2019年01月18日更新
Macのメンテナンス方法まとめ!動作がサクサク!
Macの定期的なメンテナンスはパソコンを長持ちさせるためにもとても大切な作業です。Macで必要なメンテナンスは自分で簡単にでき動作が軽くなるのでおすすめです。これからMacの基本的なメンテナンス方法や便利なアプリについて解説していきます。
目次
- 1Mac メンテナンス方法は?
- ・定期的に掃除が必要
- 2Macの基本的なメンテナンス作業
- ・ディスクユーティリティ
- ・ブラウザのキャッシュ削除
- ・セーフモードによるキャッシュ削除
- ・ゴミ箱を空にする
- ・デスクトップをきれいな状態に保つ
- ・アプリのアップデート
- 3Macの応用的なメンテナンス作業
- ・不要なアプリの削除
- ・バッテリーを0%まで落として完全放電
- ・アクセス権の修復
- ・容量の大きなファイルを外付けHDDに移行する
- 4Macのメンテナンスが出来るソフトウェア
- ・OnyX
- ・AppCleaner
- ・FreeMan
- ・Memory Monitor
- ・smcFanControl
- ・Monolingual
- 5Macの定期的なメンテナンスが寿命を伸ばす
- ・快適に操作するためにもメンテナンスをしよう
- ・合わせて読みたい!Macに関する記事一覧
Mac メンテナンス方法は?
MacはWindowsに比べてトラブルが少なく、メンテナンスに関してもとても簡単と言われています。難しい設定やソフトを使わなくても簡単な方法でMacを快適に保つことができるので、その基本的なメンテナンスについて紹介します。
さらにMacを長く使い続けていて空き容量が少なくなっている場合やMacがいきなり固まってしまうなど調子が良くない場合への応用的なメンテナンス方法やおすすめのアプリも紹介していきます。ぜひ試してみてください。
定期的に掃除が必要
Macの起動ディスクの容量確保は、パフォーマンスに影響を及ぼしますので度々見直しておくと良いでしょう。画面のアップルマークをクリックし「このMacについて」→「ストレージ」タブを開くと使用状況がわかります。
ストレージのタブを開くと、Mac内でどのフォルダでどれだけの容量を使っているかが表示されます。不要なファイルや使っていないアプリがあれば削除し、容量を確保しましょう。
Macのメンテナンス作業を始めるにあたって、まず事前に必ずバックアップを取っておくことが大切です。Macの場合「Time Machine」を使えば簡単にバックアップを取っておくことができますのでぜひやっておきましょう。
Macの基本的なメンテナンス作業
Macには自分でできる基本的なメンテナンス作業があります。この作業を月に1回でも行っておくと快適に使用することができます。とりあえずやっておきたい基本的なメンテナンス作業を6つ紹介します。
ディスクユーティリティ
Macのメンテナンス作業において、まずはじめにやることはディスクユーティリティを使ったディスク検証です。メニューバーにある検索アイコンをクリックするか「command+space」または「control+space」キーを押してSpotlightを起動します。
Spotlightにdiskと入力すると候補にディスクユーティリティが出てきますので、Enterキーを押してディスクユーティリティを起動させましょう。
ディスクユーティリティの「First Aid」ボタンをクリックして実行すると、MacのSSDまたはHDDにエラーがないか検証をし、エラーがあれば修復されます。
ディスクユーティリティを使ったディスク検証が完了した時、修復すべきエラーがないか気になる場合は「詳細を表示」をクリックしましょう。「ボリューム"Macintosh HD"は問題ないようです」と表示されると問題ありません。
赤色でエラーが表示された場合は深刻ですので必ずディスクユーティリティでディスクの修復をしてください。
修復方法はMacの電源を切ってcommand+Rを押しながら電源ボタンを押して起動し、ディスクユーティリティを選択しディスクの修復を選べば実行されます。
ブラウザのキャッシュ削除
ブラウザのキャッシュも溜まってくるとMacの動作が重くなってきますので、キャッシュ削除をしてスッキリさせましょう。ただブラウザのキャッシュ削除をすると記録された情報が全部削除されるので、ログイン情報なども削除されます。
ブラウザのキャッシュ削除方法
Google Chromeのブラウザキャッシュ削除の方法は、まずメニューバーからChromeを開き、環境設定をクリックします。そして詳細設定を表示させて、閲覧履歴データを消去しましょう。
Macの動作が重いと感じた時は、使用しているブラウザの動作が遅くなっている場合があります。Google Chromeはとても便利ですが、動作が重くなりがちですので週に1回はキャッシュ削除を行うと良いでしょう。
