Steamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法!
Steamクラウドとは、アメリカのValve Corporationが運営しているゲームのファイルストレージシステムです。Steamクラウドでは2つのApp ID間でクラウドストレージスペースの共有が可能です。今回はその共有方法について触れていきます。
目次
Steamクラウドとは?
Steamクラウドとは、ゲームのファイルストレージシステムで、アメリカのValve Corporationが運営しています。
Steamのセーブデータをオンラインで管理する機能
Steamのセーブデータをオンラインで管理する機能です。指定したファイルやディスクに書き込まれたファイルをゲーム終了後に自動的にSteamサーバーへ複製してくれます。
Steamクラウドでは2つのApp ID間でクラウドストレージスペースの共有が可能です。今回はその共有方法について触れていきます。なお、今回はSteamクラウドを用いずに別PC(パソコン)でゲームの続きを行う方法についても触れていきたいと思います。
Steamクラウドでできること
Steamクラウドはゲームを楽しむために用意された機能がたくさんあります。一つひとつ確認していきましょう。
どのPCで遊んでもセーブデータを共有
Steamクラウドは、別のPC(パソコン)で遊ぶ機会があった時、どのPC(パソコン)で遊んでもセーブデータを共有することができます。
Steamクラウドと対象のゲームがインストールされていれば、複数の場所でセーブデータを利用して遊ぶことができるというわけです。※ゲームの推奨スペックを満たす必要があります。
OSの違うPCでもプレイ可能
また、SteamクラウドではOSの違うPCでもプレイが可能となっています。ただし、前述したセーブデータを共有する条件(ゲームの推奨スペックを満たすこと+対象のゲームがインストール済みであること)を満たす必要があります。
オフラインでのプレイが可能
ちなみにSteamではオフラインでのプレイが可能となっています。ただし、Steamクラウドにはオンライン環境が必要です。一度オンライン環境へ繋ぐことでセーブデータを共有する形となっています。
アンインストールしてもセーブを残せる
さらに、Steamではアンインストールしてもセーブを残すことができます。Steamクラウド対応のゲームの場合、ゲームを再インストールさえすればSteamクラウドのセーブデータから続きを楽しむことが可能です。
Steamクラウドの共有に対応するゲームの見分け方
Steamクラウドには、Steamクラウドの共有に対応するゲームとそうでないゲームがあります。今回はそんなSteamクラウドの共有に対応するゲーム見分け方についても触れていきたいと思います。
見分ける方法
Steamクラウドの共有に対応するゲームの見分け方としては、Steamのゲームを購入する時と購入後で見方が異なります。
購入時
Steamでゲームを購入するときにSteamクラウドの共有に対応するゲームかどうか見極めたい場合、ゲームのストアページをチェックしてみてください。PC(パソコン)の場合、画面右側の列にゲームの情報が記載されています。
言語表記の上に「Steamクラウド」と記載されていれば、Steamクラウドに対応したゲームです。「Steamクラウド」の隣には雲のマークが表示されているのでマークを目印にしてもいいでしょう。
購入後
Steamで購入済みのゲームからSteamクラウドの共有に対応しているか見極めたい場合はライブラリを確認してみてください。ステータスの隣に雲のマークが表示されていれば、Steamクラウドの共有に対応したゲームです。
Steamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法~対応ゲーム~
Steamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法について解説していきたいと思います。まずはSteamクラウドの共有に対応しているゲームについてです。
同期の手順
同期の手順はとても簡単です。Steamクライアントの設定メニューからクラウドタブを選択してみてください。クラウドタブから「Steam クラウドを有効化して、サポートするアプリ情報を同期化する」にチェックが入っているか確認してみてください。
チェックが外れている場合、このチェックを入れることでクラウドとの同期を行うことができます。逆にこのチェックを外せば、ユーザーはクラウドとの同期を解除することができます。
Steamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法~非対応ゲーム~
続いてSteamクラウドに非対応のゲームに対するセーブデータを複数のPCで共有する方法について解説していきたいと思います。
セーブデータの場所/種類は?
Steamのゲームのセーブデータの場所はPC(パソコン)内にある以下フォルダに保存されています。
\Steam\userdata\[Random Number]\[Game ID]\remote
※[Game ID] = [App ID]
ここに保存されたデータのバックアップをとり、Steamを楽しむ予定の別PC(パソコン)にバックアップしたデータをコピーすることになります。
同期の手順
それではさっそくSteamクラウドに非対応のゲームに対する同期の手順について確認していきましょう。
セーブデータのバックアップを作成
Steamクラウドに非対応のゲームの場合、同期を行う前にまずセーブデータのバックアップを作成します。
オンラインストレージのフォルダにセーブデータを移す
該当のフォルダからセーブデータのバックアップを作成できたら、続いてオンラインストレージのフォルダにセーブデータを移す作業を行います。このフォルダをオンラインストレージのフォルダへ張り付けてください。
ジャンクションの作成と確認
バックアップ作成とオンラインストレージへのセーブデータ移行を終えた後は、ジャンクションの作成と確認を行います。Windows10のジャンクションとは、WindowsOSで利用可能なリンクの機能の一つです。
まず管理者としてコマンドプロンプトを実行します。続いてcdコマンドから該当のフォルダへ移動します。
コマンド例)cd "C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\[Random Number]\[Game ID]\remote"
続いて以下コマンドを入力してみましょう。以下コマンドにより、該当のフォルダにはショートカットの矢印が付与されます。
コマンド例)mklink /J userdata "(OneDriveに移動したuserdataフォルダ)"
同期先のPCでの設定手順
続いてSteamクラウドにアップロードしたデータを同期先のPC(パソコン)で利用するための設定手順について触れていきましょう。
まずは同期先のPC(パソコン)のフォルダ内に過去のデータがバックアップされているようであれば削除してください。その後、オンラインストレージのデータを同期先でも同じようにジャンクション作成します。
正しくジャンクションが作成されれば、PC(パソコン)起動後にセーブデータを利用してゲームを楽しむことができるようになるでしょう。
Steamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法!~まとめ~
今回はSteamクラウドのセーブデータを複数のPCで共有する方法について触れてきました。Steamには様々なゲームが配信されています。その中にはSteamクラウドが導入されていないゲームも存在しています。
ジャンクションの設定は初めての方には難しい作業かもしれません。コマンドプロンプトの操作時も、フォルダに誤りがあれば当然機能しません。コマンドも間違いないよう、コマンドプロンプトの操作には十分気を付けて作業してみてください。
また、ジャンクションを初めて行う場合は必ずバックアップも取っておいてください。Steamのゲームをオンラインストレージサービスへジャンクションしたい場合、各ゲーム毎に設定を行う必要があります。
不用意にバックアップデータを消さないよう、保存データの扱いも気を付けておくとよいでしょう。ちなみにジャンクション作業が面倒な方は、各ゲームのデータを単純にコピーして貼り付けてみる方法もあります。
オンラインストレージサービスを利用していない方やジャンクション作業が苦手な方は無理せずこちらの方法も試してみてください。あまり難しく考えず、自分に合った方法を用いて別のPC(パソコン)でゲームを楽しむとよいでしょう。