2画面端末OS「Windows 10X」をエミュレートできるアプリとSDKが公開されました。「Windows 10X」をエミュレートできる「Microsoft Emulator」アプリとSDKは、開発者向けWebサイトから無償でダウンロードできます。
Microsoftは米現地時間2月11日、2画面端末の開発にフォーカスしたオンラインイベント「Microsoft 365 Developer Day」を開催しました。
そこで2020年内に発売する予定である「Surface Neo」を含む2画面端末のための専用OS「Windows 10X」のエミュレーターとソフトウェア開発キット「SDK」を公開したことを発表しました。
「Windows 10X」をエミュレートできる「Microsoft Emulator」アプリとSDKは、今現在以下のリンクの開発者向けWebサイトから無償でダウンロードできます。またエミュレーターは「Microsoft Store」でも公開されています。
Microsoftの狙いは、ほとんどの既存のWindowsアプリケーションが、開発者が修正しなくても「Windows 10X」で普通に動くようにすることです。
アプリ開発者は「Windows 10X」をエミュレートできる「Microsoft Emulator」アプリとSDKを使うことで、年内の「Surface Neo」の発売までにアプリを対応させることが可能となります。
Microsoftは「Microsoft 365 Developer Day」で「Windows 10X」のコンテナシステムについて説明しています。
「Windows 10X」をエミュレートすることで、既存の「Universal Windows Platform(UWP)」アプリや「Win32」アプリを展開したり、タッチ操作やデバイスの開閉・回転など「Windows 10X」上でのアプリの動作をチェックすることができます。
Microsoftはコンテナを採用することで、セキュリティを強化し既存のWindowsアプリにあまり変更を加えずに機能させることができると説明しています。
エミュレーター「Windows 10X Emulator Image 10.0.19563.0(Preview)」のダウンロードは、「Microsoft Store」からも可能です。
ただ、「Microsoft Emulator」アプリに「Windows 10X」のイメージは含まれていないため、動作させるためには別途環境を導入する必要があります。
エミュレーターの動作には64bit版のプレビュー版「Windows 10」の環境が必要となります。エディションは「Pro」以降で「Windows Insider Preview」Build 19555以降の環境を準備しなければ動作しません。さらに以下の環境要件があります。
ハードウェア環境要件 | |
OS | Windows 10 Insider Preview build 19555以降 |
CPU | 最低でも4コアを搭載するIntel製CPU |
RAM | 8GB以上 |
ストレージ | 15GBのディスク空き領域(SSDを推奨) |
その他 | DirectX 11.0以降、WDDM 2.4以降のグラフィックドライバー |