Facebookがサービス提供を行っているメッセンジャーに「デスクトップ」アプリWindows/Mac版が登場しました。Windows/Mac版「デスクトップ」アプリがリリースされたFacebookメッセンジャーの特徴や背景についてご紹介します。
現地時間の4月2日、Facebookがサービス提供を行っているメッセンジャーにて「デスクトップ」アプリWindows/Mac版をリリースしたことを発表しました。
Facebookが公開を開始した「Facebook Messenger」のWindowsおよびMac向けアプリは、それぞれのアプリストアからインストールすることが可能となっています。
なお、この「Facebook Messenger」のデスクトップ版WindowsおよびMac向けアプリでは、無制限の複数人ビデオ通話ができ、家族や友人に連絡を取る際や、仕事での会議などに活用ができるほか、オンラインの飲み会も楽しむことができます。
メッセンジャーアプリの「デスクトップ」版となるWindows/Mac版を公開した背景については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事では、在宅勤務やテレワークが推奨され、外出自粛を要請する自治体も多くなっています。
Facebook Messengerは、今まで、Webブラウザを利用することで、Facebookを起動することが可能となっていました。
そんな中、メッセンジャー通話にデスクトップブラウザを使用するユーザーが100%以上増加しており、今回の「デスクトップ」版となるWindows/Mac版を公開により、「メッセンジャー」の利便性を向上させる目的が公開の背景にあるとされています。
今後は、Windows/Mac版の単体アプリが利用できるようになることで、ブラウザでタブを探したりする必要がなくなるため、より効率的に利用することが可能となります。
メッセンジャーアプリの「デスクトップ」版となるWindows/Mac版は、他のビデオ会議ツールと比較してみると、Facebookの友達全員が利用可能となっているため、会議や打ち合わせなどを行う際に、簡単に利用することができる点が特徴といえます。
ですが、現段階では、ビデオ通話でコミュニケーションを取ることが可能となっているものの、PCの画面共有機能には、対応していないため、本格的なリモートワークへの活用には向いていません。
また、iPhoneやAndroidのスマホ端末よりも、大きい画面でビデオチャットを行うことが可能となっています。なお、Facebook Messengerのビデオチャットに1度に参加できる人数は50人までに設定されています。
そのほかにも、「デスクトップ」版となるWindows/Mac版では、ダークモードに設定することも可能となっており、GIFについてもサポートしています。
Facebookによると、「Facebook Messenger」にて、音声もしくは動画チャットをデスクトップのWebブラウザから行うユーザーが、新型コロナウイルス感染症対策にて、在宅で過ごすユーザーが増えたこともあり、3月以降、急激に増加しているとのことです。
他社のサービス利用者数については、マイクロソフトの「ビデオ通話」が4400万人になったと発表しており、米Zoom Video Communicationsは「Zoom」の利用者が2億人以上になったと4月2日に発表を行っています。
Facebookでは、現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、ロックダウン状態になった場合について次のようにコメントしています。
Facebookでは、「在宅勤務や外出禁止の自粛要請が発令された場合に、「ビデオ通話」に「チャットアプリ」は、自宅にいて仕事を進める場合でも、会社への連絡や大きな会議など、重要なコミュニケーションプラットフォームになる」と考えています。
Facebookは、今後のチャットアプリは、人間のコミュニケーションを全面的にサポートするため、今後も機能強化に取り組んで行く方針です。