2022年04月29日更新
SoundCloud(サウンドクラウド)の著作権は?YouTubeのBGMに使える?
音楽配信サービスであるSoundCloud(サウンドクラウド)の利用にあたり、著作権について気にしている人も多いと思います。この記事では、SoundCloud(サウンドクラウド)にある楽曲の著作権はどうなっているのかについて解説します。
目次
SoundCloud(サウンドクラウド)の著作権はどうなってる?
YouTubeにアップロードする著作権フリーの動画BGM用の音楽を探している人も多いかと思います。その際、著作権フリーで利用できる音楽があるの配信サイトの中にはSoundCloud(サウンドクラウド)というサービスがあります。
SoundCloud/サウンドクラウドとは
著作権に関する事項の前に、初めてSoundCloud(サウンドクラウド)を知った人にとっては、SoundCloudがどのようなサイトなのか知らない人も多いと思います。まずはSoundCloudとはどういったサイトか説明していきます。
世界最大級の音楽共有サービス
SoundCloud(サウンドクラウド)というのは、世界最大級の音楽共有サービスです。SoundCloudでは自身で作成した音楽を自由にアップロードして、多くの人に聞いてもらうということができます。
SoundCloudにはクオリティの高い曲も多く、アプリもあるためスマホからも気軽に楽しむことができます。SNSへの共有もできますので、お気に入りの曲を知り合いに教えるということも可能です。
おしゃれな音楽なども多いため、SoundCloudで見つけた音楽をYouTubeなどの動画BGMに利用する目的以外にも、SoundCloudで聞くことそのものを楽しんでいるという人も多いです。
YouTubeとはまた違った音楽の楽しみ方ができるサービスがSoundCloud(サウンドクラウド)と言えるでしょう。
SoundCloud/サウンドクラウドの著作権に関して
さて、そんなSoundCloud(サウンドクラウド)ですが、当然のことながら楽曲には著作権というものがあります。
SoundCloudでは著作権に関してどのような扱いで表示などがされているのか、利用するに当たり気にしている人も多いかと思いますので、著作権に関する説明に移ります。
ダウンロードボタンのないものは著作権フリーではない
SoundCloud(サウンドクラウド)にアップロードされている曲は、全てが著作権フリーというわけではありません。SoundCloud(サウンドクラウド)の楽曲の中で著作権フリーなのかどうかというのはダウンロードボタンの有無で判断できます。
SoundCloudの楽曲を開くと、「More」という項目があり、ダウンロード可能な場合はその横に「Free Download」の文字が表示されます。それが表示されている場合は著作権フリーの曲として利用可能と判断してもらって構いません。
上記のように、ダウンロードボタンがない場合、そのSoundCloudの楽曲は著作権フリーでないということになります。
つまり、SoundCloudにおいては「Free Download」と表示があるもののみ著作権フリーで利用できる可能性があるため、この部分は確認しておきましょう。
ただし、SoundCloudの音楽がFree Downloadだからといって、好きなように使えるというわけではありません。
著作者の好意で無料ダウンロードができるのですから、その著作者を尊重してありがたくSoundCloudからダウンロードして利用する、という形は大切にしてください。
アップロードした曲が著作権に触れる場合は削除される
なお、SoundCloud(サウンドクラウド)は自分で楽曲をアップロードして共有することを目的としたサイトですが、SoundCloudにアップロードされた楽曲が著作権法に触れる場合は削除されます。
SoundCloud側で著作権者の権利が侵害されている音楽だと判断されれば自動的に削除されるため、SoundCloudにアップロードする場合は著作権を侵害しない音楽を利用しましょう。
YouTubeのBGMに使える?
