Googleは新型コロナウイルス感染拡大の影響でアップデートを停止していたChromeブラウザとChrome OSのアップデートを再開したことを発表しました。Google Chromeにて停止していたアップデートが再開となった内容についてご紹介します。
現地時間の3月26日、Googleは、アップデートを停止していたChromeブラウザとChrome OSのアップデートを再開したことを発表しました。
Googleでは、世界で問題視されている新型コロナウイルスの感染拡大の影響でアップデートを一時停止したとしていました。
なお、Googleでは、アップデートの再開に伴い、一時停止により、遅延となった改訂版のアップデートスケジュールについても前倒しの発表を行いました。
今後は、tableチャンネル(安定版)が3月30日の週に現行の「Chrome 80」のセキュリティ関連のアップデートが行われます。
また、当初3月17日に予定されていた次期バージョン「Chrome 81」については、「4月7日の週」にリリースの前倒しとなる予定変更が発表されています。
普段から、PCやスマホにて、「Chromeブラウザ」や「Chrome OS」を利用しているユーザーでも、自分が実際にどのバージョンのChromeを利用しているか把握している方は少ないのではないでしょうか?
今回のアップデート再開の発表によると、最も注目すべき変更点は「バージョン82」がリリース中止となった点です。
現状の「バージョン80」については、安定版としてリリースされており、「バージョン81」については、現状ベータ版の段階となっています。
Googleでは、「バージョン82」をリリース中止し、4月7日頃を目安に「バージョン81」が安定板と変更され、その後「バージョン83」が、数週間、予定より前倒しされ5月中旬にリリースされるとのことです。
現在、中国武漢市にて発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Googleでは、先週、ブラウザー「Chrome」のアップデートを一時的に停止することを決定しました。
国内でも、新型コロナウイルス感染拡大により、多くの会社で自宅勤務やテレワークの導入が行われています。
「Chrome」のアップデートを一時的に停止したのは、リソースが限定されているウェブ開発者やシステム管理者などに、深刻な混乱を引き起こさないようにすることが目的であったとされています。
Googleの「Chrome 82」では、全てのチャンネルについて、リリースを中止にすることが決定しました。
「Chrome 82」のリリースは中止となりましたが、「Chrome 82」で導入が予定していた機能については、「Chrome 83」に含まれるようになるとされています。
また、このスケジュールでは、当初予定していたスケジュールよりも3週間前倒しにてリリースされることが決定しています。
当初のスケジュールよりも3週間前倒しにてリリースされるバージョンについては、Canaryチャンネルと開発チャンネルで進めていた、4月28日にリリース予定となっていた「Chrome 82」については、リリースが中止となります。
なお、「Chrome 82」に搭載予定だった機能などは「5月19日の週」リリース予定の「Chrome 83」に引き継がれるとのことです。
その次のバージョンとなる「Chrome 84」の安定版については「7月14日の週」リリースの予定とされています。
現地時間の3月20日、Microsoftは、「Microsoft Edge 81」の安定リリースを延期することを発表しました。これにより、新バージョンとなる「Microsoft Edge」安定版へのアップデートは、一時的に停止されます。
「Chromium」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し、Web開発者や組織導入へのインパクトを最小限にするため、リリーススケジュールの調整に取り組んでいます。