【Google】デジタル・ウェルビーイング系実験アプリ5つ公開！

Googleは2018年のデベロッパーカンファレンスである「Google I/O」でAndroid用の「Digital Wellbeing（デジタル・ウェルビーイング）」機能を発表しました。

「Digital Wellbeing（デジタル・ウェルビーイング）」機能とは、スマートフォンの使いすぎを防止するための管理機能で、現在ではAndroidの標準機能として組み込まれています。

そして今回、Googleは新たに「Digital Wellbeing（デジタル・ウェルビーイング）」に関連した5つの実験アプリを公開しました。

今回Googleが公開した5つの実験アプリは「Digital Wellbeing Experiments」と呼ばれる新たなプラットホームに属していて、これまでの標準的なスクリーンタイムのコントロールとは大きく異なっているのが特徴です。

まず｢Unlock Clock｣は、1日にスマートフォンの画面ロックを解除した回数を表示する壁紙です。これまでもロック解除の回数は、Androidの設定メニューから確認できましたが、このアプリは即座に表示されるため、確認その手間が不要です。

一目で自分がどれだけスマートフォンを利用しているのかを把握できるようになります。そして｢Post Box｣ではスマートフォンの通知を一度にまとめて表示することができます。タイミングは最大で1日4回まで指定可能です。

｢Desert Island｣と｢Morph｣はどちらもチャレンジ系のアプリで、24時間に使うアプリの種類を制限したり、仕事やエクササイズなど目的ごとに使うアプリをまとめて提示したりしてスクリーンタイムの減少を目指します。

「Desert Island」は本当に必要なアプリだけで1日を過ごすようにし、「Morph」は1日の各時間に合ったアプリだけを使えるようにする機能です。

｢We Flip｣は、最初にスマートフォンを手にしたユーザーが負けというゲーム感覚のアプリです。目的はできるだけ長い時間スマートフォンを使わないことです。

そして今回、Google製ではありませんが、「Digital Wellbeing Experiments」のアプリとして「Paper Phone」という実験アプリも発表されました。

このアプリは、その日の重要な情報や、必要なときすぐ見つけたいコンタクト、地図、会議のスケジュール、仕事の締め切り、天気予報などをプリンターでプリントして小冊子にしてくれるというものです。

これがあればスマートフォンを見る必要がなく重要な情報にアクセスできるというものです。

「Digital Wellbeing Experiments」プラットホームは誰でも作品を提供できる仕組みとなっています。テクノロジーに過度に依存しない生活のための知恵や工夫をどんどん投稿すると良いでしょう。

Googleも「これらの実験がデベロッパーやデザイナーを啓発して、テクノロジーを構築するときにはデジタルのウェルビーイングが頭の中で常に最優先されるようにしたい。」としていて、このプラットフォームへの参加を促しています。

紹介したアプリは現時点では実験的な位置付けではあります。しかし「Unlock Clock」などはAndroidの機能として組み込まれても十分な機能です。今後も新しいアプリが追加されていくはずなので、定期的にチェックしてみると良いでしょう。