また、SoundCloudの楽曲をYouTubeのBGMに使う場合は、著作権フリーのものかどうかに限らず商用利用OKの楽曲を選んでください。YouTubeでは動画に広告が表示され、それが商用利用の扱いとなるためです。
YouTubeにアップロードする動画のBGMとして使うことができるのは、SoundCloudにおいて著作権フリーかつ商用利用可能となっているもののみです。
SoundCloudの音楽が商用利用可能かどうかは著作権者が設定している音楽の説明欄で確認できます。SoundCloudにアップロードされている商用利用可能かどうかの判断/確認方法については次の検索方法で説明します。
SoundCloudで著作権フリーの音楽を検索する方法
SoundCloud(サウンドクラウド)で著作権フリーの音楽を検索する方法の説明に移ります。
著作者によって使用が許可されている音楽を探す手順
まずは下記リンク先からSoundCloudにアクセスしてください。
SoundCloudで検索したい音楽のジャンルなどを検索バーに入力します。タイトルがわかっていればそれでも構いませんが、検索時は英語を利用してください。
SoundCloudの画面右側にあるメニューで「Tracks」をクリックします。
著作権のマークであるCマークが付いている「To listen to」をクリックします。
4種類の分類が表示されます。それぞれの内容は英語なので分かりづらいと思いますが、内容としては次の表のとおりです。
SoundCloudの楽曲の著作権に関する扱い | |||
---|---|---|---|
利用に関する文言 | 改変 | 商用 | 備考 |
To modify commercially | ○ 許可 | ○ 許可 | 商用利用可かつ尺の変更などの編集可能 |
To use commercially | ✕ 不可 | ○ 許可 | 商用利用は可能だがそのままの利用しかできない |
To share | ✕ 不可 | ✕ 不可 | 個人利用の範囲での動画などでの利用が可能 |
To listen to | ✕ 不可 | ✕ 不可 | 聞くことのみ可能 |
SoundCloudの楽曲をYouTubeの動画のBGMとして利用したい場合、尺の変更などもすることも多いでしょう。そのため、編集・商用利用のどちらも著作権者に許可されている「To modify commercially」を選択しましょう。
なお、「To modify commercially」のものでもFree Downloadでないものは何らかのライセンスが必要だったり購入が必要だったりします。
SoundCloudで使用するために購入等が必要なものは「Buy」などと記載されています。SoundCloudからの著作権フリーのもののダウンロードは「Free Download」が表示されているもののみだと理解しておきましょう。
SoundCloudの検索結果に表示された中でその著作権の件含めた動画の詳細を確認したい場合はタイトルをクリックしましょう。
前述したとおり、SoundCloudの楽曲説明文の中に著作権者による商用利用などの取り扱いがが記載されています。著作権の問題は重要なことですので末尾にあるコモンズ表記も合わせて確認しておいてください。
SoundCloudの曲を使用する場合の注意点
さて、SoundCloud(サウンドクラウド)の曲を利用する場合、前述した著作権などの確認について注意しておいてほしいことがありますので、最後にそちらの解説をしていきます。
必ず著作権は自分で確認を
SoundCloudの各楽曲の著作権については、英語表記なので確認がしづらいかもしれませんが必ず自身で確認して、商用使用が許可されているかどうか等の判断をしてください。
著作権者が設定したライセンスは音楽の説明欄一番下のコモンズ表記にあります。
前述した著作権の扱いも一緒に確認しながら、商用利用に問題ないものを使ってください。なお、商用利用可能なTo modify commerciallyのものでも無料でダウンロードすることができるものばかりではないことは覚えておきましょう。
ダウンロード可能でも著作権は発生している
また、ダウンロード可能で著作権フリーといっても、著作権をそのアップロードした人が放棄しているというわけではありません。あくまで著作者がどうぞ使ってくださいと無料でダウンロードさせてくれている、というだけです。
そのため、著作権フリーでダウンロードした、商用での使用も許可されている音楽をYouTube動画のBGMなどで利用する場合は、著作権者がいることを示すためにもクレジット表記は入れておくことをおすすめします。
いつ何時著作権者が著作権フリーの状態を翻すか分かりませんので、少なくともそれだけはしておきましょう。
なお、Free Downloadになっている著作権フリーの音楽に関しては、BGMなどで使用するに当たり、Spotifyでお気に入りの登録やメールアドレスの登録、YouTubeのチャンネル登録や寄付(ドネーション)などを必要とする場合があります。
これらは無料でSoundCloudにアップロードされている音楽を著作者が無償で使用させてくれる対価だと思って利用してください。
最後に
SoundCloudには著作権フリーの音楽も多く存在します。ただし、著作権を放棄しているわけではないため、SoundCloudの音楽をBGMなどに利用する場合は著作権フリーの場合もクレジット表記などは必要です。
また、著作権フリーであっても商用利用できないSoundCloudの音楽もあるため、YouTubeなどで利用する場合は必ず確認して、著作権者の権利を侵害しないように努めてください。