Minecraft(マインクラフト)向けのSuper Duper Graphics Packは開発中止となりました。Super Duper Graphics Packの開発中止後は、新たなMinecraft(マインクラフト)のグラフィックを期待しましょう。
箱庭ゲーム「Mineraft(マインクラフト)」のメーカーMojangは8月13日、Mineraft(マインクラフト)向けに開発されていた「Super Duper Graphics Pack」の開発を中止することを発表しました。
「Super Duper Graphics Pack」の開発は長きに渡って延期が続けられてきましたが、Mojangは開発を断念した理由として、「技術的に要求が多すぎ、デバイスによってはアップデートが満足のいくパフォーマンスを得られなかった」としています。
「Super Duper Graphics Pack」は2017年6月のE3にて発表されたDLCです。上の動画はE3で発表された「SuperDuperGraphicsPack」の紹介映像です。
このDLCは4K解像度およびHDRに対応するほか、反射するリアルな水テクスチャやメタルテクスチャ、遠距離描写やゴッドレイ、光源処理やボリュームライティング、ダイナミックシャドウ、全体的な3D表現の強化などをもたらします。
すでにXbox One XおよびWindows 10向けには4K解像度およびHDRが対応されていますが、それらをさらに深化させたものとし、有料DLCとして2017年秋にXbox OneおよびWindows 10向けに配信される予定でした。
ただグラフィックを見映え良くするだけでなくシステムのコアを置き換えるアップデートと計画されていて、PlayStation 4を除くすべてのシステムで新しいバージョンへ移行させる意欲的なものでした。
「Mineraft(マインクラフト)」の4K HDR化計画は発表以来注目されてきましたが、Mojangはデバイス間でのパフォーマンスには満足することができなかったと開発断念の理由を語っています。
「Super Duper Graphics Pack」はこれまで何度も延期されていたことからも分かるように、Mojang社のスタッフは「Super Duper Graphics Pack」の実装に苦労していることを示唆していました。
2018年4月にはredditにてチームスタッフが進捗に言及していて、時間をかけて同パックの導入に取り組んでいるとしながらも、エンジンは単純なものではなく、新たな試みのひとつひとつがうまくいっていないと延期の理由を説明しています。
様々な技術的問題が重なり、プラットフォームごとに満足のいくパフォーマンスを得られなかったというのが開発断念に至った理由のようです。
ただ、今回の発表に際してMojangは、「Mineraft(マインクラフト)」の4K HDR化計画は「Super Duper Graphics Pack」以外のアプローチで新しい外観の導入を予定していると表明しています。
各プラットフォームの技術的アーキテクチャを最大限活用することを考えていて、これに関しては「近日中に詳細をお知らせします」としています。
「Mineraft(マインクラフト)」に関して「グラフィックの緻密さ」が必要かどうかは人によって好みが分かれる部分と言えます。
中途半端に世界やキャラクターをリアルにすることよりも、WWDCで公開された「Minecraft Earth」におけるAR技術の取り込みなど、新たな楽しみ方を取り込み提供していく点に期待し、今後の仕上げを待ちたいですね。