2018年09月20日更新
Twitterで公式マークが付く条件は?一般人でも申請可能?
芸能人など有名人のアカウント名の横にあるTwitter公式マーク(認証バッジ)。いったいこの公式マークがつく条件とは何なんでしょう? 一般人でも申請できる方法はあるのでしょうか。今回の記事はそんなTwitter公式マークの疑問についてお答えしたいと思います。
目次
- 1Twitterの公式マークとは?
- ・そのアカウントが本物であることを示す証拠
- ・Twitterでは簡単になりすましアカウントを作れてしまう
- ・著名人のなりすましを防ぐ
- ・著名人のなりすましアカウントの見分け方
- 2Twitterで公式マークをつける方法
- ・Twitterから提案されて承諾する
- ・自分からTwitterへ申請する
- 3Twitterで公式マークがつく条件
- ・多くの人の関心を集めているアカウントであること
- ・なりすまし被害が大きいと想定されるアカウント
- ・実は明確な条件はまだ公表されていない
- 4Twitterの公式マークは一般人でも申請可能?
- ・ほぼ不可能に近い
- ・著名人との差別化を図るために付けられている
- ・Twitterの認証マークに似ている絵文字がある?
- ・Twitter社が公式マークのリクエストの一時停止を発表(2017年11月)
- ・Twitterの公式マークは将来的には一般人の誰もが取得できるようになる?
Twitterの公式マークとは?
芸能人などのTwitterでよく見かける公式マーク(認証バッジ)は、いったいどんな意味があるのでしょう。また、どんな目的があって作られたのでしょうか。
そのアカウントが本物であることを示す証拠
Twitter公式マーク(認証バッジ)とは、そのマークが表示されているツイッターが本人のツイッターであることを証明するものです。
Twitter公式マーク(認証バッジ)は名前の横に表示されます。ツイッターの世界では有名人の名前を使用した、なりすましの偽アカウントが横行しています。これらの迷惑行為から本人を守るためにあるわけです。
最近はでは中高生による芸能人の名前を使用した、なりすましツイッターアカウントをよく見かけます。芸能人になりすますことで注目を浴びて、フォローワーもたくさん付いてリツイートもたくさんされるので気分がいいのでしょうね。
不正行為と知りながら一般人が有名人になれる感覚が貯まらないのでしょう。しかし、その無責任のつぶやきで本人に迷惑をかけるだけでなくファンにも迷惑をかけることになります。
Twitterでは簡単になりすましアカウントを作れてしまう
Twitter上でなりすましアカウントが多いのは、特に難しい条件もなく誰もが簡単な方法でなりすましアカウントを作れてしまうからです。それはTwitterの良い点でもある匿名性が大きな要因となっています。
Twitterでは本名で登録する必要はありません。ユーザー名がハンドルネームで登録できるので本名や個人情報が知られてしまうという危険が少ないために、なりすましアカウントを作ることに抵抗を感じにくいのかもしれません。例えばFacebookの場合は、ユーザー名は本名の登録が基本なので偽アカウントは作りにくいと言えます。
Twitterの「名前」は有名人の名前と被っても問題なく登録できてしまう。
なりすましアカウントが作りやすい原因として、そのアカウントの登録方法の条件や仕組みにも原因があるのではないでしょうか。Twitterには「名前」と「ユーザー名」という2つの名前が存在します。
Twitterの「名前」は、ユーザー名の上に太字で表示される部分です。有名人の場合はこの部分に本名が書かれています。そしてユーザー名と根本的に違うのはシステム的に他のアカウントと被っても問題ない仕様になっているのです。そしていつでも自由に名前を変更することができます。
つまり、「名前」の部分は、芸能人の名前をそのまま使用してもシステム的には問題ないのです。この作りやすさが偽アカウントを増殖させる一因になっているのは間違いありません。
ユーザー名は、「@〇〇〇〇」の部分でそこには半角英数と一部の記号で表示される部分で、ユニーク(固有)でTwitter上に同じ名前を登録できない仕組みになっています。つまりユーザー名は絶対に被ることはないのです。分かりやすく言うならTwitterのユーザー名はIDの意味合いが強いのです。
しかし、「ユーザー名」も注意する必要があります。ユーザー名は他のアカウントと被ることが出来ないので、その点は安心できますが、ユーザー名を限りなく似せて登録することは可能です。例えば芸能人のユーザー名に1文字だけアルファベットを加えたり、アンダーバー( _ )を加えただけでも別のユーザー名として登録できてしまうのです。
このように「名前」や「ユーザー名」を変えることで簡単に出来てしまうことが「なりすましアカウント」が増える大きな要因でもあります。
著名人のなりすましを防ぐ
Twitter公式マーク(認証バッジ)の本来の目的は、著名人のなりすましを防ぐためにあります。政治家や人気のある芸能人の言動は社会的にも影響力が大きいので、著名人の名前を使った偽アカウントが作られて勝手につぶやかれたら、本人が迷惑するだけでなく、社会的な問題になりかねません。
でも公式マーク(認証バッチ)が付くことで、本物のアカウントであることを証明できるので、なりすましアカウントから守ることが出来ます。また、偽アカウントによる社会的混乱を防ぐことができるのです。考えて見てください。もしトランプ大統領のTwitterに認証バッジがなかったら、なりすましアカウントのつぶやきひとつで世界の危機が起こるかもしれません
著名人のなりすましアカウントの見分け方
なりすましアカウントは、有名人の名前を悪用して偽アカウントを作る人たちが悪いのですが、Twitterのユーザーがこの現状を認識して、なりすましアカウントに騙されないようにすることも大切です。ここでは簡単でかつ確実ななりすましアカウントの見分け方を紹介します。
まずは公式マークがあるか確認しよう!
