GoogleはGoogle検索での「Adobe Flash」のサポートを2019年末までに終了することを発表しました。公式ブログで「さようなら、Flash」と掲載しGoogle検索での「Adobe Flash」のサポートを終了することを公表しています。
Googleは米国時間の10月28日、「Google検索」における「Adobe Flash」のサポートを2019年末までに終了することを発表しました。
Googleは28日、ウェブマスター向け公式ブログにて「さようなら、Flash」と題した記事の公開を行い、Google 検索のインデックス登録から、「Adobe Flash」が除外されることを公表しています。
Googleでは、「Adobe Flash」サポートの終了後、Google検索はFlashコンテンツが含まれているウェブページにおける、「Adobe Flash」コンテンツを無視するように変更となります。
「Adobe Flash」コンテンツを無視するようになることで、スタンドアローン形式のSWFファイルに対するインデックスの作成も行わないようになります。
「Adobe Flash」のサポート終了の経緯についてですが、これまで、Google検索のクローラーでは、Webサイト上にあるSWFファイルの「Adobe Flash」コンテンツ内のテキストなどを読み込み、インデックスに登録する仕組みとなっています。
ですが、「Adobe Flash」について、提供元の米Adobe Systemsが20年末にFlash Playerの更新と配布を中止する予定を発表しています。
これに伴ってGoogleも、2020年リリースのChromeバージョン87でFlashのサポートを完全に終了することとなっており、今回のインデクシング終了も、こうした経緯を踏まえた経緯だと考えられます。
Googleでは、2020年末までに「Google Chrome」におけるFlashコンテンツのサポートを完全に終了することを発表していました。
Chromeのバージョン76では既にFlashがデフォルトで無効化されており「Adobe Flash」コンテンツを無視するように変更されています。
他社の動向としては、Google社と同様に、MicrosoftやApple、Mozillaも自社のブラウザーでFlashを排除する計画を発表していいます。
Microsoftでは2019年8月に、「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」ブラウザーから同テクノロジーを削除する計画について詳しく説明を行っています。
Googleは公式ブログに「さようなら、Flash」と題した記事を投稿し、「Adobe Flash」のサポート終了を発表について案内しています。
GoogleのエンジニアリングマネージャーであるDong-Hwi Lee氏は、Googleのブログへの投稿の中で、「Adobe Flash」が2013年の後半には5億回インストールされたことを挙げ、Flashがかつて広く普及していたことを強調しています。
Googleは、公式ブログにて「Adobe Flash」について「Adobe Flashは豊かな表現が可能なテクノロジーだったため、多くのクリエイターが刺激を受け、Web上で新しいコンテンツを生み出した」と述べています。
また、「Adobe FlashがWebの発展に大きく貢献し、その遺産はHTML5などのWeb規格が引き継いでいくだろう」とコメントしています。
Googleでは、「Adobe Flash」サポートの終了後、Google検索はFlashコンテンツが含まれているウェブページにおける、「Adobe Flash」コンテンツを無視するようになります。
Googleでは、「ほとんどの場合、この変更はユーザーにもウェブサイトにも影響しない」と説明しています。