2019年08月18日更新
死後にファイルを自動抹消する終活ソフト「編みノート」が無料配布
マレリークが終活ソフトである「編みノート」の無料ダウンロードをパソコンのWindowsで開始しました。自分の死後、パソコンなどのデジタル機器に残ったデータを自動で抹消してくれるなど終活ソフト「編みノート」でできることをご紹介します。
目次
マレリークが終活ソフト「編みノート」をWindowsで無料ダウンロード開始
遺産整理などを主に請け負うマレリークが、2019年4月15日Windowsで終活ソフト「編みノート」の無料ダウンロードを開始しました。
高齢化社会と言われる日本では、現在終活に関する様々なサービスが増えています。今回紹介する「編みノート」も自分の死後に家族や周りの人が困らないようにできる終活として注目を集めているのです。
マレリークの「編みノート」とはどういったサービスのソフトなのか、「編みノート」でできることは何があるのかなど、終活ソフト「編みノート」について詳しくご紹介します。
「編みノート」とは
「編みノート」とはマレリークの公式サイトでWindowsであれば無料ダウンロードできるソフトです。
自分のパソコンに「編みノート」をダウンロードしておくことにより、自分の死後に家族や周りの人に伝えたいことを表示したり抹消したいデータを自動で消したりといった作業をWindowsが自動的に行ってくれます。
基本的に「編みノート」で設定する事柄は自分の死後に表示されるものなので、「編みノート」は終活ソフトと呼ばれているのです。
「編みノート」はどうなると起動する?
Windowsに「編みノート」をダウンロードしておくと、設定した「編みノート」はどうなると起動するのかというのは大切なポイントでしょう。
「編みノート」は一定期間パソコンを起動しないことでソフトが自動的に起動する仕組みになっているのです。この一定期間というのはデータごとに細かく設定ができるので、「編みノート」ソフトで自分で設定しておきましょう。
自動抹消するデータがある場合、生前はパソコンの起動期間に注意しましょう。元気なのにパソコンを起動しないでいると、「編みノート」が起動してソフト内のデータが抹消してしまう場合があるからです。
「編みノート」でできること
マレリークがWindowsで無料提供する「編みノート」でできることはパソコンの中のデータを自分の死後に自動で抹消してくれるだけではありません。
「編みノート」をWindowsにダウンロードしておけば、パソコン内のデジタルデータを整理してくれたり遺品・遺産についてや葬儀についてなど死後に自分の希望を伝える遺書のような役割を担ってくれたりと便利な機能がたくさんあるのです。
ここではマレリークで無料ダウンロードする「編みノート」でできることを全て詳しくご紹介します。
設定
「設定」タブでは「編みノート」の全体的な基本設定を細かく行えます。他人にWindowsを使われないための認証用パスワードや、自分の死後に公開するデータ・自動抹消するデータの割り振りを行えます。
自分自身
自分自身とは、「編みノート」利用者本人についてのデータを詳しく書き込めるタブになります。基本的な情報である名前・住所を始め、趣味・好きな物など自分について書き込めます。
「編みノート」に自分について書き込むことにより、終活の一環に自分を見つめなおす良い機会にもなるでしょう。
個人情報
契約しているプロバイダ、携帯キャリアを始め公共料金・年金などの様々な契約に関することをまとめておくタブです。
とくに一人暮らしの人は、死後に家族が困らないようにこの欄は詳しく書き込んでおくことをおすすめします。
やりたいこと
「編みノート」は終活アプリと呼ばれますが、自分の死後に使うデータだけではありません。生前にこの「やりたいこと」欄を書き込むことで、自分が死ぬ前にやりたいことを改めて確認できるというメリットもあるのです。
「編みノート」に「やりたいこと」を考えながら書き込むと、自分がこの先どう生きたいのか、何がしたいのかが具体的になるでしょう。