Safariのブラウザキャッシュ削除の方法は、メニューバーから環境設定を開きます。そしてプライバシーをクリックして開くと全てのWebサイトデータを削除するというボタンがあるので、それをクリックしブラウザのキャッシュ削除をします。
Cookieも削除した方が動きは軽くなりますが、再ログインが面倒になることが悩みどころです。履歴に関してもキャッシュと同じく、そのままにしておくと大量に溜まりますのでブラウザのキャッシュ削除と同様に週に1回ほど削除しましょう。
Firefoxのブラウザキャッシュ削除の方法は、Firefoxの「環境設定」を開きプライバシータブをクリックします。すると「最近の履歴を消去あるいはCookieを個別に削除できます。」という項目があるので「最近の履歴を消去」をクリックします。
セーフモードによるキャッシュ削除
Macにはセーフモード(セーフブートとも呼ばれる)という、Macを起動する方法があります。起動時に所定のチェックを行いセーフモードで起動すると、一部のソフトが自動的に読み込まれたり起動しないようにしたりできます。
Macにはブラウザのキャッシュ以外にも、フォントキャッシュやアイコンキャッシュなどシステム内に様々なキャッシュがありますが、セーフモードを使えば自動的に各種のキャッシュ削除され、起動ディスクから問題点を見つけ出し修復してくれます。
セーフモードは通常起動では発見しにくい細部にまで原因を探っていくための起動方法です。
セーフモード設定方法
Macをセーフモードで起動するためにはまずMacを起動、または再起動して、すぐにshiftキーを押し、そのまま押し続けましょう。Appleのロゴが画面に表示され、ログインウインドウが表示されたらshiftキーから離すとセーフモード画面になります。
画面のAppleのロゴマークの下にバーが出るとセーフモードになっていることになります。キャッシュ削除のためのソフトウェアも様々ありますが、OSに標準で付いている方法を利用するセーフモードをおすすめします。
セーフモードで起動すると通常起動よりも立ち上がりがかなり遅い場合がありますが、これは故障ではなくディレクトリのチェックを自動的に実行しているため起こるものです。
セーフモードを終了したい場合は、Macを再起動して起動中にどのキーも押さなければ大丈夫です。
ゴミ箱を空にする
Macの基本的なメンテナンス方法として、ゴミ箱を定期的に空にすることは当たり前のようですが必須の方法です。ファイルの整理や削除を行った後は、ゴミ箱を確認して必ず「空の状態」にしておくことをおすすめします。
デスクトップをきれいな状態に保つ
すぐに使うつもりだからとか、見つけやすいようにとMacのデスクトップにファイルを保存しがちです。しかしこの行為はMacの起動が遅くなる原因と一つとされています。
Macの仕組みで説明するとデスクトップもフォルダの一つなので、ファイルの数が多くなればなるほどそれだけ読み出しするのに時間がかかります。
さらにMacはファイルの中身をサムネイルアイコンとして見せてくれる機能が備わっているので、一つ一つにメモリを大量に使っていることになります。
デスクトップに配置するアプリやファイルは最小限にして、その他はフォルダを作成して格納しておくことをおすすめします。必要以上にデスクトップをファイルが埋め尽くすと、見た目も動きも良くないのできれいな状態に保ちましょう。
アプリのアップデート
パソコン内のアプリをアップデートすることによって、現在のOSに最適な状態になります。アップデートによってはとても時間がかかる場合もありますので、アップデート待ちのアプリが溜まらないようにマメにアップデートしましょう。
アップデートの通知をデスクトップ上に飛ばす設定にしておくと、アプリの内容の更新があるたびにすぐにアップデートできるのでおすすめです。
Macの応用的なメンテナンス作業
Macを使って仕事をしている人や日常的に使う人にとって、その動きの重さやフリーズは避けたいでしょう。突然動かなくなっては支障をきたしてしまいます。そのようなトラブルはメンテナンス作業によって防げる可能性があります。
Macは少し負担をかけても意外と動いてくれるので、ついつい放置してしまいがちです。これからMacのメンテナンス作業の応用編を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
不要なアプリの削除
便利なアプリを見つけるとすぐにインストールしていくと、思っている以上にMacの容量を圧迫してしまいます。アプリの種類によっては、1つでもかなり大きな容量を占めてしまうものもあるので注意が必要です。
OSのアップデートを行った後に使えなくなるアプリが残っていることもあるでしょう。そのような場合はすぐにアプリを削除しましょう。
また、Macの起動と同時に特定のアプリを起動させる設定にしている人はいませんか?Mac起動と同時に複数のアプリを起動させると、メモリやバッテリーに極端な負担がかかります。
