Googleが医療情報のアクセス支援の新ツールとして「Question Hub」のサービス提供を開始したことを発表しました。サービス提供が開始されたGoogleの医療情報のアクセス支援の新ツール「Question Hub」についてご紹介します。
7月7日、Googleが医療情報のアクセス支援の新ツールとして「Question Hub」の提供を開始すると発表を行いました。
提供が開始された「Question Hub(クエスチョン ハブ)」は医療情報のアクセス支援の新ツールとして、医療従事者や医療情報コンテンツの制作チームから構成されるプロジェクトチームに提供されるとのことです。
Googleが「Question Hub」の提供を行う背景についてご紹介していきましょう。今年1月より中国武漢市で発生した「新型コロナウイルス感染症」は世界中に感染拡大しており現在も多くの感染報告が行われています。
「緊急事態宣言」自体は解除されていますが、日々り患報告が行われている人数は非常に多くなっており、信頼できる医療情報へのアクセスを行うことは、今まで以上に重要となっています。
報道などにより健康や医療に関する情報を検索したり学習する機会がふえているものの、一般のユーザーが検索するキーワードと、医療機関や医療従事者が把握し情報発信を行っている情報がかけ離れているという状況があります。
Google では、この事態を考慮して医療従事者や専門家をはじめして株式会社メディカルノート、株式会社メドレーと連携を行い正しい情報の提供と、より信頼できる医療情報へのアクセスを支援するための取り組みを行っていくとしています。
今回、Googleでは取り組みの一環として、「Question Hub (クエスチョン ハブ)」という名称の新しい支援ツールをプロジェクトチームに提供することとしています。
Googleが提供を開始した新たな支援ツール「Question Hub」では医療情報などユーザーが調べたい任意のトピックについて適切な情報を見つけられていないと判断される「未回答」の検索キーワードを自動的に収集の上表示を行うツールとなっています。
「未回答」の検索キーワードを自動的に表示を行う「Question Hub」は、まずβ版として特に新型コロナウイルス感染症に関する「未回答」のキーワードをプロジェクトチームが利用できます。
「Question Hub」は、「未回答」のキーワードをプロジェクトチームに提供することでユーザーの興味があるトピックの理解と、多く利用されるキーワードの把握を支援するツールとなっています。
「Question Hub」の提供にあたって、コンテンツ制作部門は専門家や医療従事者・医療検索サービスのメディカルノートおよびオンライン医療事典「MEDLEY」を展開するメドレーが協力を実施しています。
「Question Hub」では、医療従事者及び専門家のチームに対しテーマの優先順位付けや世界最先端の知識を、いかにわかりやすくユーザーに届けるべきかといった点についてガイダンスを提供するとしています。
メディカルノートおよびメドレーがコンテンツの制作に携わることで、ユーザーにとってわかりやすい形で公開可能となっています。
Google では、2017 年に医療と健康に関する検索結果の改善を意図した日本語検索におけるページの評価方法について変更しています。
これにより従来よりも、より信頼性の高い情報を表示することが可能となっています。Googleでは、医療に関する正確な情報の提供ができるよう取り組んでいきたいとしています。