2020年06月02日更新
【ドコモ】「5G」料金プラン発表!5Gギガホは容量無制限!
NTTドコモは3月25日から開始する「5G」サービスの料金プランを発表しました。発表されたNTTドコモの「5G」料金プランは2つで、容量無制限の「5Gギガホ」と段階制の「5Gギガライト」となっています。今回はドコモの「5G」料金プランについて詳しく解説します。
目次
ドコモ3月25日スタートの「5G」サービス、「料金プラン」発表
NTTドコモは3月18日、次世代モバイル通信「5G」サービスの料金プラン「5Gギガホ」「5Gギガライト」と「5G」対応スマートフォンについて発表しました。
NTTドコモは次世代モバイル通信「5G」サービスを2020年3月25日から開始し、それに合わせて「5G」対応のスマートフォンやモバイルルーター、各種サービスを提供開始します。今回はNTTドコモの「5G」料金プランについて詳しく解説します。
容量無制限料金プラン「5Gギガホ」
NTTドコモが発表した「5G」向けの料金プランは、今ある「4G LTE」プラン「ギガホ」と「ギガライト」の構成をそのまま使用していて、契約期間や月間のデータ使用量の上限など完全に撤廃されるかたちとなります。
まず大容量の料金プラン「5Gギガホ」は、基本料とデータ通信料込みで月額7650円(税抜)です。月間容量は100GBとされていますが、当面の間は「データ量無制限キャンペーン」としてデータ通信容量は無制限の使い放題になります。
「5Gギガホ」で容量無制限のキャンペーンが終了すると、月間容量は100GBとされていますのでデータ制限に達した場合、上下3Mbpsの通信制限がかかることになります。
これは「4G向けギガホ」の制限(1Mbps)よりもやや緩和されていて、YouTubeで480pの動画がみられる程度です。
使用データ量に応じて料金が決まる「5Gギガライト」
もう1つの料金プラン「5Gギガライト」は段階制プランで、月間の通信量が1GB、3GB、5GB、7GBという各段階があり、使用データ量に応じて料金が決まるプランとなっています。それぞれの料金は以下の一覧の通りです。
使用データ量 | 料金(1回線) | 料金(2回線) | 料金(3回線以上) |
~1GB | 2980円 | 2480円 | 1980円 |
~3GB | 3980円 | 3480円 | 2980円 |
~5GB | 4980円 | 4480円 | 3980円 |
~7GB | 5980円 | 5480円 | 4980円 |
「5Gギガライト」ではネット接続サービス「spモード」の契約が含まれ、7GBに達した後の速度制限は128kbpsとかなり厳しい制限がかかります。上限に達した後は1GBあたり1000円を追加して通信速度制限を解除することが可能です。
「5Gギガホ」と「5Gギガライト」の選択基準は分かりやすく、「5G」で毎月の通信容量があまり必要ない人は「ギガライト」、それなりに使う人は「ギガホ」となります。
2つのプランとデータ量をシェアする「5Gデータプラス」
紹介した2つのプランの他に「5Gデータプラス」というオプションがあります。「5Gデータプラス」は一人で2台の機種を利用する場合、月額1000円で2台目の端末で5G回線が利用できるプランです。
利用する際にはペア設定でき、その通信量はユーザーが契約している「5G」の料金プランをシェアする形となります。例えば1台目が「5Gギガホ」で契約している場合、2台目の通信量は最大30GBまでとしています。
「5Gギガホ」契約の場合はデータ量無制限キャンペーン実施
NTTドコモでは「5Gギガホ」契約の場合、データ容量無制限キャンペーンを提供するとしています。キャンペーン概要は以下の通りです。
キャンペーン期間 | 2020年3月25日から(今のところ期限は設定されていない) |
キャンペーン条件 | 「5Gギガホ」を契約(個人名義・法人名義) |
対象料金プラン | 5Gギガホ |
割引内容 | キャンペーン期間中、毎月の利用可能データ量が無制限。 |
キャンペーン実施の理由については、ネットワーク設備への影響を見極めるためとしています。
つまりNTTドコモは「5G」サービスのプランに関して容量無制限を通常プランにするために、キャンペーンで容量無制限にすることでネットワーク設備に問題が生じないかを確認するようです。