必要なアプリであれば問題ありませんが、不要なものは削除し最小限にしておくことをおすすめします。
バッテリーを0%まで落として完全放電
Macに限らず大抵のバッテリーはそのまま使っていると次第に使用できる時間が短くなると言います。これは、まだバッテリーに電気が残っていても「バッテリー内の電気が無くなった」と認識してしまうことが原因です。
これを防ぐために時々バッテリーを10%以下まで使ってから100%まで充電すると良いと言います。以前はバッテリーを0%まで使い切って完全放電することも勧められていましたが、今現在のバッテリーの品質上10%以下であれば良いと言われています。
ただ変わらずリチウム電池を採用しているので、完全放電からのフル充電はバッテリーの状態を改善する上で好ましい対応と言えます。
また仕事でMacを使う人の中には、常に電源アダプタを挿しっぱなしにしていてスリープ状態で閉じる状況が多いでしょう。定期的に電源を落として、電源アダプタを抜いておくことで動作の快適性を保ちバッテリーの消耗を防ぐことができるでしょう。
アクセス権の修復
Macの中には無数のフォルダやファイルが入っていて、その一つ一つにアクセス権が設定されています。誰がそのファイルにアクセスできるか、誰がそのファイルを実行できるかなど一つ一つのファイルにアクセス権が設定されています。
セキュリティの面や誤作動を起こさないためにアクセス権設定が必要とされています。特にアプリをインストールしたりアンインストールした際に、これらの設定が変わることが良くあります。
Macは普通に使用していてもアクセス権の破損は日常的に発生し、Macがフリーズしたり遅くなったりするのにアクセス権が原因であることが多いです。
アクセス権の修復が1ヶ月以上前の場合やOSのアップデートを行なっていない場合は、ほぼアクセス権が破損していると考えて良いでしょう。アップデート後やMacの調子が悪い時はまずアクセス権の修復をしましょう。
アクセス権が破損した状態はMacでの動作に影響を及ぼしますので、最低でも月1回ディスクユーティリティでアクセス権を検証し修復しましょう。その方法は前述した通りディスクユーティリティを開き「First Aid」をクリックして実行しましょう。
エラーがあれば修復されます。最近のMacではディスクのアクセス権の修復は自動的に行われますので、ディスクユーティリティで実行する必要はありません。
容量の大きなファイルを外付けHDDに移行する
Macを長く使っているとSSDやHDDなどのストレージの空き容量が無くなってきます。Macを使っていて動作が重くなってきたと感じた場合は、外付けのHDDなどにファイルを移行してストレージに余裕を持たせることをおすすめします。
最近は外付けHDDが安く購入できるようになりました。写真アプリのライブラリ等は写真を取り込む時や利用する時だけアクセスできれば良いので、頻繁に利用するのでなければ外付けHDDに移行させても良いでしょう。
また削除はしたくないけど常に置いておきたい訳ではないファイルなども外付けHDDに移動させるととMacのHDDの空き容量を増やすことができます。バックアップ用として1台ポータブルHDDを持っておいても良いですね。
Macのメンテナンスが出来るソフトウェア
Macを重いと感じた時におすすめのメンテナンスができるソフトウェアがあります。ダウンロードしておくと便利なソフトウェアを6種類紹介します。自分に合ったソフトウェアを選んでみてください。
OnyX
「OnyX」はMacの定番メンテナンスツールです。このソフトウェアは起動ボリュームのチェックや様々なキャッシュ削除を実行でき、Macを軽くしてくれます。
OnyXの公式サイトやOnyXのMac updateのページから入手できます。必ず安定版を利用し、自分のパソコンに対応しているOSに注意してダウンロードしてください。
OnyXのMacメンテナンスは、まずOnyXでハードディスクの検証をし、さらにクリーニングを実行しメンテナンスを行います。
OnyXでメンテナンスを実行する前にはTime Machineなどでデータをまるごとバックアップしておくこと、そしてソフトウェアのアップデートを更新し最新の環境にしておくことが大切です。
またデスクトップ上やダウンロードフォルダの不要なファイルもゴミ箱に捨てておきましょう。
AppCleaner
「AppCleaner」はMacで不要になったアプリを完全に削除できるソフトウェアです。アプリを削除する時、通常はゴミ箱に入れるだけでアンインストロールできますが、この削除方法ですと「関連ファイル」は残って削除されません。
アプリケーションは基本的に「Appファイル(本体)」と「専用フォルダ」などのインストール時に生成されるものを組み合わせて動作します。アプリを使えば、さらにファイルなどが生成されていきます。