まず、一番簡単で確実な方法が、公式マークがあるかどうか確認することです。なぜなら公式マークこそが本人のアカウントであることの唯一の証明だからです。しかし、一般的にはまだ公式マークの本当の意味が知れ渡っているとは言い難いので、まずは公式マークが付くとは、どういう意味なのかを理解した上で公式マークがあるかどうかをチェックするのが基本です。
但し、注意して欲しいのは最近では絵文字などを利用した偽の公式マークを張り付ける悪質な、なりすましアカウントもあるようなので十分に注意しましょう。公式マークの色や形状や解像度の確認とちゃんとした位置(名前の横)にあるのかは要チェックです。
所属事務所のホームページや公式ホームページのリンクをたどる
公式マークが付くことが本人のアカウントの証明であることは間違いありません。だからと言いって、公式マークが無かったら偽物であるとは断定できません。 なぜなら芸能人であってもでデビューして間もないころは公式マークが付くことはありません。
名前が売れて、ある程度有名にならないと公式マークが付くことはないと言えるでしょう。 これは例外かもしれませんが、元AKB48の篠田麻里子さんのTwitterがフォローワー数が200万を超えているのに公式マークがないと話題になったことがありました。(2014年頃の話で現在は公式マークがあります)
つまり公式マークが付くことがなくても本人の場合もあるので、そういった場合はその人の所属事務所のホームページや本人の公式のホームペ―ジに載っているリンクをたどるという方法をお勧めします。
Twitterで公式マークをつける方法
ここからはどういった場合にTwitteに公式マーク(認証バッジ)が付くのか。また、自己申請する方法はあるのか、具体的な方法を確認していきます。
Twitterから提案されて承諾する
音楽、演劇、メディア、スポーツ、政治、ビジネスなどの各分野で活躍する著名人で、Twitterのフォローワー数が目立つほど多く、世間から注目を集めるアカウントであるとTwitterサイドから認められれば、Twitterから提案されて、それを承諾することで無条件に認証バッジが付くことになります。
Twitter社が審査するため、海外で知名度がある人が取得しやすいと言われています。売れている芸能人は殆んど認証バッジが付いていますが、認知度によっては付いていない芸能人もいるようです。必ずしも芸能人が絶対的な条件とは限らないようです。
自分からTwitterへ申請する
以前はTwitter社からの許可を待たなくても、自らTwitter社へ公式マーク(認証バッジ)の申請をする方法がありました。しかし、現在では認証バッジのリクエストは一時停止されて、ユーザ―が自分からTwitterへ公式マークの取得をリクエストする方法は出来なくなっています。
Twitterで公式マークがつく条件
なかなかTwitterの公式マーク(認証バッジ)が付くのは難しいことがお分かりいただけた思いますが、このへんでTwitterで認証バッチがつく条件をまとめてみましょう。
多くの人の関心を集めているアカウントであること
基本的に芸能人や政治家など著名人のアカウントにTwitterの公式マーク(認証バッジ)が付けられていることで分かるように、各分野で多くの関心と注目を集めているアカウントでなければいけません。
ただし、必ずしも著名人でなくてもいいようです。 最近では一般人がネットの動画投稿で有名になる人が増えています。たとえばヒカキンやはじめしゃちょーはYouTuberとしてが有名ですよね。ヒカキンのTwitterのフォローワー数は270万を超えています。
そしてなんとはじめしゃちょーのTwitterのフォローワー数も390万を超えています。これだけのフォローワー数があると社会に絶大な影響力があると考えられます。そしてもちろんヒカキンもはじめしゃちょーもTwitterの公式マーク(認証バッジ)が付いています。
今の時代は一般人がスマホ片手に動画投稿してアッという間に有名になるという方法があります。たとえ芸能人でなくてもネットで注目されて、Twitter社に多くの人を集めているアカウントであると認知されれば、あなたのTwitterにも認証バッジが付くかもしれません。
なりすまし被害が大きいと想定されるアカウント
Twitterの公式マーク(認証バッジ)の目的は、なりすまし被害からユーザーを守るためです。ユーザーを守るということを考えれば、条件として著名人と一般人を分ける必要はないと思いますよね。 しかし、公式マークの審査には色々と手間がかかり、これをもし一般人にまで広げるとなると途方もない作業になるでしょう。
それに一般人がなりすまし被害にあう可能性は、著名人に比べると圧倒的に少ないと言えるでしょう。そこでTwitter社はTwitterの公式マーク(認証バッジ)の対象を、なりすまし被害が大きいと想定されるアカウントに絞っているのです。
実は明確な条件はまだ公表されていない
Twitterのヘルプセンターでは、公式マークの取得の条件として、簡単な説明が書いてあります。その内容をみると、まず、世間の関心を集めるアカウントであること。
通常は音楽、演劇、メディア、スポーツ、ビジネス、ファッション、ジャーナリズム、政治、宗教などの注目される分野のユーザーによって管理されているアカウントが対象になるようです。
しかし、この説明では抽象的な表現であいまいですよね。例えばフォロアーが10万を超えたら、公式マークが取得できるとか、数値にできる明確な条件があれば分かりやすいのですが、現在の状況ではTwitterサイドのジャッジにお任せという事でしょう。
Twitterの公式マークは一般人でも申請可能?
