2020年03月07日更新
ソフトバンクの「5G」エリア/端末は?料金/サービスなど発表まとめ!
ソフトバンクは「5G」の商用サービス開始に向けた「新商品・新サービス発表会」を開催し「5G」の商用サービスの開始日や対応する4つ端末、展開エリアなどを発表しました。今回はソフトバンクの「5G」エリアや対応端末や機種、料金プランについて詳しく解説します。
目次
ソフトバンク「5Gサービス」端末やエリア公開
ソフトバンクは2020年3月5日、「5G」の商用サービス開始に向けた「新商品・新サービス発表会」を開催しました。この発表会は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、ライブ中継によるものとなりました。
ソフトバンクのコンシューマー事業を統括する榛葉淳副社長が登壇し、「5G」の商用サービスの開始日は3月27日になることを発表し、対応する4つ端末や料金プラン、そして新サービスの「5G LAB」について紹介しました。
今回はソフトバンクの「5G」の商用サービスについて詳しく解説します。
「5G」サービス開始日とエリアマップ公開
ソフトバンクは「5G」サービス開始日3月27日であるとし、「5G」サービスのエリアマップを公開しました。「5G」サービスは開始日当初は一部の対象エリアから開始し、対象エリアを徐々に拡大していく予定です。
今回公開されたエリアマップを見ても、東京都では4月末時点で東京駅・有楽町駅・銀座・霞が関など超都心部のみとなっています。渋谷や新宿など副都心の駅周辺は夏以降の対応となるようです。
開始日はエリアが限定的な理由として「5G」に割り当てられている電波の特性が関係しています。「5G」サービスの開始日当初は「ミリ波帯」が利用されません。
ミリ波帯は28〜60GHz帯という高い周波数帯を利用するもので、高速な通信を実現しやすい帯域ですが、干渉に弱く高い技術が必要とされます。
「ミリ波帯」を利用すれば高速通信サービスを提供できますが、前述したように運用には技術的に無理があり、さらには「5G」サービス提供開始時は対応スマホも限られるため、エリアを広くカバーする用途としては向いていません。
総務省では現在、既存の「4G」周波数帯を「5G」に転用する議論を進めていて、「5G」を支える万全なインフラの整備も必要となり5Gエリアの全国化はこれを待たなければなりません。
ソフトバンクは「4G」周波数帯を「5G」転用する整備を進め、2021年中には「5G」サービスの利用割合を90%超えるよう目指す方針です。
ソフトバンク、4機種の「5G」対応スマホ発表
ソフトバンクは、「5G」サービス開始日に対応するスマートフォン4つの端末を発表しました。
「LG V60 ThinQ 5G」「AQUOS R5G」「ZTE Axon 10 Pro 5G」「OPPO Reno3 5G」の4機種で、この中で「OPPO Reno3 5G」は、国内の通信事業者としてソフトバンクだけが取り扱う端末となります。
4機種全てが端末購入補助プログラム「トクするサポート+」に対応します。今回「SoftBank Air」のようなCPEやモバイルWi-Fiルーターはまだ発表されていません。
AQUOS R5G (発売日:3月27日)
「AQUOS R5G」はシャープのスマートフォンとしてはじめて8K撮影に対応する端末です。8Kで撮った動画から被写体を認識して自動でフォーカスする機能を搭載しています。本体価格は12万9600円(税込)です。
チップセットはクアルコム製のスマホ向け最上級の「Snapdragon 865」を搭載しメモリ(RAM)は12GBで最新規格のLPDDR5型を搭載します。
ストレージは256GBで、microSDスロットは最大1TBのmicroSDXCカードに対応します。防水防塵、おサイフケータイ、指紋認証に対応しバッテリー容量は3730mAhです。大きさは約162×75×8.9mm、重さは約189gです。
「ZTE AXON 10 Pro 5G」 (発売日:3月27日)
「ZTE AXON 10 Pro 5G」は大型な6.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、背面カメラは3眼仕様で、AIを使ったシーン認識も可能です。画面内指紋センサーなどをサポートしています。本体価格は8万9280円(税込)となっています。
カメラの構成は4800万画素のメインカメラ(f/1.8)、2000万画素広角カメラ、800万画素の望遠カメラで、RAMは6GB、ROMは128GB、バッテリーは4000mAh、Snapdragon 865とSnapdragon 765Gを搭載しています。
「LG V60 ThinQ 5G」 (発売日:4月下旬以降予定)
「LG V60 ThinQ 5G」はサブディスプレイ付きの専用ケースを装着することで、簡単に2画面化できる端末です。本体の販売価格は未定です。ソフトバンクが新たに提供するコンテンツ配信サービス「5G LAB」の「FR SQUARE」にも対応します。
2画面化できることで2つの画面でゲームとSNSを閲覧したり、大画面での音楽ライブやスポーツ観戦したりもできるでしょう。
バッテリー容量は4機種の中で最も多い5000mAhですが、重量は本体のみで約218g、専用ケース込みで約353gと重たいです。カラーはクラッシーブルーの1色のみとなっています。
「OPPO Reno3 5G」(発売日:7月下旬以降予定)
「OPPO Reno3 5G」はサイズは約72×159×7.7mm、重さは約171gで、4機種の中で最も軽量です。インカメラ用のパンチホールを設けたことで画面占有率約93.4%のベゼルレスを実現しています。本体の販売価格は未定です。
また厚さ7.7mmでありながら4025mAhもの大容量バッテリーを搭載していて、さらに20分で約50%、56分で100%までの急速充電に対応しています。防水・防塵、そしてフルセグ・ワンセグには非対応です。
カラーはミスティホワイトのみとなっています。「OPPO Reno3 5G」については「驚くような価格で、低価格で5Gをお楽しみいただく」とコメントされています。
ソフトバンクが最重視する新サービス「5G LAB」
「5G」の商用サービス開始にあたって、ソフトバンクは新サービスが「5G LAB」を重視しています。「5G LAB」は「AR」「VR」「多視点映像」「クラウドゲーミング」の4つから構成されるサービスです。
音楽ライブを神席で観賞できる「VR体験」やスポーツ観戦で選手の動きを様々な角度から見られる「多視点映像配信」など5G通信を生かしたコンテンツが提供されます。
「クラウドゲーミング」に関しては、NVIDIAとの協業でベータテスト中の「GeForce NOW Powered by SoftBank」を実用化し、2020年6月に正式サービスが開始されます。
これは従来本格的なゲーミングPCで遊ばれていた「重量級ゲーム」をクラウド上で処理しストリーミング方式でノートPCやスマートフォン、タブレットでもゲームできるようにするサービスです。
「5G LAB」の各サービスは7月末まで無料で提供され、主要ソフトバンクショップ45店舗で3月5日から体験できます。
料金プランは、既存の4G向け料金プランをベースに
「5G」の商用サービス開始にあたって、料金プランは「5G」専用プランは提供されません。2月25日に発表された「メリハリプラン」など、既存の4G向け料金プランに5G基本料(1000円)をプラスする形で5Gを利用できる仕組みとなります。
このような料金プランにした理由として、サービス開始当初の段階的に広がっていく状況ではまだ5G専用料金プランを作るには至らず、全国的に広がった時点で初めて正式に行うべきとしています。
2020年8月31日までに5Gに契約を切り替えたユーザーに対して、5G基本料は2年間免除されるキャンペーンを実施します。
対象プランは3月12日から提供する「メリハリプラン」「ミニフィットプラン」と「スマホデビュープラン」「データシェアプラン」の4種類となっています。