2014年に導入されて空前のブームを巻き起こしたLINEスタンプ、今もなお衰えることなく市場は拡大を続けています。しかし、今では収入を得るのは難しいと言われています。果たしてLINEスタンプは今でも高い収入を望めるのでしょうか?その報酬事情を探ります。
韓国のIT企業であるLINE株式会社が2014年からスタートさせた「Line Creators Market」は、Line内で使用されるLineスタンプを製作することで、誰もが収入を得ることが出来る画期的な仕組みとして大反響を呼び、多くの人たちが参入しています。
以前は、企業などが提供している公式のLineスタンプしかありませんでしたが、一般ユーザーも参加できる「Line Creators Market」が2014年に登場してからは、一般クリエイターが多種多様なLineスタンプを作成できるようになりました。
Lineスタンプは誰でも製作することができます。「Line Creators Market」を使えば自作のイラストをスタンプとして販売できるのです。今やLineスタンプのクリエイターはプロだけでなく、広く主婦や学生の人にもひろがりそこから収入を得ています。
日本国内のLineの月間アクティブユーザー数は7,600万人以上です。この数字は驚異的でおよそ日本の人口の61%が利用していることになります。
ちなみに15~64歳の人口は7656万2千人ですので、ほぼ働いている人の人口と同等の数です。日本でLineは既に私生活においてもビジネスにおいても、コミュニケーション手段のメインツールとして機能していると言えるでしょう。
また、Lineは日本だけでなくアジア圏を中心に世界で2億人以上のユーザーを持っています。そしてLineスタンプのクリエイター数は、世界230ヶ国約150万人以上で販売中のLineスタンプは220万セットを超えています。
「Line Creators Market」は、世界中のLineユーザーからなる巨大マーケットに対してLineスタンプを制作・販売することができるプラットフォームなのです。
そしてピラミッドの頂点に君臨するトップクリエイターの人たちは、月収で1千万以上、年収では億を超える収入を稼ぎだしています。
さて、2018年現在で、実際にLineスタンプを作って販売した場合に報酬はどのくらいになるのでしょう?Lineスタンプの収入に大きく影響するのが販売価格と分配率です。いったい販売価格と分配率はどうなっているのでしょう?具体的に見ていきましょう。
Lineスタンプの販売価格は1セット120円から設定できます。1セットのスタンプ個数は以前は40個でしたが今では最低8個からで販売できます。
・スタンプ個数( 8個、16個、24個、32個、40個 )から選択。
・販売価格 ( 120円、240円、360円、480円、600円 )から選択
Lineスタンプの価格設定は、殆んどの場合が120円で高くても240円です。それ以上の価格に設定している人はほとんど見かけません。クリエイターの競争が激しく、価格帯を上げれるとなかなか買ってもらえないのが現状です。
むやみに価格を上げてしまうと、売れなくなって年収や月収が激減するリスクがあります。特に初心者は価格設定に注意すべきでしょう。
Lineスタンプの個数については、最低8個から選べますが、8個ではやはりバリエイション不足になるので、最低16個は必要でしょう。
具体的に言えば静止画のLineスタンプの場合で120円、動くLineスタンプで240円で販売されるのが相場です。初心者の人はもちろん、よほどクオリティに自信がない限りこれ以上の価格設定はしない方が良いでしょう
実際の収入に大きな影響を及ぼすのが、売上に対するクリエイターへの分配率です。分配率が上がればクリエイターの収入は増え、分配率が下がれば収入は減ります。
以前のクリエイターの報酬である売上に対する分配率は50%でした。分配率50%では売上の半分がクリエイターさんの収入です。具体的にいうと1セット120円で販売したら半分の60円がクリエイターの報酬になったわけです。
年収や月収も売上金額にこの分配率をかければ簡単に計算できました。しかし、2015年2月に改定されて売上に対する分配率は50%から35%に変更されました。
35%の分配率だと1セット120円で販売した場合その報酬は42円です。この改定はクリエイターにとっては痛手でした。2018年の現在もかわらず分配率は35%のままです。
しかし、そうは言ってもLineスタンプがヒットすれば、2018年の今でもまだまだ大きく稼げる事には違いありません。
分配率からすると120円の場合はクリエーターの報酬は42円ですが、実際はユーザーが購入する場所によって報酬が変わってきます。これは収入、つまり月収や年収にも関わるので注意が必要です。
具体的に言うとLineスタンプは、「アプリ内スタンプショップ」と「LINE STORE」で販売されます。そしてユーザーがLineスタンプをどちらから購入したかによって、売上に対するクリエーターの報酬が違ってくるのです。
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