Twitterの公式マークは、カッコいいしオリジナル感もあるので、自分のアカウントに付けて欲しいと思われた方はたくさんいるでしょう。それでは一般人の公式マークの取得についてはどうなっているのでしょう。
ほぼ不可能に近い
以前は自己申請の仕組みはありましたが、現状としては申請そのものが停止されている状態です。しかし、自己申請が出来た時でも、実際に一般人が取得申請をした場合はほぼ不可能でした。なぜならTwitter社は基本的には「注目されるアカウント」であることを明確に提示しているので、普通の一般人のアカウントではやはり難しいと言わざるを得ません。
著名人との差別化を図るために付けられている
そもそもTwitterの公式マークは、著名人と一般人の差別化を図るために付けられていると言ってもいいでしょう。著名人のTwitterには関心が集まりやすく世間から注目されます。そして注目が集まるアカウントほど「なりすましカウント」に狙われやすいため、著名人のアカウントには本人アカウントであることを証明する必要があったのです。
なりすましアカウントからユーザーを守る唯一の方法が、アカウントが本人のものである証明である公式マークの存在なのです。
Twitterの認証マークに似ている絵文字がある?
ツイッターの認証マークに似た絵文字などを使って、あたかも公式ツイッターのように偽装する人がいます。かっこよく見せたいとい気持ちはわからなくはありませんが、認証マークの偽装は見つかればアカウント凍結の対象になりますので注意しましょう。
Twitter社が公式マークのリクエストの一時停止を発表(2017年11月)
Twitter社は2017年11月、世間からの批判を受けて公式マーク(認証バッジ)の申請をする仕組みを改訂することを発表しました。それにともない公式マークを個人が申請できるリクエストする方法(機能)が停止されました。 つまり現状ではユーザーが公式マークの取得申請をすることが出来なくなりました。
Twitter社が認証バッジのリクエストの仕組みを改訂するに至った理由
Twitter社が今回、認証バッジのリクエストの仕組みを改訂するに至ったのは、認証バッジに対する理解に誤解が生じていることを危惧してのことです。
そもそもTwitter社が認証バッジを設けたのは、有名人など関心をあつめるアカウントの、なりすましを防いでユーザーを守るためです。それは認証バッジが付くことによってそのアカウントがプロフィールの本人の証明になるからです。
しかし、世間では認証バッジとはTwitter社がその価値を認めたアカウントに付くものであるという誤解が広がっていました。それを受けて最近のTwitter上でのヘイトスピーチや嫌がらせ、脅迫のようなネガティブなつぶやきへの対応が不十分であるとTwitter社への批判が高まっていました。
Twitter社との見解としては公式マークは、本人のアカウントを証明するものであって、アカウントの価値や発言内容を認めるものではないと説明していますが、特に一般からの認証バッジの取得申請を受け付けたことで、さらに誤解を拡散してしまったとして謝罪しました。
しかし、「認証バッジはTwitter社のお墨付き」という認識が広がり過ぎたことを受け、その仕組みを見直し改訂することになったのです。
Twitterの公式マークは将来的には一般人の誰もが取得できるようになる?
Twitterの社のCEOであるジャック・ドーシーは、2018年3月8日、自らのTwitterのライブ配信でTwitterの公式マーク(認証バッジ)は、将来的には、誰でも申請取得ができるようにするという方針を発表しました。つまり、自分自身で自分のアカウントであることを証明できるようになるという事です。
これによって認証バッジについてTwitter社が判断するという事がなくなるので、いままでのような不要なバイアスがかかることを防ぐことが出来るとしています。
さて、Twitterの公式マーク(認証バッジ)について書いてきましたが、いかがだったでしょうか? 認証バッジの意味が誤解されていたり、なりすましアカウントの存在があったりと色々な問題が存在していることが分かりました。でも今後、改訂により認証バッジが有名人だけのものではなく、誰でも取得できるようになれば認証バッジの持つ意味もこれまでとは違ったものになるでしょうね。