猫のマッチングアプリ「NYAPPLING(ニャップリング)」が登場しました。iOS版の無料アプリとして登場した「NYAPPLING」では自分に似ている保護猫を探せるマッチングアプリで、猫同士のマッチングもできるので2匹目を迎えたい人にもおすすめです。
交際相手や結婚相手を探せる「マッチングアプリ」はスマホで簡単に登録できて、手軽に利用できると人気のサービスとなっています。そんなマッチングアプリの中でも異色である保護猫に出会える「NYAPPLING」が10月7日に登場しました。
iOS版無料マッチングアプリ「NYAPPLING(ニャップリング)」を開発したのは「ネコノラボ」で、最先端技術を使ってAIが人の顔を診断し、登録されている保護猫から最も自分に似ている猫を探せるサービスです。
ネコノラボが「NYAPPLING」を開発したのは、日本の殺処分問題がきっかけだと言います。日本で1年間に殺処分される猫の数は、3万4854匹(環境省自然環境局平成30年「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」から)とされています。
「NYAPPLING」に登録されている猫は全て保護猫団体から紹介された猫だと言います。保護猫を救う手段として里親になる方法がありますが、実際その習慣はまだ根付いていません。
ネコノラボは保護猫を救うために保護猫と人間の出会いのきっかけを増やしたいと考え、「NYAPPLING」を開発したとのことです。アプリを利用して「自分と似ている猫を見てみたい」という興味をきっかけに、保護猫への理解が深まるとさらに良いでしょう。
人は無意識に自分と似ているものに好意を抱くと言いますが、この「NYAPPLING」では「似ている顔の人を好きになる」性質を利用しています。最新のディープラーニング技術を用いて1万6000匹もの猫を読み込ませています。
アプリを立ち上げて自分の顔を撮影すると、まず「あなたが猫だったらこんな顔」という画像に変換してくれます。そして登録されている猫の中でその画像にもっとも似ている猫をAIが検索し、わずか数秒で「マッチング」が成立するわけです。
つまり「NYAPPLING」は、ただの猫ではなく自分に似ている猫と出会えるマッチングアプリなのです。表示された猫のプロフィールページをタップすると登録されている連絡先を知ることができ、実際に会いに行くこともできます。
「NYAPPLING」でマッチングした後は実際に会いに行くだけでなく、里親になるという選択肢もあります。現在2つの保護団体と協力していて、27匹の猫とマッチングすることができます。
さらに「NYAPPLING」は保護猫と人間の架け橋となるだけでなく「すでに猫を飼っていて2匹目、3匹目を迎えたい」と考えている人も使える「猫同士のマッチング」としても利用できます。
自分の写真を撮るかわりに自分の飼い猫の写真を撮り、人間の診断と同じように見た目の印象から「飼い猫に似ている猫」を選んで猫同士のマッチングをしてくれます。
現在、実際に「NYAPPLING」経由で保護猫を飼うことになったという報告はまだ無いそうです。ただこのアプリをきっかけに「保護猫から猫を飼う」という選択を知ることがとても重要です。
「NYAPPLING」では猫同士のマッチングもできるので、2匹目の猫を迎え入れたい方にも向いています。現在iOS版のみの配信となっていますが、android版のリリースも検討中とされています。
アプリをきっかけに色々な人に保護猫を知って興味をもってもらい「里親になる」という選択肢を選ぶ人が増えると良いでしょう。