ドコモ「5Gサービス」の対応エリア
NTTドコモの「5G」サービス開始当初の通信速度はSub-6と呼ばれる低めの周波数帯でのサービスで、下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbpsです。
2020年6月以降はより高い周波数である「ミリ波」によるサービスが加わり、下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsとなります。
サービス当初利用できるのは全国150カ所、基地局500カ所で利用でき、2020年6月時点で全都道府県に導入される予定です。対応時期とそのエリアは以下のようになっています。
対応時期 | 対応エリア |
2020年3月末 | 全国150か所 |
2020年6月末 | 全都道府県に導入 |
2021年3月末 | 全政令指定都市に導入 500都市以上に導入 |
「5G」通信が可能な施設やスポット
NTTドコモは2020年3月末時点で、「5G」通信が可能な施設やエリアを公開しています。「5G」エリアは、当初はスポット的展開で人が集まる場所などに集中的に整備されます。
現在の「4G LTE」のように広範囲で展開が可能になるのは来年2021年後半になるようです。「5G」通信が利用できる具体的なエリアは以下のリンクからドコモのページで確認できますが、スタジアムや駅、観光施設、ドコモショップなどが挙げられます。
スタジアムでは、札幌ドーム、東京スタジアム、ナゴヤドーム、マツダZOOMZOOMスタジアム、福岡PayPayドーム、また羽田国際空港、成田国際空港、関西国際空港内の一部エリアなどで利用可能です。
東京スカイツリー、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどの観光施設などでも利用できます。リンクから確認できるエリアでも電波が届きにくい場所がありますが、その場合はLTE通信になるようです。
「5G」エリアを出た場合は現在の5Gスマホでは「4G LTE」に繋がります。「4G LTE」エリアも「5Gギガホ」契約であれば使い放題で利用できます。
「5G」対応スマホは7機種
NTTドコモでは、以下の「5G」対応スマートフォンは7機種、データ通信製品1機種を発売予定となっています。今後は5Gスマホを積極的に展開し、2023年度中に2,000万契約を目標としています。
発売日 | 対応機種 |
3月25日 | Galaxy S20 5G SC-51A AQUOS R5G SH-51A |
4月下旬以降 | LG V60 ThinQ 5G L-51A Xperia 1 II SO-51A |
5月下旬以降 | Galaxy S20+ 5G SC-52A Wi-Fi STATION SH-52A |
6月下旬以降 | arrows 5G F-51A |
6月以降 | Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52A |
NTTドコモによると、これまで紹介した「5G」プランは「5G」スマートフォンの購入を条件としています。つまり「5G」スマートフォンを購入せず、プランだけを切り替えることはできません。
ただし技適取得済みの「5G」スマートフォンを準備すれば、NTTドコモが発売する「5G」スマートフォンでなくても「5G」プランの契約が可能となります。
他キャリアの「5G」スマートフォンのSIMロックを解除したものや「HUAWEI Mate 30 Pro」のようなSIMフリーの5G対応機種での利用は可能となります。
「4G」スマートフォンのSIMを差し替えでも利用可能か?
「4G」スマートフォンのSIMを差し替えをしても利用できるか?という点については、ドコモでは「5G」プランのSIMを別のスマートフォンに差し替えて使うことは保証外としています。
ただ「5G」プランを契約する際、現在「nanoSIM」スマートフォンを使っている場合は、SIMカードの変更なく「5G」プランへの切り替えが可能とされています。
つまり「nanoSIM」が使えるスマートフォンであれば、「4G LTE」スマートフォンでも「5G」の通信が使える可能性があるということです。