Android向け「Googleアシスタント」のWebページの音声読み上げ機能の利用が可能になりました。Androidデバイスに 「OK, Google, Read it」と言うと「Googleアシスタント」が指定したWebページを読み上げてくれます。
米現地時間3月4日、Googleは1月にラスベガスで開催された世界の見本市「CES 2020」で、すでに紹介したAndroid向けの「Googleアシスタント」によるWebページを音声で読み上げてくれる機能の利用が可能になったことを発表しました。
「Googleアシスタント」のWebページ読み上げ機能とは、「OK, Google, Read it」と言うと指定したページを読み上げてくれる機能です。
調理中で手がふさがっていて画面をスクロールできない時や運転中などスマホの画面をずっと見られない時などに便利に利用できます。
利用方法は、Webブラウザで読み上げたいページを開いた状態で「Googleアシスタント」に「OK, Google, Read it」と英語で言うと、英語のWebページは英語で、日本語のページは日本語で読み上げてくれます。
この読み上げのスピードは画面下のコントローラで調整可能で、読み上げる速度は0.5~3.0倍で調整できます。また、Andoridデバイスの画面右上の縦3点のアイコンをタップし、メニューから「Translation」を選ぶと、42カ国語から翻訳先の言語を選べます。
例えば一度日本語を選ぶと、それからは自動で日本語に翻訳し読み上げてくれます。
現時点では日本語で「読んで」と命令をしても、日本語対応はしていないので読み上げて貰えず、英語で「Read it」と言わなければ対応されません。いずれは日本語コマンドにも対応するとされています。
さらに「Googleアシスタント」が音声で読み上げないようにも設定することが可能です。Webページに個人情報が含まれている場合など、様々な理由で「Googleアシスタント」に音声で読み上げられたくないこともあるでしょう。
読み上げ機能が誤って起動されると困る場合は、この設定を無効化しておくことも可能です。これはページ単位で設定しておく必要があります。
2020年1月の「CES 2020」で紹介された新機能は、Android向け「Googleアシスタント」によるWebページの音声読み上げ機能だけではありません。
新機能「Scheduled Actions」では、「Googleアシスタント」に対応している家電を起動したり停止してほしい時間を設定したりできるようになります。例えば「OK Google、明朝の5時にエアコンを付けて」と命令をしたりできるようになります。
これはエアコンだけでなく、空気清浄機、お風呂、掃除機、コーヒーメーカーなどでも利用できるようになるようです。
また新機能「household notes」は、家族で共有できる掲示板みたいな機能です。家族全員が掲示板に貼るメモを作成し表示することができます。「OK Google、ご飯は冷蔵庫に入ってるとメモを残して」というとディスプレイの画面に表示されます。
また、家族全員にとって共通の連絡先を「speed dial」に設定をすることも可能になります。設定後に「OK Google、お母さんに電話して」と声をかけたりスマートディスプレイの公開連絡先リストにある名前からも、タップするだけで通話できます。
離れて暮らす子供や両親、祖父母、また親しい友人などの連絡先を設定しておくと便利に使うことができます。