスを設定する方法

Gmailで独自ドメインのメールアドレスを設定する方法をご紹介していきます。独自ドメインのアドレスの情報の用意と、Gmailアカウントの用意をお願いします。

独自ドメインのアカウントの準備

取得している独自ドメインの情報を用意します。

指定の独自ドメインのメールアドレスをGmailに設定するには下記の情報が必要です。ドメインのレンタルサーバー等で確認することができます。確認できない場合はドメインのサーバーに問い合わせます。

・メールアドレス…独自ドメインで作成したメールアドレスです
・ユーザー名(アカウント名)…メールアドレスと同じ場合が多いです。
・パスワード…メールの送受信に必要なパスワードです
・受信サーバー(POPサーバー)
・送信サーバー(SMTPサーバー)


Gmailとドメインを紐づけるのに必ず必要になってきますので必ず確認し、メモをしましょう。

アドレスの設定

1.Gmailにログインします。
先程作成したGmailアカウントへログインしましょう。

2.Gmailホーム内の右上の歯車のマークをクリックし、設定ボタンをクリックします。

3.アカウントとインポートをクリックし、メールアカウントを追加するをクリックします。

Gmailアカウント作成時に設定したご自身のGmailが記載されている場所の少し下にあります。ほかのメールアドレスを追加ではないので注意してください。

4.メールアカウントの追加と出るので、先程確認した指定の独自ドメインのメールアドレスを入力します。

ここでは作成したGmailに紐づけたい指定の独自ドメインのメールアドレスを入力します。ドメインのサーバーの情報にも記載されています。

5.他のアカウントからメールを読み込む(POP3)にチェックを入れ、次へ進みます。

ここでは設定した独自ドメインのアドレスに受信されたメールを、作成したGmailの受信トレイに読み込む設定をします。

この設定をすることで両方のアドレスを維持したまま、Gmailの受信トレイで独自ドメインのメールも管理できるようになります。

6.指定の独自ドメインの下記情報を入力します。

ドメインのサーバー情報で確認した3点を入力します。

・ユーザー名(アカウント名)
・パスワード
・受信サーバー(POPサーバー)


また、メールの取得にセキュリティで保護された接続(SSL)を使用するにもチェックをします。

これはドメインのメール管理をGmailのセキュリティで保護、管理するためにチェックします。これにより独自ドメインのアドレスがGmailの高いセキュリティの恩恵を受けることができます。

ドメインのサーバーの情報に記載されている、受信サーバーは大文字小文字をそのまま反映し入力してください。大文字のところが小文字になっていると次に進めないことがあります。

これで受信設定は完了です。指定の独自ドメインに受信されたメールは全てGmailに転送され管理することができます。

この時点では、独自ドメインのアドレスもGmailのアドレスも維持したまま、両方の受信メールをGmailの受信トレイに管理している状態です。

送信に関しては、まだGmailとドメインの紐づけができていないので引き続き設定が必要になりますので、このままウィンドウを閉じずに作業を継続してください。

次は指定の独自ドメインからの送信設定をします。

7.同じメールアドレスで送信できるようにしますか?と出るので、はいをクリックする。

これはGmailでも独自ドメインのアドレスからメールを送信できるようにする設定です。

8.名前を入力します。メールを送信される時に表示される名前です。

ドメインのユーザー名ではないので注意してください。

9.指定の独自ドメインの下記情報を入力します。

ドメインのサーバー情報で確認した3点を入力します。

・ユーザー名(アカウント名)
・パスワード
・送信サーバー(SMTPサーバー)


ここではTLSを使用したセキュリティで保護された接続にチェックします。

これも受信設定時と同様で、ドメインのメール管理をGmailのセキュリティで保護、管理するためにチェックします。これにより独自ドメインのアドレスがGmailの高いセキュリティの恩恵を受けることができます。

同様にドメインのサーバーの情報に記載されている、送信サーバーは大文字小文字をそのまま反映し入力してください。大文字のところが小文字になっていると次に進めないことがあります。

10.指定のメールアドレスに確認コードが送られてくるので、確認コードを確認し入力します。

これで送信設定も完了です。指定の独自ドメインから送信されたメールは全てGmailからサーバーを経由し、相手宛に送信されます。Gmail内で管理することができます。

Gmailから送信されたメールはドメインのサーバーを経由し相手方に届きます。

これでGmailと独自ドメインの紐づけができました。

11.最後にデフォルトに指定の独自ドメインのメールアドレスをデフォルト設定にします。

3で説明したアカウントとインポートのページの名前の横のメールの設定を、Gmailアカウントのメールアドレスから、指定の独自ドメインのメールアドレスをデフォルトに変更することで、送受信の設定は全て完了です。

この設定をしないとGmailとドメインのアドレスが紐づいただけでサーバー内に通知が蓄積してしまうので、必ずデフォルト設定し、Gmailとドメインとで相互に送受信できるように設定しましょう。

なお、1つのGmailアカウントに対して、無料で5つまで独自のドメインのメールアドレスを設定できます。

複数のドメインを設定する方は、同様の流れでそれぞれのドメインとGmailを紐づけましょう。

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この記事のライター
佐喜 みさき