Googleは「Google アシスタント」において29ヶ国語リアルタイム翻訳機能を2020年に提供開始することを発表しました。「Google アシスタント」に「OK Google, 通訳になって」と話しかけるだけで29ヶ国語をリアルタイムに翻訳してくれます。
Googleは2019年11月20日、「Google アシスタント」のビジネス向け新機能となる 29ヶ国語リアルタイム翻訳機能を、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて2020年に提供開始することを発表しました。
これは日本語や英語を含む29ヶ国語をリアルタイムに翻訳し、店頭でのスムーズな会話をサポートします。「OK Google, 通訳になって」と話しかけるか、画面をタップするだけで海外からの来訪者とのスムーズな会話が可能になるでしょう。
この機能をより多くのビジネスに活用してもらうために、2019年中にパイロットプログラムを開始し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、同機能を2020年に一般公開する予定としています。
「Google アシスタント」では今現在すでにリアルタム翻訳機能に対応していますが、「OK Google、英語を翻訳して」というように言語を指定する必要があります。
今回の新機能の29ヶ国語リアルタイム翻訳機能では、前途の通り 「OK Google, 通訳になって」と話しかけると「通訳モード」となり、さらに続けて会話することでその会話の言語を自動認識し、通訳になってくれる仕組みです。
今回の新機能において、提灯を扱う創業明治25年の老舗店が実証実験に協力しています。四代目の吉田雄一さんは、「最近国際色豊かな観光客が増えていて、提灯の伝統や歴史について言葉の壁を越えて伝えていきたい」と考えているようです。
Googleは、今後「Googleアシスタント」の新機能が通訳になって、日本の職人の技の素晴らしさを伝えられるように開発を行うとしています。新機能は2020年の東京2020オリンピック・パラリンピックにおいて大活躍することが期待されます。
また「Googleマップ」に新しい翻訳機能が追加され、「Googleマップ」上で行きたい場所を見つけてタップするだけで、日本語による場所や住所の読み上げが可能となりました。
海外からの来訪者が住所の読み方が分からない場合、またタクシーで行き先を伝えたり道を聞いたりしたい時に利用できます。この翻訳機能も東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて大いに活躍が期待されます。
またGoogleはすでに無料のツールも提供していて、無料ツールの「Google マイビジネス」を利用すれば、登録されているお店がGoogle検索やGoogle マップで簡単に検索できます。
検索を行うと「Google マイビジネス」に登録したお店の情報は自動的に翻訳され、住所や営業時間、レビュー等も各国の言語で表示されるので海外からの来訪者も活用できるでしょう。
元々の言語で書かれた情報の下に翻訳された情報が表示されるため、例えば住所やレビューを翻訳アプリにペーストしたり、ポケット辞書を使って解読したりする手間が省けとても便利です。