Microsoftは「Windows 10 1809」のサポート期限を半年延期することを発表しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮したMicrosoftの「Windows 10 1809」のサポート期限を半年延期とする内容についてご紹介します。
米国時間の4月14日、Microsoftは、「Windows 10 October 2018 Update(Windows 10 1809)」のサポート期限を半年延期することを発表しました。
Microsoftでは、今年3月に、「Windows 10 Fall Creators Update(Windows 10 1709)」にて、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮してサポートを延長しています。
今回発表された「Windows 10 October 2018 Update(Windows 10 1809)」のサポート期限の半年延期では、前回よりも多くエディションが、サポート延期の対象となっています。
現在、中国武漢市で発生した新型コロナウイルス感染拡大の影響にて世界中の人々が外出自粛などの環境に置かれています。
Microsoft社では、今回発表した「Windows 10 October 2018 Update(Windows 10 1809)」のサポート期限を半年延期する背景について、「現在の公衆衛生状況」を考慮した対応だとしています。
それでは、Microsoftがサポート期限を半年延期する対象のエディションについて確認していきましょう。
Microsoftの発表によると、今回、サポート期限を半年延期する対象のエディションについては、「Windows10 バージョン 1709 Enterprise」・「Educationエディション」となっています。
従来であれば、「Windows10 バージョン 1709 Enterprise」・「Educationエディション」のサポートを2020年4月14日にて終了する予定となっていました。
ですが、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、サポート期間が6カ月延長され、2020年10月13日までと変更されています。
Microsoftでは、各エディションに対する最終セキュリティアップデートについても日程を変更することを発表しています。
当初、2020年5月12日に「Windows 10 1809」のHome・Pro・Pro Education・Pro for Workstations・IoT Coreの各エディションに対する最終セキュリティアップデートを実施する予定としていましたが、11月10日に変更を行うとのことです。
また、「バージョン1809」のHomeエディションとProエディションを対象とした機能アップデートについても一時的に停止するとしています。今後については、しばらくの間、毎月のパッチチューズデーのみ更新プログラムが配信される予定とのことです。
今回発表された日程変更により、「Windows 10 バージョン 1809」をインストールしたデバイスについては、米国時間11月10日に配信予定の11月のパッチチューズデーまで、セキュリティ更新プログラムを受け取ることが可能となります。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、オフィスに出社せずに在宅勤務やテレワークにて働いている人が増えている状況が続いています。
Microsoftでは、企業のIT部門担当者が、PCのアップデートに対応することができないままサポート期限を迎えることがないように配慮したとみられています。
「Windows 10 1809」をインストールしたデバイスに対するMicrosoftからの機能アップデートの提供を延期すると同時に、2020年11月10日まで、セキュリティ状況を監視を強化することで、アップデートに向けて十分な時間を確保してほしいとのことです。