Googleアカウントのセキュリティキーの登録が、Androidからでも登録可能となりました。今後はAndroid端末や「Safari」を使用するMacPC対象でGoogleアカウントセキュリティキーの登録が可能となり、自宅にPCがない環境でも利用できます。
Googleアカウントのセキュリティを強化する「セキュリティキー」の登録が、モバイル版の「Google Chrome」ブラウサやMacOSの「Safari」から登録することが可能となりました。
今後は「Safari」を使用するMacOS 13.0.4以降のMacや、「Chrome 70」以降のAndroid 7.0以上の端末が対象で、「Googleアカウント」セキュリティキーの登録が可能となります。
これまで「Googleアカウント」のセキュリティキーを利用するにあたって、PCからやMacの「Google Chrome」対象で登録を行う必要がありました。
PCやMacの環境が整っている場合は登録に何も問題ありませんが、自宅にPCがない場合はスムーズにはいきませんでした。今後はAndroidから登録可能なので、自宅にPCがない環境であっても簡単に利用することができるでしょう。
またAndoridやMacからの登録は「Google Chrome」からだけではなく「Safari」も対象となりさらに便利になります。
「セキュリティキー」とは「Googleアカウント」にログインする際に、2段階認証のデバイスとして利用できる物理デバイスのことを指しています。
アカウントの2段階認証には、SMSで送られてくる数ケタの数字を入力する方法が一般的ですが、小さな端末のUSB Type-Cの「Titan セキュリティキー」などを利用する方法も多く取り入れられています。
「Titanセキュリティキー」の場合は直接PCやMacのUSBポートに挿して認証したりBluetoothで接続して利用したりすることが可能です。最近ではスマホをセキュリティキーとして使うことも可能になりました。
Googleでは2011年から様々なGoogleサービスを利用するために「Googleアカウント」にログインする際、SMSで送られてきたコードを入力するなどの2段階認証を利用できるようにしています。
このSMSやプッシュ通知による2段階認証は安全性は高いと利用されてきましたが、実はセキュリティキーを通じた2段階認証と比較するとフィッシングに弱くコードが奪われることもあるようです。
セキュリティキーを通した2段階認証は、ログインしようとしているデバイスとBluetooth通信しなければならない仕組みですので、安全性もより高いものと言えます。
物理的なセキュリティキーは小型とはいえ持ち歩かなければならない点が面倒ですが、前述したようにAndroid端末やiOSの「Google Smart Lockアプリ」を利用して、スマホをセキュリティキー代わりにもできるため、このデメリットは解消されるでしょう。