NTTドコモは3月25日から開始する「5G」サービスの料金プランを発表しました。発表されたNTTドコモの「5G」料金プランは2つで、容量無制限の「5Gギガホ」と段階制の「5Gギガライト」となっています。今回はドコモの「5G」料金プランについて詳しく解説します。
NTTドコモは3月18日、次世代モバイル通信「5G」サービスの料金プラン「5Gギガホ」「5Gギガライト」と「5G」対応スマートフォンについて発表しました。
NTTドコモは次世代モバイル通信「5G」サービスを2020年3月25日から開始し、それに合わせて「5G」対応のスマートフォンやモバイルルーター、各種サービスを提供開始します。今回はNTTドコモの「5G」料金プランについて詳しく解説します。
NTTドコモが発表した「5G」向けの料金プランは、今ある「4G LTE」プラン「ギガホ」と「ギガライト」の構成をそのまま使用していて、契約期間や月間のデータ使用量の上限など完全に撤廃されるかたちとなります。
まず大容量の料金プラン「5Gギガホ」は、基本料とデータ通信料込みで月額7650円(税抜)です。月間容量は100GBとされていますが、当面の間は「データ量無制限キャンペーン」としてデータ通信容量は無制限の使い放題になります。
「5Gギガホ」で容量無制限のキャンペーンが終了すると、月間容量は100GBとされていますのでデータ制限に達した場合、上下3Mbpsの通信制限がかかることになります。
これは「4G向けギガホ」の制限(1Mbps)よりもやや緩和されていて、YouTubeで480pの動画がみられる程度です。
もう1つの料金プラン「5Gギガライト」は段階制プランで、月間の通信量が1GB、3GB、5GB、7GBという各段階があり、使用データ量に応じて料金が決まるプランとなっています。それぞれの料金は以下の一覧の通りです。
使用データ量 | 料金(1回線) | 料金(2回線) | 料金(3回線以上) |
~1GB | 2980円 | 2480円 | 1980円 |
~3GB | 3980円 | 3480円 | 2980円 |
~5GB | 4980円 | 4480円 | 3980円 |
~7GB | 5980円 | 5480円 | 4980円 |
「5Gギガライト」ではネット接続サービス「spモード」の契約が含まれ、7GBに達した後の速度制限は128kbpsとかなり厳しい制限がかかります。上限に達した後は1GBあたり1000円を追加して通信速度制限を解除することが可能です。
「5Gギガホ」と「5Gギガライト」の選択基準は分かりやすく、「5G」で毎月の通信容量があまり必要ない人は「ギガライト」、それなりに使う人は「ギガホ」となります。
紹介した2つのプランの他に「5Gデータプラス」というオプションがあります。「5Gデータプラス」は一人で2台の機種を利用する場合、月額1000円で2台目の端末で5G回線が利用できるプランです。
利用する際にはペア設定でき、その通信量はユーザーが契約している「5G」の料金プランをシェアする形となります。例えば1台目が「5Gギガホ」で契約している場合、2台目の通信量は最大30GBまでとしています。
NTTドコモでは「5Gギガホ」契約の場合、データ容量無制限キャンペーンを提供するとしています。キャンペーン概要は以下の通りです。
キャンペーン期間 | 2020年3月25日から(今のところ期限は設定されていない) |
キャンペーン条件 | 「5Gギガホ」を契約(個人名義・法人名義) |
対象料金プラン | 5Gギガホ |
割引内容 | キャンペーン期間中、毎月の利用可能データ量が無制限。 |
キャンペーン実施の理由については、ネットワーク設備への影響を見極めるためとしています。
つまりNTTドコモは「5G」サービスのプランに関して容量無制限を通常プランにするために、キャンペーンで容量無制限にすることでネットワーク設備に問題が生じないかを確認するようです。
NTTドコモの「5G」サービス開始当初の通信速度はSub-6と呼ばれる低めの周波数帯でのサービスで、下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbpsです。
2020年6月以降はより高い周波数である「ミリ波」によるサービスが加わり、下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsとなります。
サービス当初利用できるのは全国150カ所、基地局500カ所で利用でき、2020年6月時点で全都道府県に導入される予定です。対応時期とそのエリアは以下のようになっています。
対応時期 | 対応エリア |
2020年3月末 | 全国150か所 |
2020年6月末 | 全都道府県に導入 |
2021年3月末 | 全政令指定都市に導入 500都市以上に導入 |
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