このソフトウェアを使えば自動的にアプリケーションの関連ファイルを検出してくれるので、不要な関連ファイルもまとめて全て削除できます。こちらはフリーのソフトウェアなのでおすすめです。
AppCleanerの使い方はシンプルです。まずこのアプリを起動させて不要なアプリをドラッグ&ドロップします。Appファイル(本体)と関連ファイルがリストアップされますので「Remove」ボタンをクリックしてアンインストロールを開始しましょう。
Macユーザー「パスワード」を入力して「OK」をクリックすればアンインストロールが完了します。
また、Macにインストールされているアプリをリスト表示させて、その中から削除したいアプリを選んでアンインストールする方法もあります。
右上の三本線のアイコンをクリックするとリストが表示あれます。そこで削除したいアプリをクリックし、「Remove」ボタンをクリックすれば削除されます。
AppCleanerはアプリだけでなく、ウィジェットやプラグインもアンインストール可能です。このアプリをインストールしておけば、他の削除ツールは必要ありません。
その他にもAppCleanerには「SmartDelete」機能が搭載されていて、この機能を有効にしておくとAppCleanerを起動させなくてもアプリをゴミ箱に捨てればバックグラウンドで勝手に関連ファイルも自動現出して削除してくれます。
この「SmartDelete」機能はとても便利なので、ぜひ活用してください。
FreeMan
「FreeMan」はMacのメモリを自動的に解放してくれる便利なアプリです。ブラウザのタブを大量に開いて、その他のソフトウェアを起動させるような使い方をしているとメモリ不足になりバッテリーも消耗しがちです。
このアプリを使えば、沢山のアプリを同時に使っていてもMacが快適に動きます。FreeManの使い方は簡単です。ダウンロードして起動させたらメニューバーにあるアイコンをクリックして「環境設定」を選択します。
そして残りのメモリがこれ以上少なくなったら自動解放するという数値を指定し、「自動的に整理する」を選びましょう。これだけでMacのメモリが自動解放されます。
Memory Monitor
紹介したMacのメモリ自動解放アプリ「FreeMan」は有料で、手を出しづらい人におすすめなのが無料アプリである「Memory Monitor」です。今はアプリの名称が「Memory Cleaner」に変更になっています。
メモリ解放はもちろんメモリ使用状況も同時に分かるソフトウェアなので、どのアプリがMacに負担をかけているかという点もひと目で分かるのがとても便利です。基本的なメモリ解放機能も備わっているので無料で済ませたい人にはおすすめです。
smcFanControl
Macのファンコントロールはとても良くできていて、普通に使う分には騒音もほとんど聞こえないレベルで快適に使用することができます。ただその代償として各種センサー温度は高くなりバッテリーは消耗しがちだと言われています。
「smcFanControl」はMacのファンの回転数を自在に変更できるソフトウェアです。特に動画編集などMacを使って長時間の作業を行なっていると、知らない間に高熱を発していることはありませんか?
そのような時、smcFanControlを使ってあらかじめファンの回転数を変更しておくと未然に高熱を防ぐことができます。ファンの回転数の上げ過ぎは、ファンの寿命に影響を与える可能性もあるのでほどほどにしておきましょう。
Monolingual
多言語に対応しているOS Xのシステムやアプリケーションに含まれている不要な言語リソースを削除して、ハードディスクの空き容量を増やしてくれるアプリ「Monolingual」を紹介します。
現在使っていない、この先も使わないであろう言語を削除できる便利なアプリです。Macは言語が豊富に揃っているのでどのような国の人にも使える有難さがありますが、実際使う人にとっては必要なものがあれば十分です。
Monolingualを起動すると言語ファイルの一覧が画面に表示されます。日本語や英語は必ず残しておきますが、それが以外で絶対に使わないであろう言語は削除すると良いでしょう。ストレージ容量に空きを増やす意味でもぜひ利用してみましょう。
Macの定期的なメンテナンスが寿命を伸ばす
Macはすぐに動作が重くならないのでメンテナンスを怠りがちです。紹介したディスクユーティリティを使った簡単なメンテナンスを定期的に行うだけで動きが重くなったMacを改善させることができ、Macの寿命を伸ばすことに繋がります。
快適に操作するためにもメンテナンスをしよう
自分でできる基本的なメンテナンスの他に、紹介したソフトウェアは入れておくと便利です。突然Macが動かなくなるというトラブルは日々のメンテナンスで防ぐことができるはずです。手元にあるMacを長く快適に使い続けるためにもぜひ参考にしてください。