この「やりたいこと」のタブは生前の自分の為のタブなので、やりたいことをたくさん書き込んでみましょう。
ペット
一緒に暮らすペットがいる場合、一人暮らしの人はとくに自分の死後は心配になるでしょう。そこで役に立つのがこの「ペット」タブです。
ペットについてかかりつけの動物病院などを書き込んでおけるので、自分の死後にペットの面倒を見てくれる人が困らずに済むのです。
喋ることができないペットですから、自分だけでなくペットのその後についても伝えられるようにしておきましょう。
医療・介護
「編みノート」はパソコンが一定期間起動しないことで起動するソフトなので、自分の死後だけではなく病気で倒れてしまった場合や物事をちゃんと考えられなくなったときなどにも活躍してくれます。
そんなときのため、自分に対してどのような医療を行ってほしいのか、介護に関してなどをこのタブに書き込んでおけば安心です。
葬儀・お墓
こちらは完全に死後の対応についてとなってしまいますが、葬儀やお墓への希望を書き込んでおけます。家族だけの葬儀を希望する、お墓はあの場所に建ててほしいといった自分の考えを死後に伝わるようにすると良いでしょう。
残された家族も、突然のことで慌ただしくなってしまう場合がありますから故人が希望を伝えてくれれば動きやすくなること間違いなしです。
遺影
遺影は自分が最後に多くの人に見られる大切な写真です。この遺影を「編みノート」に入れておけば、葬儀のときに使ってもらえるでしょう。
最後の写真は自分の最高の写真を飾ってもらえるよう是非写真のデータを取り込んでおいてください。
預貯金
家族の死後、預貯金を口座から引き出すのは意外と大変な作業になると言われています。「編みノート」に預貯金の口座番号などを登録しておけば、残された家族がスムーズに銀行口座の確認ができるので非常に便利です。
お金の話は家族でもなかなかしにくいので、「編みノート」に登録しておくことをおすすめします。
有価証券・不動産
投資をしている人や持っている不動産がある人は、このタブに詳しく書き込んでおいてください。このような資産も預貯金と同じように残された家族が把握するのは難しいとされています。
「編みノート」にまとめておくことで、損することなく残された家族へ資産を贈与できますから非常に重要なタブだと言えるでしょう。
連絡先1
家族・親戚・友人など、自分に何かがあったときに連絡をしてほしい人の連絡先を書き込んでおくタブです。
疎遠になっている親戚や友人などはとくに連絡が遅れてしまうでしょうから、ここへまとめておくのがおすすめです。
連絡先2
連絡先1に書ききれなかった場合は、こちらに残りを書き込んでください。
家族
配偶者・子供・兄弟など、家族へ伝えたいことを書き込んでおくタブになります。今までのお礼はもちろん、遺言書のような役割を担ってくれる大切なタブです。
生前に伝えられなかった思いなど、家族への思いを全て書き込みましょう。
遺品
自分が使っていた物に関する事柄を伝えるためのタブです。貰ってほしい人・処分してほしい物など、遺品についてはここへ書き込んでおいてください。
残された家族が揉めたり遺品の処分に困らないよう、遺品の処遇についてこまかく書き込んでおくことが大切です。
デジタル遺品
デジタル遺品とは、パソコンだけではなくパソコンやタブレットのデジタル機器の中にあるデータになります。
SNSのアカウント・ゲームアカウント・写真や動画・インターネットバンキングの情報など、デジタル遺品は本人がいないと把握が難しいものが多いと言われています。
ここでデジタル遺品について自動抹消・IDやパスワード情報などを書き込んでおけば、自分の死後も周りが困らずに済むのでデジタル遺品については是非細かく記載しておいてください。
自由帳
自由帳に決まりはありません。自分の自由に思ったこと、死後についてなどを書き込んでください。
上記のタブでは伝えきれなかったことなど、自分の死後については伝えたいことが山ほどあるでしょうからこの「自由帳」を活用して全て「編みノート」で伝えられるようにしましょう。