2022年12月01日更新
VCRUNTIME140.dllが見つからないとエラー表示した時の対処法
Windowsを利用している時、アプリケーション起動時にVCRUNTIME140.dllが見つからないというエラーが表示されることがあります。VCRUNTIME140.dllが見つからないエラーが表示された場合の対処法について解説していきます。
目次
VCRUNTIME140.dllが見つからないとエラー表示した時の対処法
Windowsは、より便利に使うために、いろいろなアプリケーションが作成され、ネット上に公開されています。そういったアプリケーションを利用する機会も多く、公式・非公式問わず様々なソフトウェアをダウンロード/インストールしている人も多いでしょう。
VCRUNTIME140.dllとは
そんなアプリケーションの利用のためには、アプリケーションソフト以外にも、アプリケーションを動かすために必要なシステムファイルも多く存在します。そんなファイルのうちの1つにVCRUNTIME140.dllというものがあります。
「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」というランタイムライブラリに含まれるファイル
VCRUNTIME140.dllとは、「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」という、Microsoftが公開しているVisual Studioのランタイムライブラリに含まれるファイルです。
このVisual Studioのランタイムライブラリ「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」をダウンロード/インストールしていれば、基本的にはWindows内にVCRUNTIME140.dllがあるはずです。
VCRUNTIME140.dllが見つからないとエラー表示する原因
しかし、なぜかWindowsでアプリケーションを開いた際、VCRUNTIME140.dllが見つからないというエラーが表示されることがあります。まずはそのエラーが表示される原因から確認していきましょう。
Visual C++ 2015ランタイムがパソコンにインストールされていない
Visual Studioのランタイムライブラリである「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」がダウンロード/インストールされていないことが1つの原因として考えられます。
前述したように、VCRUNTIME140.dllはランタイムライブラリである「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」に含まれるものです。
Visual Studioのランタイムライブラリの「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」がWindows内にインストールされているかどうかはアプリケーション一覧で確認することができます。
DLLファイルが破損/欠損している
Visual Studioのランタイムライブラリ「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」がインストールされていたとしても、VCRUNTIME140.dll自体が何らかの影響で破損していたり欠損/削除されていたりする場合があります。
何らかの要因でVCRUNTIME140.dllが破損してしまうと、VCRUNTIME140.dllが存在していてもその内部のデータを上手く読み込めず、結果としてVCRUNTIME140.dllが見つからないというエラーが表示されてしまうのです。
この場合は、VCRUNTIME140.dllを再度追加する必要があります。
VCRUNTIME140.dllが見つからないとエラー表示した時の対処法
Windowsでアプリケーションを起動した際にVCRUNTIME140.dllが見つからないというエラーが表示された場合、どのような対処法を取ればいいのかの説明に移ります。
Visual Studioのランタイムをダウンロード/インストールする
Visual Studioのランタイムライブラリである「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」自体のダウンロード/インストールができていない、「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」自体に問題がある場合もあります。
その場合は「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」のダウンロード/インストールを行いましょう。
すでに「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」がインストールされている場合は、Windows内の「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」をアンインストールしてください。2015-2019などとなっている場合もあります。
「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」は下記リンク先からダウンロード/インストールすることができます。
言語を選択して「ダウンロード」をクリックしてください。
必要なビット数のものを選択します。64ビットのWindowsを利用しているのであれば、64ビット版だけでなく32ビット版の方もダウンロード/インストールしてください。
任意の場所に保存し、「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」のインストーラーを起動して実行、インストールをおこないましょう。
「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」のインストール完了後、VCRUNTIME140.dllがWindows内に追加されますので、アプリケーションを起動してエラーが出ないか確認しましょう。
2015-2019などのものをアンインストールした場合は下記リンク先からダウンロードし、インストーラーを実行してインストールしてください。
VCRUNTIME140.dllを再登録する
Windows内を確認すると、VCRUNTIME140.dllが実際にあるということも少なくありません。それなのにVCRUNTIME140.dllが見つからないというエラーが発生する場合、VCRUNTIME140.dllの登録状況がに問題が生じていることがあります。
その場合はVCRUNTIME140.dllを再登録することで解決することがあります。
Windows10の検索欄などでcmdを検索し、それを管理者として実行します。ユーザーアカウント制御画面が表示されたら「はい」を押しましょう。
コマンドプロンプトで下記のコマンドを入力後Enterキーを押して実行します。
PASSWORD32 /u VCRUNTIME140.dll |
次にコマンドプロンプトで下記のコマンドを入力後Enterキーを押して実行しましょう。
PASSWORD32 VCRUNTIME140.dll |
コマンドの実行が完了したら再登録/追加ができますので、コマンドプロンプトを閉じてください。これでうまく起動してVCRUNTIME140.dllが見つからないエラーが出るかどうかアプリケーションを起動して確認してみてください。
VCRUNTIME140.dllを手動で追加/置換する
VCRUNTIME140.dllが破損している場合、VCRUNTIME140.dllを別のPCやインターネット上からダウンロードして、手動で追加/置換をすることで解決することがあります。
別のパソコンで正常に動作するVCRUNTIME140.dllをUSBメモリなどを介して手動で追加/置換をおこないましょう。
アプリケーションを再インストール
「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」の再インストールやVCRUNTIME140.dllを手動で追加/置換してもうまくいかない場合、アプリケーション側に何らかの問題がある可能性があります。
そのため、エラーが発生するアプリケーションを一度アンインストールし、再インストールを実行してください。
システムファイルチェッカーツールを実行
「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」やアプリケーションに問題はなく、むしろWindowsのシステム面にエラーが発生している可能性があります。その場合、Windowsでシステムファイルチェッカーツールを実行することで改善する可能性があります。
システムファイルチェッカーツールはWindows PowerShellを利用します。
Windowsマークで右クリックもしくは[Windows]+Xキーで開いたメニューで「Windows PowerShell(管理者)」を開きましょう。ユーザーアカウント制御画面が出たら「はい」で進みます。
Windows PowerShellが起動したら下記コマンドを入力後Enterキーを押して実行してください。
sfc /scannow |
「検証 100%完了しました」と表示されたら下記のコマンドを入力後Enterキーを押して実行し、システムの修復をおこないます。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth |
修復が完了したらWindows PowerShellを閉じてください。その後、アプリケーションを起動してVCRUNTIME140.dllが見つからないエラーが表示されないかどうかを確認してみましょう。
最後に
VCRUNTIME140.dllは、「Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」内に入っているランタイムファイルで、アプリケーションの利用に必要なことがあるものです。
VCRUNTIME140.dllが見つからないエラーはこの記事で解説した方法で改善する可能性があるため、それぞれ試してみてください。