Microsoftが「Windows 10」アプリに新しいアイコンを導入し「アイコン」をカラフルにする更新を行うことを発表しました。Windows 10標準アプリの「アイコン」がカラフルに変更した背景や内容についてご紹介します。
現地時間の2月20日、Microsoftが「Windows 10」アプリに新しいアイコンを導入し「アイコン」をカラフルにする更新を実施することを発表しました。
Microsoftでは、「アイコン」をカラフルにするバージョンアップについて、「Windows Insider Program」の「Fast」リングに参加するユーザーに対して、先行リリースとなります。
「Windows Insider Program」の「Fast」リングに参加するユーザーは、「Windows 10」のPCから「Windows Update」を利用して最新ビルドへアップデートすることができます。
最新ビルドの先行体験版となる「Windows 10 Insider Preview Build 19569.1000」では、「Windows 10」標準搭載のメールとカレンダーのアイコンがカラフルな新アイコンに更新されます。
「Windows 8」世代に搭載されていたアイコンはフラットでモノクロなデザインとなっており、カラフルなタイルデザインとの相性が良いと指摘しています。
Microsoftでは今回の新アイコンの導入については、フラットでモノクロなデザインと、サードパーティアプリの立体的なアイコンが混在することが違和感があったと指摘しています。
このためMicrosoftでは「Windows 10」には、各アプリアイコンへのアプローチを進化させる必要がある」と新しいデザインの導入について検討を進めていました。
「Windows 10」の最新ビルドに導入されたアイコンの新デザインは「Fluent Design System」となっています。
最新ビルドに導入されたアイコンの新デザイン「Fluent Design System」では、従来のフラットなタイルデザインから変更され、ライティングや奥行きをはじめとして、動きや素材感などが統一的に扱われるようになっています。
新しいアイコンは、従来の抽象化されているモノクロアイコンから、より具体的で親しみやすいようカラフルになるよう使用する色数が増えており、アイコンに立体感と素材感が追加されています。
「Fluent Design System」では、リッチさとシンプルさが併用されており、モバイルやVR/MRでの利用にも違和感なく利用できるよう設計されています。
新しいアイコンへ更新対象のアプリについては、「Windows 10」の標準アプリでは「アラーム & クロック」・「電卓」・「メール」・「カレンダー」などの組み込みアプリから、順次、更新されていく予定となっています。
「Windows 10」にて、新しいアイコンへ更新を行うには、「Microsoft Store」のアップデートを利用することで、最新のデザインに対応することができます。
なお、「Release Preview」リングを利用しているユーザーを対象に、「メール」と「カレンダー」の新アイコンがロールアウトとなっています。
新デザインの「Fluent Design System」が導入されるデバイスについては、「Windows 10」の他にも、MacやiOS・Androidのマイクロソフト製アプリにも適用されるとのことです。
新デザインの「Fluent Design System」が、MacやiOS・Androidのマイクロソフト製アプリにもなじむよう設計を行った背景について、Microsoftが「クラウドサービスの会社」としての基盤を築く目的もあるとみられています。
Microsoftでは一般のリリースに先行して、「Windows Insiders」の登録ユーザーに向け、今後数か月にわたって標準アプリの新しいアイコンデザインへ更新を行う予定となっています。
なおその後、一般ユーザーを対象に、「Microsoft Store」でのアプリ更新を行うことで新アイコンへ更新されるようになります。